その日そこへ足を向けたのは、きっと偶然だったはずだ。 「午後、っていうか夕方はすごくきれいだと思うんだけどなぁ」 1人でそんなことをぼやいてみる。 ここはとある部屋なのだが、広い部屋の中になぜかたくさんの柱時計やら植物やらが置いてあって、夕日の差し込む時間は綺麗なので気に入っているが、夜はきっとおどろおどろしいのだろう。ここには人はおろか鼠さえいないのではないかと思われた。実際ここで何か動くものを見たことはない。 昔見つけた秘密の場所で、一人になりたい時なんかはここに
「ねぇ……今って何時?」 「んー? 2じぃ」 「え……? マジで? もうそんな時間なの?」 「そうだよ~。こたつって本当気持ちいいよねぇ」 「そうだよなぁ……ってそうじゃねぇよ! 俺ら今日バイトだろ? 遅刻するじゃん」 「えー、今日はお休みしない~?」 「あ、じゃあお前今日明日の飯無しな!」 「え、ダメだよそういうのは。DVだー!」 「DVじゃねぇよ。働かざる者食うべからず、だ」 そう、こたつでゴロゴロしていたら、バイトの時間が迫っていたのだ。 俺たち
ココナラにて8,000~1万字程度の文章量から、長文のお仕事依頼も受け付けております。短文のお仕事依頼につきましては、noteにて有料販売という形で受付予定です。 テーマやこういった物語が読みたいというイメージがあればある程度具体的にお伝えください。 各種専門的な知識はあまりないため、踏み込んだテーマの文章は短期間での文章作成は難しいです。基本的に内容はフィクションの物語のみの受付となります。 ご興味がおありでしたら、お気軽にお声がけください。 リンクは後日掲載させていただ