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ガイアの夜明けで、思い出した。
この度2023年11月3日放送のガイアの夜明けで、クジラ/SEKAI HOTELを取り上げて頂きました。
まずは関係者の皆様、弊社スタッフ、その他取材にご協力頂いた多くの方々に御礼申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。
10月28日、お世話になった方々へ番組告知の連絡をしていると、友人ヒデちゃんからのLINEが。
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「そんな話したっけ?笑」
ヒデちゃんからの嬉しいLINEに何故か照れてしまった。
嘘ついてごめんよヒデちゃん。
この話10年前の年末にしたのよ、二人で京都・くらま温泉に日帰りで行った日。
風呂上がりに自販機の前でこの話をしたのをちゃんと覚えてる。
あの時ヒデちゃんに恥ずかしげもなく語った夢のうちのひとつが、今日叶いました。
夢を語った頃の話
2007年にクジラ株式会社を創業し、僕は「ついに自由!」と息巻いていました。
特に「人が辞めない会社をつくる」というところには、かなりの思い入れがありました。
2003年に不動産業界に飛び込み合計2社勤めましたが、人が辞めていく場面、経営陣と現場スタッフのすれ違いなど「なんで同じ会社なのに…」と悩むことが多くありました。
しかし、いざやってみるとクジラ株式会社でも人の出入りは多く、辞めたスタッフのほとんどが独立したり、転職先の会社で活躍していたりと、どこか自分が否定されているような気分で毎日を過ごしていました。
「もう会社をつぶそうか」
そんな風に2年近く悩んでようやく結論が出た2013年、年末のオフに「一日京都で遊ぼうよ」と付き合ってくれたのがヒデちゃん。
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「こういう方向性でやれば、オンリーワンの会社になれる」
「これからの経営者はこういう風に考えないとダメだ」
そんな青い経営論を交わした京都・くらま温泉での夜に、「情熱大陸、ガイアの夜明け、カンブリア…」なんて話をしたのを覚えています。
僕自身は、今までの不動産仲介業からリノベーション事業にシフトすることを決めた頃。
ヒデちゃんは自社の取締役として、学生の新卒採用に力を入れ始めて組織の将来像が見え始めた頃。(だったはず)
「お互い変わった経歴だけど、回り回って目指すべき方向が定まったよね」
そんな話をした夜でした。
それからの話
僕にとっては初体験だらけの毎日となりました。
リノベーション事業といっても建築の知識はありません。それなのに2014年には不動産仲介SHOPをやめて、リノベーション事業一本に切り替えました。
同時に学生インターンの受け入れを始めました。大学に行っていない僕には、ついていけない話も少なくはなく、学生から学ぶ毎日。
公益資本主義という考え方を学び、実践しだしたのもこの頃です。経済的リターンをビジネスの目的にするのではなく、社会貢献度の高い活動を最優先にし、それを維持するための経済活動の実現というのは僕を熱くさせてくれました。
しかし、結果はそう簡単についてくるわけではありません。
不動産仲介SHOPをやめて、11坪の事務所から45坪の事務所に移転しましたが、全ての営業スタッフが辞めてしまい、僕入れて3名でのリスタートとなってしまいました。
学生からもたくさんの指摘を受けました。何も言わずに去ってしまう人も少なからずいました。
『”人が辞めない会社”を目指したはずなのに、僕は何をしているんだろう』という気持ちは拭えませんでした。
不動産仲介SHOPをやってたころは毎月300万円前後あった売上も、リノベーション事業にシフトしてゼロからのリスタート。資金繰りに追われる日々。
プロのコンサルと呼ばれるような人に、騙されたことも2回ほどありました。
10年
自分の人生の方向性、会社経営の方向性を変えたあの頃から10年経ちました。
ストレスで体調を崩すこともありましたが、なんとか続けることができました。辛くて辛くて、何度も辞めたくなりましたが、自然とこう思えたからです。
「ほしいモノが変わったんだから、努力はゼロスタート」
20代の頃は、不動産業に従事しながら「いくら売り上げたか?」が自分への評価そのものであり、その先にやりたいことなどあまりありませんでした。
人より稼いで、少しだけ自分を褒めてあげたいくらいの気持ちで働いてました。
でもヒデちゃんと夢を語ったあの頃から、ほしいモノが変わり始めました。
社会に残るビジネスがやりたい。
だから、関わる人も、着る服も、使う言葉も、読む本もほとんど変わったと思います。変える必要があったんです。
本当にゼロスタートでした。
これから
まだまだ実現したい夢があります。
SEKAI HOTELは最低でも全国に20拠点、海外にも出したいです。
そしてそれを生み出した不動産・建築の会社であるクジラ株式会社は、業界の新たなスタンダードを生み出していくための努力を今日も続けています。
一方で、自分の成長と共に達成する夢もあれば、“夢がカタチを変える”ってこともあり得ると思っています。
ほしいモノが変われば、努力はゼロスタート。
ってことは、
ゼロスタートの努力をする覚悟を持てば、ほしいモノはいくらでも手に入る。
ということじゃないでしょうか。
大学にも行かず、調理師学校に行った僕が不動産屋になり、まったくやったことのない観光業やまちづくりにチャレンジするようになったわけです。
2023年1月
コロナもあって、お互いなんとなく連絡することはありませんでした。経営者なんて大変に決まってる。
しかし、たまたまSNSで見かけたヒデちゃんは素敵なリリースを出したところでした。
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ガストでご飯食べて、コンビニ前で缶コーヒー飲んで、またたくさん話したけど、この日は悔しさでいっぱいになりました。
ヒデちゃんの話に「10年でこんなに差をつけられてしまったかぁ。。。」と思ってしまいました。
しかし、お互いまだ40歳。
大人の青春はまだまだ続くと思って、今日も頑張ります。