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娘と私の奮闘記②

大学受験を志し、若干浮き沈みがありながらも目標に向かって動き始めた娘。

病院へはその後も月一で通い続け、主治医の先生に近況を聞いてもらったり、生活面においてアドバイスを頂いたりと心と身体のケアを重視しつつ、娘を陰ながらそっと見守る日々を過ごしていました。

そして、ついに大学受験に幕を開ける時が訪れました。

全国共通テスト

2日間に渡って行われた全国共通テスト。

娘は文系の科目を選択していたので試験は初日のみだったのですが、試験会場へ向かう車内では驚くほど落ち着いた様子でこうして無事に共通テストを受けられる状態になった事が私自身、ただただ嬉しくて悔いなく無事に終える事が出来たらそれだけで充分!と思っていました。

心と身体のバランスが上手く取れなくなり、塞ぎ込んでいた娘がここぞという時に手応えを感じる結果を出せた事は私にとって喜び以上に驚きが大きく、投稿した際は様々な奮闘があった事は敢えて伏せさせていただきましたが、共通テストを終えて私自身が感じた事をnoteに綴りました。
(まだご覧になっていない方はこちらの投稿もぜひご覧になってみて下さい)

無事に高校を卒業

卒業が危うい状態に差し掛かり、一時はどうなるかと不安でいっぱいでしたが、無事に高校卒業を迎える事が出来、卒業生が入場してくる中で娘の姿を見つけた時はこれまでの様々な苦労が走馬灯のように蘇り、涙が溢れ出て胸がいっぱいになりました。

そして、卒業を迎えるに至るまで幾度となく励まし支え続けてくれた先生方やお友達、そして元気づけ励まし支えてくれた両親、私の周りの友人達への感謝の思いはひとしおでした。

卒業の喜びに浸るのも束の間、8日後には実技試験が控えていたので娘はそのまま学校に残り、実技の練習へ。

大学受験もいよいよラストスパートに差し掛かり、卒業式翌日もそのまた翌日も…実技試験前日まで毎日休まず、実技の練習に励み、気が付くとそこにはSOSを発信する以前の無我夢中で頑張る娘の姿がありました。
ついに本腰を入れ出したんだなと見ていてとても頼もしさを感じ、娘も絶対に合格してみせる!と意気込みを見せていました。

実技試験

実技試験は2日間に渡って行われ、1日目は木炭デッサン。

休憩を挟んでの約7時間、ひたすら描く事に打ち込むといった形式での実技試験。

高校3年間で培ってきた実力を思う存分出し切る事が出来たら…ただただそう願うばかりでした。

1日目の実技試験を後え、娘のテンションはやや低め。
極度の緊張で100%実力を出し切れなかったと娘自身、悔しさでいっぱいだったようで「よく分からなくなった」「燃え尽き症候群だ」と言いながら脱力した様子で娘の姿に正直戸惑いを感じながらもこれだけは解ってもらいたい!と思い

「どん底から這い上がり、こうして
実技試験に挑めた事は本当に凄い事だし
自分を誇りに思うべきだよ!」

私なりの娘に対する精一杯の思いを伝えました。
娘もその言葉に納得してくれた様子を見せてくれて翌日には面接を控えていたので娘には最後まで諦めずに挑んで欲しい!そう願うばかりでした。

試験2日目の朝を迎え、試験初日の朝とはうって変わって娘のモチベーションはやや下がり気味だったもの、面接では娘なりに精一杯自己PRが出来、面接官から好評価を頂く場面もあったようで帰宅した際はスッキリとした表情であとは運に任せるのみ!と吹っ切れた様子を見せていました。

無事に全てを成し遂げ終え、合格発表までの9日間は友達と遊び楽しむ時間を作ったり、一人で出かけたりと予定を埋めながら娘なりに自分を存分に労う日々を過ごしていました。

合格発表

今はネットで合否の確認が出来る時代ですが、合格発表の掲示板をぜひこの目で見たく、娘と二人で大学へ。

行きの車内では娘も私もCDに合わせて歌を口ずさんだり、外の景色を見ながらあれこれ話したりと緊張を紛らわすのにとにかく必死でした。

大学が近づくに連れて緊張感がどんどん増し、気がつくと親子揃って手汗をかいていました。
手汗をかく事はこれまでの人生であまり経験がないのですが、感情に身体が反応するってこういう事なんだなぁと改めて痛感させられ、その時の光景は今でも鮮明に脳裏に焼きついています。

いざ掲示板を目の前にし、娘の受験番号は残念ながら掲載されておらず、愕然とする中、掲示板の下に『入学手続きの結果、欠員が生じた場合は追加合格を実施する事があります』の文字が。

可能性はまだある!
ここで終わりにしたくない!

そう思う一心で結果が全て明らかになるまでの1週間はわずかな可能性ながらも奇跡が起きてくれたら…と神様に祈る毎日で身が引き締まる思いでいっぱいでした。

そして…

追加合格の連絡が来るのを粘りに粘って待ち続けましたが、祈りは報われず…
現実の厳しさをものすごく痛感させられました。

娘はその現実を真摯に受け止め、失望で立ち止まるどころか、気持ちはもう先へと向かっていて今後の過ごした方を自身で考え、自ら行動を起こし、一人暮らしをする為のアパートを自力で見つけて…

娘の行動力の凄さを目の当たりにした時、合格を果たせなかった悔しさ以上に新たな道を切り開いている事への喜びが日に日に大きくなり、今回合格を果たせなかった事は娘のこれからの人生においてものすごく深い意味があるのではないかと感じました。

そして更に、娘はとある画塾の見学に自ら足を運び、これまで手掛けてきた作品を何作か画塾の先生に見てもらったところ、先生から「充分見込みがある!ぜひウチに来なさい!」とお声がけを頂き、画塾に通わせてもらう事が決定するという事態に!

娘の自らの行動で物事が着々と進んで行く中、素敵なご縁にも恵まれてあらゆる面で光が差してきているなと感じ、嬉しさでいっぱいになりました。

ー第3弾へ続くー

第2弾で終える予定だったのが、綴って行くに連れて伝えたい事がどんどん湧き出てしまって…
第3弾も読んでいただけると大変ありがたいです🙇‍♀️

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