【おそロシア!?】知れば知るほど面白い?ロシアの文化と社会背景【極東ロシア旅行シリーズ その4】
ズドラーストヴィチェ(こんにちは)!くろえです。
さて、前回まで
【極東ロシア旅行を推す5つの理由】としてアツく推しポイントを語ったり、
【とはいえがっかり!?な3つのポイント】としてロシア旅行の難しさについてお伝えしたり、
具体的なロシア旅行のコツについてお伝えしたりしてきました。
その後パン生地・・・じゃないや、パン記事がプチバズり、もうロシアの記事が書かないだろうと思われていた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
でも、「最後まで味わい尽くしてほしいこのロシアのカオスを!」という想いを(なぜか)新たにした私は、(7月中1本も書いてないやという焦りもあり笑)改めて記事を書くことにしました。
(とはいえほんと雑談というか豆知識なので、興味ある人は読んでください)
本シリーズの目次
1. ロシアに行こうと思ったきっかけ ←1つ目
2. 極東ロシア旅行を推す5つの理由 ←1つ目
3. とはいえな残念ポイント3つ ←2つ目
4. ロシア旅行のコツ5つ ←3つ目
5. おまけ ←今回!
メーデーはガチなデモ?!
筆者が旅行していたのはちょうどGW。ウラジオストクにいたときにはメーデー真っ只中でした。
※筆者のメーデーのイメージ
ロシア=旧社会主義国=メーデーやばそう
という感じをイメージされる方も多いのではないでしょうか。
しかし、当日を迎えると。
風船?
なんかちょっとお祭りっぽい?
・・・完全にお祝いやんけ。
労働者が賃上げ?労働環境の改善?に精を出す死力を尽くした戦いが繰り広げられるのかと思いきや、たくさんの人達がパレードで楽しそうに練り歩いたり、歌ったり踊ったりしていました。特に子供が多い!かわいい!
今となっては、もはや一つのお祭りのようです。
追記:とはいえこういうのも未だあるようです。。。世界の流れ、気にしてないとわからないし、難しいね。。。むう。。。
ロシア人は離婚がスタンダード?
ロシアでは、(もちろんどこの国も多少なりともそうなのだろうけど、)男女がその分けなく働いているような印象を受けました。また、若いママと(そんなに若く見えない)パパの姿や、女子1に男子4が囲う様子などを目にし、この国の男女事情にも踏み込んでみることに。
驚いたのは離婚率。
なんと、80%にのぼることが分かりました。
これは日本の2倍以上。これは実に主要国で見ると世界一。実におそロシア・・・
参照:http://honkawa2.sakura.ne.jp/9120.html
経年変化で見てみると、ロシアでも、ソ連崩壊後に特に離婚率が上昇しているようです。
・ソ連の崩壊後の失業率が高い時代を引きずっている
・失業状態を抜け出せず、アルコール依存症に陥るなどし、不倫・家庭崩壊などを経て離婚するケースもある
などとのことなので、ソ連崩壊による「西側諸国の文化の流入」「家庭観の変化」などがあったようです。
上記に加え、「社会主義下において男女の扱いに別がなかったこと」なども関係しているのかも知れません。
ただ、上記記事にもある通り、単に離婚するのではなく、
「早い結婚(初婚の平均は日本より5歳くらい早い) → 1人目誕生 → 離婚 → 再婚 → 2人目誕生」
みたいなコースをたどることもあれば、
「シンママとして子供を育てる」
パターンもあるんだとか。
もちろん、社会課題を反映したものでは大なり小なりあるものの、実際には、
・初婚が早い(とりあえず若いうちに結婚してみるのは割と普通)
・やり直しが効きやすい(バツイチ、バツニは当たり前になっているので)
・よって、シンママへの理解もある(とりあえず子供は産むという価値観+離婚が珍しくない)
という点でも、日本との差分が大きいと感じました。
ロシア人は何人兄弟?
