玉置神社参拝紀 その3
朝、起きてみると雨は止んでいた。
溝に大量に流れていたはずの水も、すっかり引いていた。
空は嘘のような青空、5日直撃のはずだった台風が
温帯低気圧になり、関東の方へ向かったあとだった。
台風一過の青空ということで絶好の参拝日和になった。
クロパパが一言『ほら、全て最初の予定通り』
あ~でもない、こ~でもない、と疑心暗鬼になっていた自らを恥じた。
おいしい朝食を頂いた後、さっそく玉置神社に向かって出発した。
玉置山登山口から約12キロもの距離を
車で山道を登っていく頂上付近にある玉置神社。
山の空気が吸いたくて窓を開けて車を走らせる。
あまりにもの心地よさに山のエネルギーとフュージョンしてみると、
なんとオーストラリアのホワイトマン・パークの自然で
感動した時以来の、感情の高ぶりがやってきて思わず涙が浮かんできた。
ただものではない感覚を身体全体で感じながら
ようやく車は玉置神社入り口前の駐車場に到着。
先生がおっしゃってた「好きな石を持っていくといい」
ということで 数あるコレクションから選んで持ってきた石は
「淡いスモーキー・エレスチャルの原石」
クロパパは「インカローズのブレスレット」
大切にリュックにしまって いざ鳥居に向かった。
さあ、行こうと鳥居を前にしたとたん、外に跳ね返すような
エネルギーが迫ってきて、その威圧感に驚き、
また圧倒されてしまった。
「いかんいかん、ここでは個をすて、玉置山の自然と一体化して
そして、山に一礼して、入っても良いか許可を頂かなきゃ!!」
ということを即思い出した。
以前マックスは「森に入るときには許可をもらうこと
だって森は人間よりもずっと前から存在しているのだから」
と教えてくれた。でも通常の森では そんなことを忘れて
ついつい入ってしまってから、「勝手に入ってごめんなさい
忘れちゃってたの」っていうことになる。
でもここは、そういった個我のまま山に入ることを
圧倒的なエネルギーで 拒否しようとする。「凄い・・・・」
クロパパに山の許可のことを伝えて 心を整えて挨拶をした。
すると圧力がす~っと消えた感じがした。
参道入り口に来たところで、
ここからは、より山と一体化出来るよう
自分を全てオープンにして歩くようにリセットし直した。
すると途中の風が抜けるような場所に来たとき、
遠足で心地良い風を受けながら「おにぎり」を食べた
あの嬉しくて楽しくてしかたがない感覚がす~と蘇ってきた
童心に返って身体が清らかになったような気がした。
玉置山では所々で、そんなふとした瞬間を沢山味わうことができた。
樹齢千年を超える木々達と挨拶を交わしながら
神社へと進んでいくと途中、樹齢三千年の神代杉に出会った。
なんとこの木は女性だった。あの老婆だと直感した。
彼女はただ「信頼せよ」といった。私は宇宙にありのまま任せる
どんなことも受け入れるという信頼方法をとった。
彼女に会えた。彼女は宇宙にゆだねることの意味を
この奇跡のような青空でもって教えてくれた。
神社本殿が見えてきた。これが世界遺産であり 霊廟とも
言われる神殿、玉置神社なのか!!あの代表的な写真でも
神秘的に霧の中にたたずんでいるはずの神社が
青空の下、私達を迎えてくれることになった。
そして 目指すはご神体とも言われる隕石がある玉石社。
その玉石社は まだもう少し山手にあった。
次回につづく。
ソフィーママ