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理想のヘンテコを求める。正木源一朗のデザイナー道

仕事との向き合い方は人それぞれ。誰と、何を、どうやって、なんの為に働くか。そこに価値観や生き方が表れるような気がします。そこで、さまざまな人に聞いてみることにしました。「あなたにとっての働くとは?」を。今回話を聞いたのは、クラウドオフィスRISAの開発や自身でも3D制作スタジオを運営し幅広く活躍するデザイナーの正木源一朗さんです。

まさきさん3

正木源一朗(まさき・げんいちろう)|フリーランス3Dデザイナー。京都の芸術系の大学でプロダクトデザインを学んだ後、中退。ゲーム業界で7年ほどアーティスト業務全般に携わる。2020年に適応障害で退職。気が狂うほどの自問自答を繰り返し自主制作に没頭。2021年個人スタジオmori studio(https://mori-studio.com/)を立ち上げフリーランスの3Dデザイナーとして仕事を再開する。リアルタイム3Dの幅広い可能性を活かせる分野としてバーチャルオフィスというプロダクトに興味を持ち、CloudOffice RISAの開発に携わる|趣味:映画、音楽、お笑い、楽器演奏

適応障害になって

——正木さんのキャリアを教えてください
七年間くらいゲーム業界で会社員をやっていたのですが、昨年の五月頃に辞めました。仕事の忙しさやコロナや身内の不幸など、色々が重なってグチャグチャになっていたところ、適応障害と診断されたのです。その後、一年程度休養したのちに個人スタジオを立ち上げ、フリーランスとして仕事を再開しました。

——とても、大変な経験をされたようですね。休養から復帰できたきっかけは何だったのですか?
適応障害になると傷病手当金が支給頂けることがあるのですが、自分の場合はそれが大体一年ちょっとの期間ということだったので、その間に気持ちを整えようと思っていました。
細々と作品作りをして、何か良い物ができたらそれで改めて自信持って就活しよう、と思っていたのですが、なかなか人に見せたくなるようなものが出来なくって。「これじゃ間に合わない!」と思って途中で制作を諦めてWebポートフォリオだけ作ることにしました。するとそのサイト作りが楽しくて、自分の面白いと思う形に近づいてきたので、「これを誰かに見て貰いたいな~」と思うようになり、ようやくポジティブに就活を始めることができました。

まさきさん1

——なるほど。
いままではゲーム系の3Dアーティストをやっていたので、それを活かせるような仕事を探していたところ、縁あってRISAの開発に携わらせていただいています。

——今のRISAでの働き方はどうですか?
完全なリモートワークなので、基本的には家にいます。好きな音楽やラジオをかけたり、お香炊いたり、歌ったり、喚き散らしたり、環境を自由にできるのでストレスが無いです。

——リモートワークを満喫していますね。そうした方が仕事の調子がいいのですか?
そうですね。一度壊れた経験から思うのは、とにかくリラックスして仕事できる環境を目指していきたいということです。仕事をする上で最も重要なことの一つが持続性だと思います。しんどいと思うようなことは長続きしないので、疲れず、楽しく、面白く、ラブアンドピースをモットーにゆるくやっています。

ヘンテコなものを仕事にしたい

——理想の働き方はどんな感じですか?
社会人としての最終目標は自分のやりたいことだけやって生きていくということです。
現在は社会のニーズに合わせて自分の技術を提供して仕事が成立している感覚があります。これはこれでありがたいことなのですが、もっともっとゆるく生活したい。
普段の仕事とは別で個人製作をずっとやっています。ゲームとも呼べない、映画とも呼べないヘンテコなものなのですが、これを作り続けることは自分にとって凄く面白くて楽しいことで、仮にこの個人製作を続けているだけで生きていけるとすればどれだけ素晴らしいことだろうかと思います。

——ヘンテコなものとは具体的に教えてください笑
例えば、「ブドウを延々と踏み続けるやつ」です。GIFは制作途中のものですが、ブラウザ上で動かせる予定で、完成したら上記のホームページに載せます。

まさき2

——全然ヘンテコ、、、ではないですよ!!(な、何これ)
ありがとうございます。本当ですか笑 今の仕事と個人製作のギャップをどうやって埋めていこうか。それが現在の課題です。

理想とのギャップを埋める

——それはどうやって解決していこうと考えているのですか?
成功パターンの一つは、個人製作を続け、それが人の目に留まってビジネスに利用してもらえること。そのためには技術の研鑽やアウトプットの加速が重要です。
理想をいうなら共同制作してくれるような仲間が欲しいですね。一人でやるには限界があると常々感じます。人を集めるにはネームバリューや実績が必要だろうし、そのためには目の前の仕事をきっちり果たすことなのかな、と思っています。

仲間と共に歩む

—最後に正木さんと同じような悩みを持つ方へメッセージをお願いします。
新社会人に求められるのは勤勉であることだけだと思います。世の中や仕事に興味を持ち、色々試して失敗しまくっていれば自ずと成長されるかと。
できれば人に優しくできると良いと思います。自分もそういうきらいがあるのですが、「敵意が無いこと」というのは示さなければ分からないひとがいたりするので。今の時代は特に仲間がいたほうが生き易いと感じています。

終わりに

第2回「あなたにとって働くとは?」はいかがでしたか。ニューノーマルな働き方を提案するクラウドオフィスRISAに、皆様の「働くとは」をお聞かせください!

【クラウドオフィスRISA 紹介動画】
https://www.youtube.com/watch?v=DIH1O5NRCY4
【クラウドオフィスRISA 】
https://risa.ne.jp/?utm_source=note&utm_medium=blog&utm_campaign=20210610
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https://share.hsforms.com/1e0UtavUASwWRu77V-vO3Fw5e73y

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