自宅で自分で何かを始めたい。こんな考えで起業するのは甘いですか?(一般企業の総務部で働く女性・33歳)
出産後、産休育休を経て復帰しましたが、急に保育園に呼ばれたりしてなかなか前と同じようには働けず、自宅で自分で何か始めたほうがよいのではと考えています。こんな考えで起業を考えるのは甘いですか?
(33歳 一般企業の総務部で働く女性。以前と同じペースで働けないことに少しイラついている。)
ご質問ありがとうございます。CLIP長岡 代表の高橋です。
産休育休後、職場復帰をされて、仕事に育児に頑張ってらっしゃるのですね。
相談者さんは以前と比べなかなか思うように働けないので、ご自身で何かビジネスを始めようと考えていらっしゃるようですが、そのような理由で起業を考えるのは、私は全く甘いとは思いません。
起業を働き方の1つの選択肢に
日本では起業する人が海外に比べ少なく、その理由の1つとして、「身近に起業している人がいない」というものがあります。しかし、今ではインターネットで「起業」と検索すれば起業のノウハウや体験談などを見つけることができます。また、「起業=お金がかかる・借金する」というイメージもありましたが、資金調達方法も金融機関だけでなく補助金、コンペ、クラウドファンディングなど方法も様々ですし、通信技術の発達により、自宅でパソコン1台で起業、という方もいらっしゃる時代になりました。
つまり、起業は特別なものではなく、働き方の1つの選択肢になっており、ライフサイクルの中で「今は何を優先するか」によって働き方を選んだり、自分でつくったりできる時代になったと私は思っています。
既に事業アイデアがあって起業するのも、育児、介護など時間の確保を目的に「起業ありき」で事業アイデアを探すのもどれも間違いではありません。起業する目的や理由は十人十色でよいと思います。
子育てしながら起業する
小さいお子さんを育てながら会社勤めで仕事をしていると、思い通りにいかないことにイライラしたり、そのイライラがお子さんに伝わったり、その状態に自己嫌悪したり、、、とネガティブになってしまうことがあります。
しかし、それが起業により100%解消するとは限りません。
通常の起業と違い、育児や介護などがあって起業される場合は、起業の目的を忘れずにビジネスを考えることが重要であると思っています。
特に自宅で起業される場合はオンオフがボーダレスになりやすく、気がつくと会社勤めより仕事時間が長くなってしまう場合もあります。また、小学校に上がると、保育園の頃より早く帰宅しますし、長期休暇があるなど変化します。
よって、子育てしながら起業される場合は子どもの成長やライフイベント(進学など)念頭に置き、「ご自身が事業活動にさける時間はどのぐらいあるのか」割り出して、起業計画を立ててみることをお勧めします。
最期に、NHKの「チコちゃんに叱られる」で「わが子と生涯で一緒に過ごす時間」というのをやっていましたが、
母親 約7年6か月 父親 約3年4か月
なんだそうです。
手がかかると思っているのもあっという間で、小学校高学年ともなれば友だちと遊ぶことも多く、中学で部活があってそのあと塾などに行くようになれば、送り迎えの時しか顔を合わさない、、、となればもっと少ないかもしれません。
ぜひ、「起業」という選択肢を活かしていただければと思います。
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