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起業するには社会経験は必要でしょうか?(農学系の大学で食品加工を学ぶ学生・21歳)

大学を卒業したら就職はせず、学んだ技術を使って起業しようと思います。
ただ、社会経験がないまま起業するのは不安もあります。起業するには社会経験は必要でしょうか?

(21歳 農学系の大学で食品加工を学ぶ学生。実家は農家で、卒業後は家業を法人化し、食品加工を新ビジネスとして展開したいと考えている。)


ご質問ありがとうございます。CLIP長岡 代表の高橋です。

社会経験がないままの起業は、確かに不安になりますよね。

それでは社会経験がないまま起業することのデメリットを考えてみましょう。

まず考えられるのは、ビジネスマナーや商習慣やルールがわからないことです。

就職すると、多くの企業ではまず最初にビジネスマナー研修が行われ、そして配属された部署では先輩が指導係となり、仕事の方法を教えてくれます。

最近では新入社員は固定の部署に配属せず、製造、営業、総務、広報などいくつかの部署を半年ぐらいかけて経験した後に適性や本人の希望に応じて固定の部署に配属する、というような企業もあります。

これが社会経験のないまま起業すると、誰もビジネスマナーやルールを教えてくれません。

したがって、相手に知らず知らず無礼なことをして、信頼関係を失ってしまい、仕事がうまくいかなくなることがあります。


次に考えられるのが、資金調達、特に融資に苦労することです。

融資というのは金融機関から資金を借り入れることですが、借入の際に重視されることのひとつにこれまでの事業経験が挙げられます。

事業経験がないのは信用力の低さに繋がります。

信用力が低いと融資が難しくなりますね。

事業経験がない場合は融資を獲得することが難しいため、資金繰りに苦労するかもしれません。

社会経験がなく起業することはこうしたデメリットがありますが、必ずしも起業するのに社会経験が必要というわけではありません。

ビジネスやルールを教えてくれる師匠がいて、資金的に余裕があり、やりたいことがはっきりしていれば、起業にチャレンジしてもいいと思います。

どうしても不安が拭えず、また、リスクを抑えたい、経験値を積みたいという気持ちが出てくるようなら就職もよいと思います。

最近では、副業として会社経営を許可する企業も出てきました。

このような企業に就職すれば、時間的には相当ハードですが、起業しながらある程度収入も得られ、かつ社会経験も積めるので、おすすめです。

また、学生時代に起業した場合は、いったん就職する場合でも、起業の経験は有利に働きます。

質問者さんは、ご実家が農家でそれを活かした食品加工を新ビジネスとして考えてらっしゃるとのこと。

食品加工といっても、事業として行うには加工技術だけでなく、食品衛生や魅力的なパッケージや販売戦略なども必要ですので、まずはご実家のリソースとご自身のリソースを整理してみて、起業のためにあと何が必要かをチェックしてみましょう。

そして、その不足しているものが就職することでクリアされるかについて考えてみることをおすすめします。

いろんな可能性を検討して、自分にベストな方法を選択しましょう!

あなたの起業を応援しています!

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