読書レポート「仕事が速い人は『これ』しかやらない」
目次
第1章 仕事が速い人の「7つの原則」
あらゆることに「期限」を決めろ
仕事が速い人は「5秒」で動く
「動きながら考える力」を持つ
すべての仕事を「細分化」せよ
他人の時間を上手に使う「任せ方」
仕事は「時給」で考える
やらないことを決める
第2章 作業効率が劇的に上がる最速「タスク処理」メソッド
重要な仕事は「朝イチでやらない」
最速で思考整理すふ「ノート術」
「やることノート」超・活用術
すべての仕事は「15分」で区切る
付箋紙は決して「使ってはいけない」
「自分の予定」を最優先せよ
デスクの上には、1つの仕事
第3章 もう仕事を抱え込まない「コミュニケーション」の秘訣
仕事が速い人は「数字」で伝える
「仕事が遅い人」の7パターン
人のやる気は「環境」では変わらない?
不毛な会議がなくなる「打ち合わせ術」
人格を否定せず、「行動」を指摘せよ
第4章 1秒でもムダにしない「チーム仕事」が速くなるコツ
最速チームは必ず「ミニマリスト」
探し物の「9割」はなくせる
「ほしい物がひと目でわかる」整理術
時間が増える「ムダゼロ」メール術
「目標」だけでは、人は動かない
仕事の速いチームは「反省がすごい」
第5章 「0→1」を最速で生み出すクリエイティブ思考術
「すぐアウトプットできる人」の秘密
自由な発想には、「制限」が効く
「0→1」のスタートでやるべきこと
「0→1」が苦手でもうまくいく発想法
「絶対にミスしない人」の振り返り術
「アイディアが形になる人」の秘訣
第6章 自分の時間が増える「すぐやる人の習慣」
仕事が速い人の「早起きの習慣」①
仕事が速い人の「早起きの習慣」②
失敗しても引きずらないメンタル
仕事が速い人は、本の力を知っている
速読のコツは「目的意識」にあり
できる人は「15分あればカフェに入る」
仕事を速くする「究極の習慣」とは?
概要
注力すべき仕事を最速で片付け、そうでない仕事は人に任せる能力が、仕事の速さを決定する。
「力の入れどころ」を間違えて、「非効率な仕事」をしている人はとても多くいる中、「仕事が速い人」と「遅い人」の絶対的な違いを紹介し、「注力すべき仕事を最速で終わらせるコツ」が徹底解説されている。
著者
石川 和男
ビジネス書著者・出版コンサルタント・ブランディング講師・税理士・大学講師・建設会社役員ほか出版プロデュース、講師派遣、学生支援の「株式会社アレルド」など2社の特別顧問。
勉強法、時間術、リーダー、副業、朝の活用術、ノート術、働き方改革、マナー、テレワーク、ゲーミフィケーションなど出版のジャンルも多岐に渡っている。
書籍出版は、某出版社の出版企画会議に多く係り、1,000以上の企画書を観て将来の著者に的確なアドバイスを行っている。
レポート
簡潔にまとめると、「現状の作業から無駄を省いて効率化させる」ということが本書の主軸だ。
仕事が速い人になるには、
・無駄なこと
・習慣で行っていること
・非効率的なこと
をなくすのが手っ取り早い。
その中で、「今ある仕事を部下に任せられないか」「時間はお金で買えないか」「先人の真似ができないか」「他人の脳、知恵を借りれないか」を常に考えることが重要。
また、自分のルールとして
シビアに期限を設定する
難易度の高い仕事は細分化する
嫌な仕事を5秒ルールで終わらせる
ことを念頭に取り組むことで、格段に仕事が速くなると述べている。
シビアに期限設定する
これは仕事が速い人の第1原則で、「とにかく期限を決める」こと。
期限が迫った時に生まれる行動力をうまく利用する方法である。
また、「仕事の量は、与えられた時間を全て満たすまで膨張する」という法則が提唱されている。
例えば会議の時間を1時間与えられるとすると、30分で終わる議題でも、雑談を挟んで1時間かけようという心理が働く。
このように人は与えられた時間を全て使おうとする習性があるため、これを利用して、「期限を決めれば、それに合わせて仕事を進める」ことができるようになる。
難易度の高い仕事は細分化する
難易度が高い仕事ほど先延ばしにしてしまいがちである。
好きな仕事、楽な仕事、円滑に進む仕事、これら"好楽円"な仕事は負担が少ないため、進んでやる気になる。
しかし、これらを気の向くまま進めると、残るのは嫌いな仕事、大変な仕事、難しい仕事になってしまい、やる気を継続させるのが難しい。
これを防止するために「細分化」を行い、"好楽円"な仕事に変えてやる気を維持させることが大切である。
嫌な仕事を5秒ルールで終わらせる
人は5秒後には「やらない言い訳」を考えはじめてしまう。
人間の脳は「何かをやる必要があると思った時に、5秒以上考えてしまうと、やらなくてもいい理由を考え始める」と言われている。
その心理が働く5秒の前に、行動に移してしまうことを5秒ルールと称している。
具体的には、「3, 2, 1, GO!」と心の中でカウントダウンを行い、最初の一歩を踏み出すことが大切だという。
手をつけてしまえば「作業をやることで脳が興奮し、その作業をやり続けたくなる」作用が働き、やる気を維持させることができる。
所感
レポートで書き散らしたことは本書の中のほんの一部で、他にも沢山「今から実施できる」効率化方法が紹介されていた。
仕事直結の方法以外にも、「速読のコツ」「究極の習慣」「15分空いたらカフェに直行」など、生活に関わることで1日の時間を有効活用する方法も紹介されており、とても魅力的な内容となっている。
本書を通して今後意識したいことは「読書するために本を読む」のではなく、「中身を生かすために読む」ことを心がけること。
なんとなく本を読むのではなく、書かれている内容の1つでも自分のものにするため、「実行」して「習慣化」させることを心がけようと思う。
今後も沢山の本に触れ、自身の生活をより豊かなものにしていこうと思う。