2024年10月の読書記録(読書記録その36)
秋は一体どこへ行ったのでしょうか。現代はスポーツで秋を感じる以外難しくなっているような気がします。そんなこんなで今月も読書記録の時期が来ました。
2024年10月に読んだ本一覧
『じぶんを整える週末セルフメンテナンス』ライフスタイル編集部
『アミュレット・ホテル』方丈貴恵
『いわゆる「サザン」について』小貫信昭
『わたしをご機嫌にする休日』oto
『メンタルが弱い人は「転職」「副業」で人生を変える!』池田佑樹
『地理女子が教えるご当地グルメの地理学』尾形希莉子・長谷川直子
『理想の自分に近づく自己理解入門』HIRO
『「転職したい」と思ったら読む本』髙橋千里
『少動力』寺田真理子
『「ひとりが好きな人」の上手な生き方』ティボ・ムリス
今回紹介するのは:『アミュレット・ホテル』方丈貴恵
犯罪者御用達のホテル「アミュレット・ホテル」(あっていいのか?ww)には守らなければならない2つのルールがある。「ホテルに損害を与えない」、「ホテルの敷地内で傷害・殺人事件を起こさない」というもの。
もし、このルールが破られればホテル探偵の桐生が犯人を追い詰め、それ相応の代償を払わされることになる。ただしそうなっても警察に通報せずに秘密裏に処理する。
逆にこれらのルールを守れば、どんなもの(武器だろうがなんだろうが)もルームサービスで提供してくれる。
そんなアミュレット・ホテルで起こった4件の殺人事件について描かれている。それぞれ推理小説でもなかなか出てこない、いかにも大物犯罪者が繰り出しそうなトリックがありとあらゆるところに使われている。そして桐生がそれらのトリックをうまく見破って推理・解決していく様子も面白く書かれている。
桐生やホテルマン達の奮闘ぶりも見物だが、途中で描かれているそれぞれの人間模様も見物。何のために罪を犯しているのか、どういった経緯で犯罪者になったのか、そこの視点入れると印象が変わってくるかもしれない。
今回はもう1冊:『いわゆる「サザン」について』小貫信昭
音楽評論家の筆者・小貫信昭さんは1982年からサザンオールスターズの取材を続けている。そんなサザンオールスターズに起こった音楽性・関係性・心持ち・考え方などが変化したことについて細かく書かれている。
自分にとって、サザンオールスターズの楽曲はいろいろな時代・曲調・アーティストのテイストがたくさん詰まったおもちゃ箱か宝箱か、といったところ。
毎週土曜日の夜に放送されているラジオ「桑田佳祐のやさしい夜遊び」でも自身の曲以外に洋邦問わずさまざまなジャンルの曲が流れているところからも、桑田さん自身がさまざまな曲からインスピレーションを得て楽曲を制作していることがよくわかる。
自分でも上手く言語化できなかったところを小貫さんが丁寧に言語化してくれた、そして桑田さん自身が曲というか音ととことん向き合って、とことん突き詰めるタイプの「音職人」であることがよくわかる、という一冊。
個人的サザンオールスターズbest9(桑田佳祐さんソロ作品を含まず)を作るなら……
希望の轍
BLUE HEAVEN
LOVE AFFAIR~秘密のデート~
真夏の果実
愛の言霊~spiritual message~
涙の海で抱かれたい~SEA OF LOVE~
TSUNAMI
雨上がりにもう一度キスをして
素敵な夢を叶えましょう
……ってとこかな。
さいごに
今月はZINE絡みのイベントが多いのに従い、仕入れたZINEの冊数が多く、来年1月以降に執筆する2024年下半期ZINEの記事の作成に時間がかかるかもしれません。ひょっとしたら12/1の文学フリマのほうが先に書けるかもしれません。
ではでわ。