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犬の着ぐるみを着た猫
私は自分の性質を犬か猫のどちらかから選ぶなら、絶対に犬タイプだと思っていました。
でも、よく見たら背中にファスナーがついていて…
犬だと思っていたのは実は着ぐるみで、脱いだらなんと私は猫だったのです( ゚д゚)
長い間自分を偽って生きてきて、本当の姿を知った時の衝撃はそんな感じでした。
まさか偽っているなんて思ってもいなくて、
でも、私はいい子でいないとダメで親にも愛されないと思っていました。
でも、ある時、背中にファスナーがあることを人に指摘されて、初めて自分が本当は犬ではなかったことを知りました。
(着ぐるみは例え話なので、そういう言い方ではありませんでしたが)
決して、犬が良くて猫がダメなわけではないし、その逆でもありません。
ただ、猫には「気まま」「ワガママ」なイメージがあります。
私は長い間、ワガママであることは悪いことだと思っていました。
ひとりっ子である私が小さい頃、誰かがうちの母に言いました。
「ひとりっ子はダメよ、ワガママになるから」と。
よくある、子供はたくさん産んだ方がいいというお節介な助言です。
今ならそんなことを言われても気にしませんが、
横で聞いていた小さい頃の私は、そこで
ひとりっ子=ダメ
ワガママ=ダメ
という価値観を植え付けられてしまいました。
このままでは、母がダメ扱いされてしまう。
でも、ひとりっ子であることは私にはどうしようもないので、ワガママにならないことしか、ダメにならない道はない、と思いました。
そして、母がワガママな人だった(今もだけどw)ので、自分がワガママになれなかったという事情もあります。
母と娘ではなく、私が姉で母が妹のような感じでした。
猫である自分に戻るために私がしたことは、
「マイナスの感情が生まれるたびに、自分の判定基準を疑ってみる」ことでした。
深掘りしてみると、子供の頃に親から言われた価値観や世間体が自分の判定基準になっていることが多いことに気付かされました。
でも、別にそうでなくても良くない?
と思ったので、
「本当は」自分はどうしたいのかを、ひとつずつ考えていきました。
その結果、だんだん自分の価値観で生きることができるようになってきて
・マイナス感情が生まれることが減ってきた(ゼロにはならないし、それを目指すわけではないけれど)
・子供の不登校を受け入れることができた
・マイノリティであることが嫌ではなくなった
・人に嫌われることが怖くなくなった
・物事を決めるのが苦手ではなくなってきた
という効果がありました。
以前に比べてずいぶん生きるのが楽になったな、と感じます。
とはいえ、長年染みついた思考や行動の癖が抜けなくて、まだ完全には着ぐるみを脱げていないなと思うこともありますが…
でもあと少しかな、と思います。
タイトル絵はGrokに「犬の着ぐるみを着た猫」を描いてもらいました。
だけど、これは誰が見ても猫ですね。
隠しきれていない( ̄∀ ̄)