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エンジニアのためのエンジニア!?データの力で開発者体験を劇的に向上させる達人の姿とは


落合 智生(おちあい ともい)Software Engineer

株式会社CARTA HOLDINGSに入社後、広告配信プラットフォームの開発チームに所属し、ソフトウェアエンジニアリング領域、データサイエンス領域などを幅広く担当する。KaggleやatmaCupといったデータ分析コンペティションに参加していた経歴もあり、2021年にKaggle Competition Masterの称号を獲得。2024年3月にCloudbaseへジョイン。


自己紹介をお願いします。

2024年3月にエンジニアとしてCloudbaseにジョインした、落合 智生です。現在はスキャナーギルドのプラットフォームチームに所属しています。最近は、Cloudbaseが提供できる機能の幅を増やしたり、エンジニアがより価値を生み出しやすい環境を作るために、Cloudbaseが扱うデータの質を改善する業務に携わっています。

これまでのCloudbaseでは、データの質を保証する取り組みがほとんど行われていませんでした。そのため、意図しないデータが発生し、システムが想定外の動きをすることがありました。これまではそのようなデータへの対応を既存のシステム上で行ってきましたが、それを続けることで実装がどんどん複雑になり、新たな不具合が発生したり、メンテナンスコストが増大する可能性があります。その結果、本来行いたい機能開発に十分なリソースを割くことができない状況になりかねません。

こうした背景から、私はデータそのものの質を保証する仕組みを構築することで、より本質的な部分にリソースを集中させ、Cloudbaseのプロダクトの価値を加速度的に向上させる環境づくりを目指して日々奮闘しています。

どのようなところに仕事の面白さを感じますか?

プロダクトの全体像を把握できるところです。データを扱うには、どのようなデータがどこで使われているのかということを一通り理解する必要があります。1つの機能だけを作っているとその部分に意識が集中しがちですが、データを扱うにはシステム全体を見渡すことが求めらるのです。

まだ入社して数ヶ月程度しか経っていないので、Cloudbaseのシステム全体を完全に理解しているわけではありませんが、だからこそ様々な発見があります。思いがけない落とし穴も多くて大変ですが、とても面白いと感じています。

また、色々なデータを見ることで、メンバーがこれまでに構築してきたシステムの歴史を垣間見ることができるのも、この仕事の面白さの1つだと思っています。

オーナーシップを持って基盤作りに取り組む

これまでの経歴を教えてください。

高校時代、当時住んでいた滋賀県が主催する留学プロジェクトに参加しました。そこで、現在Cloudbaseの共同創業者である小川と出会い、学校は違いましたが仲を深めました。数年の時を経て会社で再会できたことにとても驚いていますし、このような縁をとてもありがたく感じています。また、大学3年生のときに企業のインターンへ参加し、CTOの宮川やソフトウェアエンジニアの佐藤、森本とも知り合いました。
前職の株式会社CARTA HOLDINGSでは、オンライン広告配信プラットフォームの開発部署に所属していました。ここでは、ソフトウェアエンジニアとして新機能の開発に携わったり、データサイエンスエンジニアとしてデータ分析や機械学習モデル・数理モデルの実装に取り組んだりと、多岐にわたる仕事に取り組んでいました。
働き始めて3年ほど経った頃、広告以外の分野にも挑戦したいと思い、転職を考え始めました。当時の現場はとても居心地が良かったのですが、自分はまだ若く、もっといろいろなことにチャレンジした方が人生を豊かにできるのではないかという気持ちが芽生えたのです。

Cloudbaseを知った経緯を教えてください。

前職の同僚がCloudbaseの記事を共有してくれたことがきっかけです。見覚えのある名前が並んでおり、高校時代やインターン時代の知り合いがこの会社を作っていることを知りました。これがCloudbaseという社名を初めて知った瞬間です。

その後、転職活動を始めたときに、CloudbaseのCTOである宮川から「初めまして」とDMが届きました。「初めてではなく、実はインターン以来だ(笑)」と思いながら返信し、カジュアル面談につながりました。面談では、Cloudbaseに対する熱い思いをたくさん聞くことができました。もしも宮川からメッセージが来ていなかったら、ここで働くことはなかったかもしれません。

ジョインの決め手はなんでしょうか。

Cloudbaseが扱っているCNAPP領域に、データの力で大きな価値を生み出せる可能性を感じたことが理由です。
転職活動では、ソフトウェアエンジニアリングのスキルを活かしながら、データ分析や機械学習エンジニアリングの分野でも価値を発揮できるポジションを探していました。そのため、当初データサイエンティストの採用ポジションを設けていなかったCloudbaseは候補に入れていませんでしたが、カジュアル面談を通じてCloudbaseはまだスタートラインに立っていないだけで、将来的にはデータの力で大きな価値を生み出せるようになるかもしれないという印象を持つようになりました。自分がオーナーシップを持ってデータ活用の環境を整えることができれば、目指していることが実現できるはずだと考え、Cloudbaseへの転職を本格的に検討し始めました。

私は、データの力を利用してビジネス上の意思決定を支援する一般的なデータサイエンティストの役割に興味があるだけではなく、データの生成過程から携わることで自分で生み出したデータを自身でメンテナンスすることもゆくゆくは担っていきたいと考えています。Cloudbaseのように、基盤が完全には整っていない環境は自分にとって理想でした。

さらに、Cloudbaseには小川のように類稀な縁のあるメンバーがいたり、インターン時代に気が合うと感じていたエンジニアの知り合いが多く在籍していました。彼らが楽しく働いている職場ならば、自分もきっと楽しめるだろうという安心感があり、最終的にジョインを決意しました。

