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伸びる子どもと伸びない子ども

学校の勉強でもスポーツでもその他乗馬や習い事でもやればやった分だけ伸びる人とそうでない人がいるよね。伸びる人とそうでない人、そのちがいは何だと思う?

キッズに問うてみた。

「素質」「生まれつきの能力」「努力」「目標」「計画を立てる力」などなど。どれもが正解、まちがいないと思う。
でもね、シムは、センスつまり感覚とか感性が実は一番の違いじゃないかと思うのだよ。同じ本を読んでもそこから多くを学ぶ人と、「つまらない」と言って終わる人がいる。
同じ映画を観ても深く感銘を受ける人と、「なんだか退屈」と言って終わる人がいる。

これは感性、つまり感じ方のちがいなんだ。
特にその感じ方が幅広かったり深い人のことを「感性の鋭い人」という。勉強でもスポーツでも、文化芸能ごとでもプロとか超一流と言われる人たちは感性がとても鋭い。ちょっとした体験や経験、見たもの、聞いた言葉から多くを感じて自分のものにしていく人たちだ。

シムはこれまでたくさんの子どもたちを授業してきたし、キッズもたくさん教えてきた。
伸びる子どもはやっぱり、感性が鋭かった。
彼らはちょっとしたことでも自然に、おのずと感じてしまうんだ。
だからどんどん自力で伸びていく。
頭が良いとか天才と呼ばれる所以だ。
一方で同じ体験や経験、見たもの、聞いた言葉からも感じられないのは……残念ながら感性が鈍いのだ。
だから、伸びない。
悩ましいね。

君たちはどうだろう?
鋭いか?鈍いか?
シムから言わせたら、みんな、まだまだ鈍いなー。

でもね、安心しなさい。
感性は自分で磨くことができる!
何かを経験したり、体験したり、見たり、聞いたりしても、つまらないとか退屈とか思ってしまう時がたくさんある。
「ビミョー」なんてその最たる言葉!
そんな気持ちになったときこそ、自分を、自分自身の頭と心を疑うことだ。
本当につまらないのだろうか?
退屈なものだったのだろうか?
全体的にはつまらなかったけれど、あそこに書いてあったあの一文が実は大切なことかもしれない。
退屈だったけれど風景がキレイな映画だった。
平凡な音楽だけれど、元気が出ないときに聞くと力が出るのかもしれないな!

日常の、何気ない、なんてことない、ありふれた、ちょっとした体験や経験、見聞きすることに価値と学びを見いだす訓練を自分自身ですることだ。あえて、わざと、感じる訓練をする。
これを「感性を磨く」というのだよ。
感じることから思い、考え、学び、やがては成長につながるのだよ。
みんなはせっかくクローバー牧場に来ているのに、せっかくこんなにたくさん馬に乗っているのに、まだまだ感じ方が鈍く、浅い!
お仕事日誌を読んでいたら感性の違い、鈍さをいつも感じているよ。
こんなにスペシャルな体験をさせてもらっているのにもったいない。
馬の世話や馬房掃除、牧場の仕事、そして何より馬の背中から感じ、思い、考え、学びなさい。
自分を成長させる人になりなさい!

この直後のラジオ体操はキッズ全員の体幹が力強く伸びやかでダイナミックでした(^_^)


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