第12章 院内学級での生活と友達
入院の初日から不安で泣いていた私に、底抜けに明るい笑顔で話しかけてきてくれたのが“エミちゃん”だ。入院初日は心配で仕方のない母が、なかなか家に帰れずに居た。話しかけてきてくれたエミちゃんに、地元の小学校でも周りの同級生とお話しすることが少なかった私は、あまり上手にお話しできない。しかしエミちゃんはそんなことは意に介さず、「私はエミコ、だからエミって呼んで!なんていう名前?」と聞いてくる。「……かおりだから、“かお”と呼んで」と答える私に、「かお!一緒に教室に行こ!」と1月8日