入社後に感じたギャップがあれば教えてください。

まず、システムが想像以上に複雑でした。少人数でこれほど複雑なシステムを運用するためには、各メンバーが非常に高い技術力を保有している必要があり、その事実に驚嘆しました。一方で複雑なシステムを維持できるよう、仕組みが整備されていると言うこともできます。

さらに、ドキュメント文化が徹底されていることにも驚きました。前職ではドキュメントはあまり重要視されていませんでしたが、Cloudbaseでこの利便性を体験すると、もうドキュメントがない環境には戻れないと感じるほどです。

ドキュメントが管理されているということは、これまでのCloudbaseのプロダクト開発の歴史が記録されていると言い換えることができます。結果として、各機能の開発の経緯がドキュメントから読み取れることはとてもありがたいです。また、情報が一箇所に集約されていることも大きな利点であると感じています。複数のツールを使用していると情報が分散しやすいですが、CloudbaseではNotionで一元管理されているのでとても使いやすいです。

ドキュメントを残す際に気をつけていることはありますか?

結論だけではなく、思考の流れを記録することです。そこに至った経緯として、ディスカッションの内容も残しています。結論のみを書いているドキュメントは仕様書と同じですが、思考の流れを記録することで、より価値のあるドキュメントになっていると考えます。
他のメンバーも非常に丁寧にドキュメントを作成していることからも、Cloudbaseには計画を明文化してから作業に取りかるという文化が根付いているように感じています。

「Unlock」の積み重ねでプロダクトはできている

Cloudbaseの魅力を教えてください。

クラウドセキュリティ業界の先導者として新しい挑戦ができる点です。前職のオンライン広告の分野と比べると、まだまだ発展途上の分野だと感じており、この業界をリードしていけることに、非常に面白みを感じています。
「Cloudbaseならではの価値を提供するためには、どのような機能が必要か」「そのためにデータや既存のシステムのあるべき姿とは何か」といった話をすることが多く、日常的にワクワクする話題が出てくるところも魅力の一つです。エンジニアとして、こうした会話に日々刺激を受けています。

仕事をする上で大切にしていることは何ですか?

チーム全員が心理的安全性を感じられる環境を作ることです。たとえば、他のメンバーの書いたコードをレビューする際には、修正点について淡々と意見するだけになったり、棘のある言葉遣いにならないよう気をつけています。もちろん、日常的なコミュニケーションにおいても同様です。
メンバー全員が心理的安全性を感じている中で、議論ができる環境を今後も維持していきたいと考えています。

バリューに対する印象を教えてください。

シンプルで覚えやすく、社内にしっかり浸透していると感じています。どちらのバリューも難しいことを言っているわけではなく、日常のあらゆる場面で発見できるものとなっています。直感的で実現しやすいながらも、本質を突いていて非常に良いバリューだと思います。

例えば私がジョインしたばかりの頃は業務でわからないことが多かったのですが、私が質問する前にメンバーが察知をしてサポートしてくれました。この時、「With」の精神を強く感じましたし、普段の業務中も至るところでメンバーの「With」を感じることができます。
また、Cloudbase全体で「お客様により良い価値を提供するにはどうすればいいか」ということを考えており、組織全体が「Unlock」の精神を持っています。
プロダクトの既存の機能も「Unlock」を体現したからこそ誕生したものです。お客様にヒアリングを行うことでご要望を伺い、それを実現するためにはどんな機能が必要であるかを考え、エンジニアが開発するというプロセスがしっかりと回っていることから、Cloudbaseには課題をヒアリングし、不確実性を減らしながら期待値の高いところを目指して開発を進めていく習慣があると考えています。
これらのステップは「Unlock」の繰り返しにつながります。

Cloudbaseらしさを感じた経験について教えてください

Cloudbaseでは、セールスメンバーだけではなくエンジニアメンバーも商談に同席することがあるのですが、その際にセールスのメンバーが驚くほどクラウドやクラウドセキュリティについて詳しくスムーズにお客様へお話している場面を目の当たりにした経験が特に印象に残っています。普段クラウドを利用しているエンジニアでさえ難しいと感じるような知識をセールスのメンバーが持っていることにとても驚きました。セールスだからといってエンジニアに丸投げするのではなく、自分の言葉でお客さまとやり取りするという姿勢は、まさに「Unlock」というバリューを体現しているように感じています。

データの力で、新たな価値の創造を

今後Cloudbaseで行なっていきたいことについて教えてください。

私はソフトウェアエンジニアでありながら、データ分析のスキルを持っている、少し珍しいタイプのエンジニアです。Cloudbaseには双方のスキルを持っている人材が現状少ないので、自分の強みを活かして会社に貢献したいと考えています。
具体的には、Cloudbaseの基盤となるデータの質を向上させることで、開発の生産性を高めたり、新たな価値を生み出す環境を作りたいです。今はまだ土台作りに集中しているフェーズですが、将来的にはビジネスサイドのメンバーと連携して、データの力でビジネスを加速させることも視野に入れています。また、プロダクトチームのメンバーと協力して、これまでデータの制約が要因となって着手できていなかった機能を実装する取り組みも進めていきたいと考えています。

どのような方にCloudbaseへ来ていただきたいですか?

バリューを体現できる方で、熱意を持って仕事に取り組める方を歓迎したいです。
また、プラットフォームチームの一員としては、データを活用してプロダクトの価値を高めることに興味がある方や、開発者の体験を向上させることに関心がある方にもぜひ来ていただきたいと思っています。

最後に一言お願いします。

Cloudbaseでは少しずつメンバーが増えていますが、まだまだ実現したいプロダクトに対する人手は十分ではないと感じています。皆様が来てくださるととても助かりますし、面白い仕事もたくさん提供できると思います。ぜひ一緒にやっていきましょう!下のリンクからお気軽にお問い合わせください。


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