【ポケカ記録】アラフォートレーナーのJCS奮闘記【全文無料】
クライヴです。福岡で細々と活動している、アラフォーのオッサントレーナーです。最近はジムバトルに出る時間もほとんどなく、環境に追いつくので精一杯ですが、次シーズンのシティリーグが始まったら本格始動したいと思っています。
以前、「アラフォーにおけるポケモンカードの戦い方」という記事を投稿させていただきました。今回は、いくつもの幸運が重なって得ることができたJCS出場権を使って、全国大会に出場したオッサンの奮闘記となります。
今回の記事では、通常のポケカ考察とは異なり、環境読みやデッキ選択、当日のマッチアップ、各種対面についてのプレイングなどは一切触れていません。アラフォーのオッサンがポケモンカードを通じてJCSに挑戦した記録となっていますので、軽い読み物と思って読んでいただければ幸いです。それではよろしくお願いいたします。
【準備編】出場が決まったは良いが、全くできていなかった準備と心構え。
2023年末。シティリーグで優勝した際、JCSに出場できることは分かっていましたが、過去に全国大会など出たこともなく、一体何から準備したらいいか全く見当も付いていませんでした。
そもそも、熟練のプレイヤー達はチームに所属したり、気の知れた調整メンバーといくもの環境デッキを回したりしながら、毎週変化するメタ環境を読み切って大会に臨むものです。残念ながら私のようなチームにも所属せず、相談し合えるプレイヤーもおらず、一つか二つのデッキを擦り続け、その時のメタ環境に翻弄されているようでは勝機はほとんどありません。
しかし、せっかくの全国大会なのです。全国大会出場という子供の頃の夢が叶って満足してはいましたが、出るからには勝ちたい。勝ってその先の景色を見てみたいのです。
【準備編】勇気を持ってコンタクトを取ってみた結果。
そんなことを考えながらも大会まで残り1ヶ月。ヤバい!何も進んでない!!まるで試験日は決まっているのにどこから手を付けたらいいか分からない受験生のようです。とりあえず、コントロールデッキを使うことだけは決めていたのですが、周りにはコントロールを使っている知り合いもおらず、調整するメンバーもいない。このままでは環境に合わせた調整もできない・・・
そんな中、以前Xでやりとりをしたことがあったコントロール使いの方がコントロールデッキでJCSの調整していると投稿しているのを目にしました。
ここだ、ここしかない!意を決して、同じコントロール使いとして調整がしたいとコメントしたところ、な、なんと快く引き受けてくれました。迷惑になるかもと思っていたのですが、コメントして良かった。マジで嬉しかったです。一人の情報量には限界があり、日々変化するメタ環境を考察するにはどうしても様々な視点が必要です。また、コントロール使いの人数は少なく、協力できることは非常に大きな武器となります。
その後、何度か採用カードや、メタ読みなどやり取りをしていると、コントロール使いが集まるDiscord(コントロール研究会)に招待していただけました!
こ、これが噂の調整チーム!!しかもコントロールに特化してるとあってはテンション上がりまくりです。願っても叶わなかった調整チーム。これは参加するしかないと思いました。
【飛躍編】コントロール研究会に参加して本当に良かった。
いよいよコントロール研究会開催当日。どんな人が集まっているんだろう、ポッとでの運だけシティ優勝者である私が参加して大丈夫なのか。色々ことを考えながらDiscordに参加しましたが、心配することなど何もなく、全員がコントロール好きであるので話が弾みます。同じデッキタイプなので話も理解し易いです。
そして、メンバーの中には某有名コントロールYouTuberが!!実はとんでもないところに来てしまったのでは!?その後も構築やプレイング、環境メタを色々と話すことができ、私としては大満足な結果となりました。
それにしても、よくよく考えてみるととんでもないDiscordチャンネルですよね。私にとっては楽しかったのですが、コントロールが嫌いなプレイヤーからしてみたら、考えたくもない集まりだと思います。
【飛躍編】準備はできた!いざ、クチバシティへ!!
