書き留めておきたいこと

わたしは確か21歳になる年に、
あれほど入りたくて入りたくてたまらなかった
短大を中退した。
時系列に曖昧な記憶もあるから確かと書いた。

重度の鬱になり休学し地元に帰った。

休学期間も終わろうとしてた頃、
地元からは新幹線を使わないといけないくらい離れていたし、1人暮らしもしなきゃいけないし、
友達も卒業したから居ない。

だからそこに戻るのが怖かった。

だから辞めることにした。

入りたくて入りたくてたまらなかったゼミにも入ったけど、沢山学ばせてもらったけど、
学祭・学外発表の準備すらちゃんとできず、
ゼミ生には迷惑も心配もかけていた。
ついには卒論すら書けなかった。

当時の学生部長に辞めることを伝えるために
電話をした。
「学び切りましたか?」そういわれて
「はい」としか返すことができなかった。

学び終えてないのはわかっているのに、
NOと返事すれば戻らなきゃいけない。
戻ることの不安と恐怖に勝てなかった。


未だに短大を辞めたことを後悔している。
入ってよかったことももちろん沢山ある。
だけどもっとちゃんと学びたかった。
ここじゃないと学べないことがあるから。


***

あの時、辞めたから、この場所にいる
そう思えたのはついさっき。
あの時と今が繋がった気がする。

***


わたしは今、適応障害のため休職をしている。
最近は人との関わりを一時的に辞めたことで
だいぶリラックスできて
表情にも余裕が出てきたと言われるくらい。

まだ、何かをするエネルギーは足りないから
ゆっくりする時間は必要なのだけど。


ふと、今の会社に戻る理由を考えていた。
なんでこの会社に入ったのだろう。
入社する前の面接のことも思い出していた。


わたしは今の会社の企業理念にもすごく惹かれた。
こういうのは、よくあることなんだと思う。

ありがたいことに、
他の企業からも合格の通知は頂いていた。
どうしてもきて欲しいから、全部の面接が終わるまで待つとまで言われていた。
残念ながらそこの企業とはご縁がなかったけれど。


今の会社の面接のことは
5年が経った今でもはっきりと覚えている。

社会人としての経験の浅い私を迎え入れてくれたこの会社は私にとっては壁も多かった。

今もそう。


***

あの頃の私は、
ここに行けばこの人のようになれる。
この人みたいにキラキラした人になれる。
そんなふうに思っていた。

実際はそうじゃない。

初めましての人に打ち解けるのは、
多分苦手な方ではなかった。
いろんな人に声をかけては挨拶をして会話を始めた。

いわゆる浅く広くタイプ。

誰とも深く交流ができてないってことに
いつも後から気がついて、
1人自分の殻に閉じこもってしまうのがオチ。

友達の友達は友達。

だけど、
本当に自分の心のうちを話せる友達は
どれくらいいるのだろう。


未だに、人から嫌われることを嫌う自分は
ずっと居る。
だから、自尊心もそんなに高くはないし、
自分のことを話すのは得意ではない。

自分から心を閉ざしてたら、
そりゃあ相手も開いてくれるはずはないのにね。

開いてるふうに見えて奥の扉は
ずっと閉まったまま。
悲しい人だ。

だけど、そのおかげで馴染めたと
言ってくれた友人には感謝している。
その言葉でわたしも救われたから。

この文章を書きながら
いつだったかななんて思い出してたら、
何人かにそう言われてた。

自分の嫌いな部分でも、
誰かのためになっている。
嬉しい。


***

短大に入っても、ゼミに入っても、
自分を取り巻く環境を変えたとしても、
そのキラキラした私の憧れた人になれることはなく、
自分が変わることもなかった。

今までに色んなこともあったから、
きっと怖かっただけなのだろう。


だけど、自分が学んだことは嘘をつかない。
あの時の後悔があるから、
こうしたいってものが繋がっている気がする。

それは今の会社だからというよりは、
今の会社にいた方が叶えやすいってこと。

わたしは人の笑顔が見たい。
企業理念にも当てはまる部分である。
世界中の人々を笑顔にする。


***

SDGsの前身であるMDGsについてゼミで勉強した。
LDC(後発開発途上国)について学び、
そこから今自分たちに何ができるかを常に考え続ける。

そんなゼミだった。

文献が少ないため、たくさんの情報を
ゼミ生と共に調べた。英語の記事を読んだり、
国連に直接質問したりもしたなぁ。
懐かしい。

どうしてもこのゼミに入りたくて、落ちても落ちても、受けた。
ゼミの面接自体の募集が締め切られるまで。


何かのタイミングで先生の部屋を訪れ、
先生と話した際に、入れてくれた理由を聞いた。

2回落ちた後、次にもしきたら入れると
先生と一緒に面接をしていた先輩にも言っていたそうだ。

諦めないところを買ってくれていた。


かなり重度な鬱になったことで
最終的にはゼミも中途半端になってしまったから、
それも後悔していた。
他の授業がいけなくてもゼミだけはと思って
頑張って学校にも行った。


だからアフリカに行きたいって強く思う。

アフリカの状況をこの目で見て知りたいとか綺麗事言ってるけど、
本当は自分の後悔を埋めたいから。

多分それができたら、
当時のゼミ生にも、先生にも、自分にも
胸を張れる気がするから。


今の会社はアフリカに関わることをしている訳じゃない。

だけど、短大で学んだ、唯一頑張れたゼミで学んだことを叶えられる気がする。

そこにわたしの現状で近いのが
この会社にいて仕事をすることだと思うから。


***

再生エネルギーに関わる仕事をしている。

目の前のことだけ見るとやっぱり疑問に思ったり
嫌になったりすることは沢山ある。
むしろそっちの方が多い。

だけど本来の目的を見失ったらいけない。

こんな平社員でも。

この会社に入ったからきっとそう思う。

わたしは世界中の人々を笑顔にする。
持続可能で地球に優しい社会にする。

まずは、この会社で。

この会社にいる人、関わる企業の方々、
沢山の人が関わってくれるから、
強い目標を持って取り組む人が
そこにいるから。



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