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Adaptive Retailの現状その1

こんにちは、Cloudly AssistantのToruです。

先日も触れたオムニチャネルをさらに推し進めた「Adaptive Retail」のコンセプトですが、WalmartとMorning Consult社が「State of Adaptive Retail (Adaptive Retailの現状)」という題で消費者インタビュー・アンケート結果をまとめているので今日はこちらを紹介させて頂きたいと思います。

今回のこのインタビュー・アンケートでは以下4つの消費者トレンドが明らかになったとされています。

・トレンド #1:
   Next-Gen Conveniences Powered by Curated Choices
・トレンド #2:
 Multi-tankers Drive Everywhere Shopping
・トレンド #3:
   Moving Beyond the Blend
・トレンド #4:
   Channel Indifference Starts with Value

Sate of Adaptive Retailより一部抜粋&翻訳

まず#1の「 Next-Gen Conveniences Powered by Curated Choices」からみていきましょう。 

Courtesy of Walmart

私たちはまた新たなリテール時代に突入しようとしている。新しい時代では消費者は購入ジャーニーの全てのプロセスにおいて適切に誘導されることを期待している。消費者は小売業者・ブランド側がいつでも具体的なレコメンデーション、ニーズにあった商品展開を行い、そしてそれを手元にすぐ届けられる状況にできることを期待する。
消費者の小売業者・ブランドに対する期待値があがり続ける中でこれらがもたらす利便性は消費者のロイヤリティを高める。 よりパーソナライズされた購入体験、たとえば日用品を自動的に補充したり、ショッピングカートを欲しい商品ですでに準備しておく事、さらにそれらを欲しいと思う最適のタイミングで提供できる小売業者・ブランドこそが勝者になる。

Sate of Adaptive Retailより一部抜粋&翻訳

概念論なので少し読み解くのが難しいですね。

補足として2枚のスライドでいくつかの集計結果が紹介されています。

・約半数以上の消費者が自身の生活の場や体にあった商品をレコメンドするツールを希望している。
・半数近くの消費者がその時のムードや気候、スケジュールなどにマッチした商品サジェストを希望している。
・38%の消費者がバーチャルのパーソナルショッパーを利用したいと考えている。(Gen-Zとその両親世代を含めると過半数以上)

Sate of Adaptive Retailより一部抜粋&翻訳

そして以下のデータも補足されています。

・Gen-Zの42%、そして44%のその親世代がサブスクリプションや自動配送で日用品・身の回り品を補充することに興味がある。

Sate of Adaptive Retailより一部抜粋&翻訳

なのでこれらのアンケートデータを考慮すると、#1は「消費者にとっての次世代の「便利さ」とは自分に最適化された選択肢が提供されている事」と個人的には意訳できるのかなと思います。

それでは次に#2の「Multi-tankers Drive Everywhere Shopping」をみてみましょう。

Courtesy of Walmart

かつてのショッピング行動とはそれだけを行うものであったものが、今では「ながらショッピング」へと移行しつつある。 過去6ヶ月間で別の行動をとりながらショッピングをした、というユーザーは10人中8人にも上る。
過半数以上のアメリカの消費者は欲しいと思った商品を即座に手に入れることを望んでいる。そしてそれは別の行動の途中であってもだ。たとえば、SNSやテレビを見たり、ゲームをしている時でも欲しいと思った商品をその場から離れる事なく購入できることを望んでいる。

Sate of Adaptive Retailより一部抜粋&翻訳

こちらも同様にスライド2枚いくつかの集計が記載されています。

・過半数以上(56%)が過去6ヶ月以内にテレビを見ながら買い物をしたことがある。
・21%が日々のタスクの中で(おそらく仕事中とかも含み)ネットショッピングをしたことがある。
・55%のGen-ZがSNSを見ながらショッピングしたことがある。

Sate of Adaptive Retailより一部抜粋&翻訳

・Gen-Zに関しては38%がSNSを起点にショッピングを始めると解答。(40%がショッピングアプリやウェブサイト、42%がリアル店舗、44%がネットサーチと解答)
・20%のGen-Z、そして25%近くのEarly-AdapterがエンタメやSNSのプラットフォームでの購入体験はより便利でより楽しいものになると解答。

Sate of Adaptive Retailより一部抜粋&翻訳

なので、#2は「ながら購入をする人が増えることでいつでもどこでもショッピングできる環境(Everywhere Shopping)の整備が進む」と個人的には解釈しました。

これは、たとえばSNSやゲームプラットフォーム自体の中で展開されているコマース機能であったりが今後も充実するような時代にあるといえます。

少し長くなってしまったので#3と#4については後日まとめてみたいと思います。

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