映画「ラストマイル」見てきました!
こんばんは、ココロです。
どこからどこまでがネタバレなのか怪しいので、全体的にネタバレありとしておきます。ご注意ください。
ただ、考察とか作品語りを深くしたい…というよりは、作品に触れて思う事があったので、それをまとめる自分語りになると思います。
「シェアード・ユニバース・ムービー」
これは、宣伝文句なのでネタバレはないと思うのですが、アンナチュラルとMIU404とリンクした世界観であり「シェアード・ユニバース・ムービー」と謳っています。
元々別で作った二つの世界観を繋げる、クロスオーバーなんて言うのも、繋がりの妙があって面白いのですが、私はこのシェアード・ユニバースって概念すっっごく好きです。
完結作品のキャラクターがその職業などを通じて無理なく新しい作品に登場するワクワク感はたまりませんし、「また会える」、「この世界で生きてる」って事実は本当に嬉しいギフトです。また、すでに過去作分の人の営みがある訳で、その世界観に深みを感じるのも嬉しいポイントです。
あと、「新作」によって「作り手」が好きなのか「作られたもの」が好きなのか、分かってしまう瞬間のストレスがあると思っていて、その答えが「作られたもの」の割合が多かった場合の、期待からの落胆。もう会えない喪失感…。完結してもロスを感じなかったのに、新作見たらロスになるみたいなことがあって、シェアード・ユニバースはその救いになるなぁと思ったりします。
便利と引き換えに失いつつあるもの
世界大手通販サイトの荷物に爆弾が、と言う内容ですが、刑事ドラマと言うよりは、通販という物流サービスが繋ぐ社会の色んな人に焦点が当てられていて、現状への警告というか。
当たり前に届くと思ってること。
本当に必要な人。
クレームを入れる人。
このインフラに頼っている現状。
配達する人の生活。
統括する人の立場。
命、雇用、売上、信条。
対面で買うという体験を、もっと大事にすれば。
少し割高でも買い支えるという姿勢が
もう少し、あれば…って綺麗ごとと、
個人の利益の追求が、全体の不利益になっている事実。
でも、倹約に倹約を重ね、円を売りドルを買うことで
私の不安が緩和されている現状は手放せない。
また、「奇跡を起こしてんだ」って台詞やラストの家族を救う仕掛けが尊くて、職人とか、こだわりとか、誇りとか、古き良き日本を、自分には求めないのに、心の中でしか応援しないのに、失わないで欲しいと思ってる無責任な傍観者であることを突きつけられる。
感動は罪悪感って岡田斗司夫さんが仰ってたなぁとしみじみ。
がらくた
主題歌の秀逸さも、流石としか言いようがなく。3つの世界を繋ぐ旋律があることの安定感。
不用品回収の「壊れていても構いません」という文言から着想を得て、と。この言葉だけで、訳もなく泣きたくなる。身勝手にも許されたい。
まとめ
なんだか反省する事が多かったけれど、ハラハラドキドキカタルシスありの味わい深い作品でした。(語彙)
満島ひかりさんの浮世離れした存在感と、目を追わずにはいられない惹きの強さたまらんとか、岡田将生さん扮する「孔」の今後が心配だったり、阿部サダヲさんすきだー!とか。佐野親子見てると堪らなくなるし、通販が届く事への感謝が増すとか。届いた先でも待つ間も色んな物語があって、それぞれのキャラが立ってる群像劇で大満足でした。
普段は漫画を描いています。
オタク的解釈でお金の勉強を楽しむ漫画シリーズをKindleにて無料公開しています。
上記のシリーズを出張編集部に持って行ったレポです。