コントロール研究会に所属し、日々色々な構築案を回しながら、いよいよJCS前日となりました。ここまで来たらやれることは全てやった。後はマッチ運だけ。
そんな意気込みの中、東京に向かう移動の合間に会場となる横浜について調べていると、2023年のWCSの紹介動画が。「こ、これは初代ポケモンのクチバシティじゃないか!?(今までカントー地方の地形をちゃんと理解していなかった)今から自分はクチバシティに日本一を決めるポケモンバトルに向かうポケモントレーナーなんだ!!(初代ポケモンでチャンピオンロードを通るときの気持ち)」と、いい年したオッサンはテンション高く東京に向かっていました。
【激闘編】当日の入場演出に一気に童心を呼び起こされる。
JCS当日。会場に向かう前、これまで一緒に検討していたコントロール研究会の人たちと近くの駅で合流することになり、初めて顔を合わせることとなったのですが、皆さん良い方々ですぐに打ち解けることができました。たった一人で向かっていたら不安も緊張も大きかったと思います。
そして、選手として受付をし、試合会場に向かったのですが、そこにはジュニアの子供達の姿が。普通に考えるとジュニアの親世代に当たる自分が、今回は選手として出場するというのはなんとも不思議な気分です。そんなこんなで会場に入っていったのですが、そこで目にしたのは想像を超えた演出!!聞き覚えのあるあのテーマソング!暗い会場にたかれたスモーク!!ライトで照らされた入場ゲート!!そして・・・
こんなんテンション上がらない訳ないでしょ。アラフォーのオッサンの精神年齢は初めてポケモンにハマった小学生の頃に一気に戻ってしまったのでした。
うぉ〜!今から真剣勝負や!!バトルしようぜ!(ライバル!(ポケモンOP))でも、対戦相手は全国のシティリーグを優勝してきた猛者たち!怯え〜〜〜!(寂海王)
【激闘編】全てを出し切った予選リーグ
初めての全国大会。緊張もしますし、相手も譲れない戦いがある。どの試合も最後まで気を抜かず全力で戦い抜きました。
実は3回戦で早々に1-2の崖っぷちになっていたのですが、続く4回戦。対戦発表時に名前がないのでもしや、と思ったら不戦勝とのこと。全く想定してなかったので当初は戸惑いましたが、ありがたく一勝をもらうことに。計算したら1-2は2000人スタートで375人なので、その中の一人になれたのはかなりの豪運だったと思います。ってことは実は運も向いてきてるんじゃないのか?そんなことを考えながらも崖っぷちの戦いは続きました。
そこからはなんと5回戦、6回戦と勝ち進み、気が付けば8回戦終了時に6-2まで戦績を延ばし続けることができました。まだ舞える、(HUNTER×HUNTER誤用)、まだやれる。ここまで来たんだから予選突破してやる!!
そんな意気込みで迎えた9回戦でしたが、完全不利対面に遂に万事休す。何とか粘ろうと頑張るも、対策もプレイングも完璧な相手に万策尽きました。対戦中にこれは負けるとハッキリ自覚できるほどお相手が上手でした。流石に9回戦まで残ってくるプレイヤーは甘くないですね。
【総括編】オッサンが全国大会に出場して感じたこと。
結果は6-2で予選落ち。しかし、ここまで残れるとは思ってもおらず、自分の中では満足した気持ちで一杯でした。プロモのサンダーexも手に入ったことですしね。その後判明した最終順位は193位。2000人参加した中でこの順位なら御の字です。
でも、本当に嬉しかったことは6-2できたことでも、順位の高さではありません。それは、同じコントロール使いの方々と出会うことができ、コントロールデッキについて議論し合うことができ、喜びを共有できたことでした。同じチームのメンバーが勝ち残ってくれたら嬉しい。同じデッキが好成績を残せたら嬉しい。そんな経験をできたことが何よりの成果でした。最後の最後、負けはしましたが、同じメンバーとグータッチしたり、ハグしたりした時、高校や大学生の青春を思い返すことができたのです。
【総括編】いくつになっても挑戦すること、その道中も楽しむこと。
アラフォーというか、歳をとっていくと分かるのですが、新しい経験や感動というのはどんどん減っていきます。自分から探しに行かないとあっという間に一年が経ちます。いや、探す時間すら無いかもしれません。Eレギュレーションが使えたのがついこの前で、気が付いたらFレギュレーションが使えるのもあと少しです。
そんな中、今回の全国大会は本当に貴重な経験をさせてもらったと思います。それと同時に、いい年した大人がポケモンカードゲームに打ち込む姿もそんなに悪くないと思いました。いくつになっても趣味に熱中するのは良いことです。HUNTER×HUNTERのジンの言葉に、「大切なものはほしいものより先にきた」という発言がありましたが、正しくその通りで、Xを通じた出会い、Discordを通じた出会い、全国大会での選手としての新たな出会い。全てがお金では手に入れることのできないものでした。自分の中での好成績はおまけですね。決して自由な時間は多くはないけれど、まだまだ自分も旅の途中。まだ見ぬ景色を目指してのんびり頑張りたいと思います。
まだ見ぬ景色を目指すオッサンたちの旅はまだまだ続く!続くったら続く!(オーキド博士)
最後に、今回の全国大会で使用したデッキはコントロール研究会の中で練り上げたデッキです。デッキについては下記のnoteをご覧ください。メタ読み、デッキの解説、回し方など、本当にしっかりと解説されており、とても勉強になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。