『TENETT』がクールなSFだったのでネタバレせずにおすすめしていくよ
久しぶりにNO MORE 映画泥棒に会いにTOHO シネマズに行って、『インセプション』を手掛けたクリストファー・ノーラン監督の最新作『TENETT』を観に行きました。一人で鬼滅の刃無限列車編からTENETTまではしごしてきました。九龍です。
作品についての前情報は、Googleレビューが3.7なのを見て若干おもしろさに不安を持ったのと、どうやらテロを止めるらしい、『時間』がカギになるっぽい、時間が逆行するらしいということだけ。
レビューが若干低めな理由には開始20分あたりで大体感づきました。ストーリーの全貌が全く見えてこないのです。映画館に行って気合いを入れてみていなかったとしたら(なんか面白い映画ないかな~と布団の上でipadで再生していたとしたら)、20分時点で分かんない!と言って見るのをやめていたかもしれません。というかその可能性はかなり高いです。
しかしそこで諦めてしまってはもったいない。
『時間』が大きな意味を持つ本作、映画の時間軸の進行自体に仕掛けがあるのです。序盤(過去)にも終盤(未来)にも伏線が敷き詰められています。
とはいえ、人によって合う合わないはかなりありそうなのも事実。SF作品そのものに慣れがないと興味を持続させるのは至難の業だと思います。『プルトニウム』『エントロピー』『対消滅』『AT4』『祖父殺しのパラドックス』。これらの単語を並びたてられてまったく興味が湧かないという人にとってTENETTはあまり魅力のある作品とは言えないかもしれません。
ぼく自身も展開がわからず投げ出したくもなりましたが、本物の飛行機を爆破して撮ったクレイジーな映像と音の迫力、『時間を逆行する銃』の表現に釘付け。その銃を撃つということは、その銃を撃つ前に戻る、つまり銃弾は撃たれた場所から銃に向かって戻るということ。
弾痕が見えたら注意しなければなりません。
それは時間を逆行する銃に撃たれる未来を示唆しています。
エンドロールが流れたあといくつか分からないシーンがあったので『お客様の中に内容全部理解できた方はいますか~~!!!!おしえてくださ~~~~~い!!!』と叫びたくなりましたが、面白かったです。時間が逆行する世界の描写、とにかくすごかった。
一人で見に行くよりは友達と一緒に見て議論したい映画かもしれません。どの映画もそうかもしれないですけど・・・。ぼくはこれからネタバレ記事を読んでスッキリしてこようとおもいます。Go toを利用して見に行く映画にSFファンはぜひ!