上記のように、ロシアでは
「女性は(離婚もするが)早い内に結婚するケースが多く、また、シンママも多い」とのことだったのですが、一方で、一人っ子が普通なんだとか。
少なくとも現時点ではロシア人の間では「子供を作らない」という生き方を自分から選んでいる女性が非常に珍しいと思います。しかも、このブログにも書いたことがありますけれども、「結婚に縁がなかった」からといって「子供がいない」という話にはなりません。よくも悪くもロシアでは、未婚の母は普通の存在なのです。ということは、日本とは違って、ロシアではほとんどの女性が子供を産むのですが、一人っ子が多いのです。雑誌記事の中でもわざわざ二人目を産む女性のタイプを聞くのも、そういう女性がそうは多くないからだと私は思います。
この辺は、お財布事情だけではなく、子供を生み育てる上での文化や価値観が絡んでいそうです。
ロシアで働く女・母は普通?
ロシアにいると、男性の無気力な働きっぷりと、女性のクールっぷりがなんとなく目に着くような気がしますが、お国柄なのかもしれません。
ここでも日本との違いがたくさん見えてきたので、簡単に記載します。
・めっちゃレディーファースト。
男女がその別なく働く一方、デートの文脈においては、男性に鞄をもたせたり、男性が女性を大事にしているんだろうな、という雰囲気を感じました。
・ロシアは産休育休が長い
日本の産休&育休が、
産休:出産予定日の6週間前と産後8週間
育休:子どもが1歳になる誕生日前日まで(保育園に入所できない場合などは1歳6カ月まで延長可能)
なのに対して、
ロシアの産休&育休は、
産休:出産予定日の10週前と産後10週間
育休:最長で子どもが3歳になるまで(地域にもよるみたいですが)
と、相対的に長い!いいなぁ。(期間だけの観点であり、金銭面などは無視してます。なので、総合的な体験としての良し悪しの話ではないです、念の為。)
・バーブシカ(おばあちゃん)現象
祖父母が子育てにガチ。これは日本もそうなのかな・・・地方とかだと特に?
おまけ:ロシアではトイレに紙は流さない!
あ、これはまじで気をつけてください笑。
(横に紙を捨てるボックスがあります、おそらく・・・)
(紙ないところもあった。。。)
結論:わたしはロシアが好きであるようだ。
ここまで、実に約3ヶ月かけて、徒然とロシアについての記事をアップしてきました。
渡航前には「ヘタリアのろったま(コルコル)」「おそロシア」「きっと全く違う国だな、とっつきにくいな、仲良くなれなそうだな」という印象のあったロシア。
でも、渡航してみて、あるいは渡航後に色々書いたり、調べたりする中で、その背景が少しずつ見えてきました。
私はロシアの、なんとなく孤高で、ちょっとけだるげで、ちょっぴり憂鬱で、きれいで、白くて、ちょっぴりやる気ないし、無愛想だけど、片鱗に見える人間模様が、心にきたんだなと思いました。
↑これはお土産。ウォッカ(安い)・ビール(安い)・イクラ(安い)・チョコ(うまい)・はちみつ(うまい)などです。
なんとなく、「こうしなきゃ」がたくさん、しかも無意識のうちにある日本(もしくは今いる環境)のなかから少し抜け出せたような気がして、また、もっともっと知りたいなと、改めて思っています。(また行きたい。今度はがっつりモスクワ、サンクトペテルブルク・・・!)
とりあえず次回渡航までに、キリル文字をちょっとは読めるように頑張ろうと思います。
さて、というわけで、これでロシアシリーズはおしまいです。今後はパンの記事や恋愛考察、人間観察の記事を中心にお届けします。
※事実誤認等あれば、是非ご指摘ください。
それでは!パカパカ〜(またね〜)!
参考:
UXコンサル、BtoBマーケ、人事を経てコミュニケーションマネージャー(広報、マーケ、採用広報、組織開発)なう。 書くこと:パン偏愛、可愛いもの布教、働くこと、生きること、1日1考、新サービス考察、旅行、読書録、銭湯、恋愛。 頂いたサポートは、もれなくパンの研究に使われます。