ABEMA Prime出演裏話【第2部】テレビをつくっている方々って本当にすごすぎる……!!って話
私の不定期イベントとして、昔のドラマをぶっ続けで目が痛くなるまで観るっていうのがあって、最近それをやっていました。どんなストーリーか知っているのに、気持ちをもっていかれるって、本当、いい。
そして先月、テレビをつくる側を少し覗いたからか、「これ、1話つくるのにどれくらいの時間と手間がかかっているんだろう……」などと感情移入するように。
さてさて。そんなこんなでちょいと更新が空きましたが。
今日は、
ABEMA Prime出演裏話
【第2部】
テレビをつくっている方々って本当にすごすぎる……!!
って話です!
テレビをつくる側の皆さんとあそこまで関わらせていただく機会は、それまでありませんでした。
なんとなくテレビ業界ってこんな感じ?な、イメージはあるけれど(色んな意味すごくフレキシブルな世界???みたいな?)、
つまるところ、都市伝説レベルの知識しかなく、
実際、フレキシブルさは確かに感じたんですけど、
それよりも、
あんなに……
てまひま……労力……
いや、どれも違うな、
……手塩にかけて!
これですね。
テレビが、あんなに手塩にかけてつくられるものだと、知りませんでした。
テレビを見る目が明らかに変わりました。(これ、出演していない夫も同じこと言ってます。笑)
テレビマンって、本当に、すごい。
ついでに言うと、あの世界で歌ったり踊ったり、演技したり、コメントしたり、司会したり、漫才披露したり、スポーツマンなら中継されたりニュースになったり……
とにかく、あの世界でそういうことができる著名人の方々って、本当に、すごい。
当たり前ではない。
強運、努力、才能、その全てがつまっている世界なんじゃないか。そんなことを思いました。
約2週間という短い間でしたが、その期間で素人の私があれだけ感じたのだから、実際はもっともっと、言葉にし尽くせないほど深い世界なのかもなと。
誰かが手塩にかけて一生懸命つくっているテレビ。誰かがそんなすごい世界で才能と努力と強運をもってして出演しているテレビ。
ニュースや、娯楽を得ることができるのは、そんなすごい方々がいらっしゃるからなのだと。これをこの先も忘れたくないなと思っています。
テレビマンすごすぎるポイントその①
~頭の回転が速すぎる件~
この話をするにあたり、今回、担当してくださった、ディレクターの奥山雄太郎さんの頭の回転の速さからお伝えさせていただきたい。
最初、お電話させていただいたとき、私は職場にいたのですが、ちょっとクールダウン、のんびりモードに入ってしまっているところでした。
しかも、奥山さんほんとにすみません、まだこのときは完全に疑っておりまして。笑
私が?あのABEMAに?いやいや、ないない。なんらかの詐欺とか?イタズラ的な?どんな展開で何をどうするやつなんだろう?等々。
(そんなに疑うなら直でABEMAに問い合わせすればよかろう……失礼しました!)
なので、そのときはまだ、どういう感じでnote以内の情報開示に収めようか……などと生意気に構えてしまっていたのですが、
少しお話ししたら、もうね、
“やばっ!頭の回転が速っ、起きろ私!
これ本気のやつ!
のんびりモードしてる場合じゃないぞ、起きろ私!ついていけ!ついてゆかねば!”
と、内心、鼓舞。笑
一気に目が覚めました。笑
奥山さんが事前に熟考されたのか、それともあれがデフォルトなのか、とにかく無駄のない、中には鋭い質問。
奥山さん「劣等感って、どんな部分に感じるのでしょうか?」
電話の向こうで聞こえる、紙とペンの音。こちらがまんまとどんどん話してしまう感じ(笑)の雰囲気と、徹底した配慮。
奥山さん「クリオネさんのnote、全部読みました」
正直、こんなすごい方がこんな風に言ってくださった、それだけでめちゃくちゃ嬉しかったです。ありがとうございました。
もうこれ、いっそ詐欺でもいいか、と思ったくらいです。(おい)
その後の打ち合わせでも、
「番組をこういう方向にもっていきたいんです」
「こう言ったらたぶんこういう反応になるんで、やめておいた方がいいかもしれません」
「これに触れないと不自然だから、これは聞くかもしれません」
「無理に答えなくて大丈夫です」
「ここもっと掘り下げて聞きたいです」
「そうじゃないと、切り取られる時代なので、クリオネさんが損だと思うんです」
「これは答えられますが、これは聞かないでほしいです、おお、それ、いいですね~」「へへへへへ、おぬしも悪よのぉ~ほほほほほ」と、奥山ディレクターと悪巧みを(※冗談です)
という感じで台本がきまっていくのですが、いつなんどきも軽やかな頭の回転。
私の不明瞭な回答にもいい塩梅でやりとりをしてくださる。そして終始優しい。
「『なぜ性交渉ができないの?』と理由を聞く質問が、できる側の意見でしかないというのは、わかるんです。」
「誰でも走れるからってオリンピック出られるわけじゃないですしね。人間だから、得意不得意があるってこと、ですよね。」
「だから、『これだけやってみたけれど、でも、できなかった』っていう方向にしてみたいんです。」
天才か。天才なのか。
配慮というのは、こういうことである。
私は詐欺やイタズラ電話を疑ってへらへらしている場合ではなかったのだ。
本気の仕事人がそこにはいた。かっこいい。
さらにそんな頭の回転の速さは奥山さんだけでなく。
放送作家さん等が関わるとのことで、台本があっという間にどんどんブラッシュアップされていく様子をみることができたのですが、それはそれは貴重な経験でした。
こんなに人は文章をすぐに「いい感じ」にできるものなのかと。
文章を推敲というか……文章がどんどんピカピカになっていく。
私が提供したネタがプロの料理人に出会い調理され、「これこんなに美味しいやつだったんだ!?」と驚くような。
伝えたいことと、配慮と、議論の余地がぎゅっと詰まった、最終的に仕上がった台本は、とてもとても濃いものでした。真面目に全部の質問案に答えたら、たぶんそれは3時間の特番。
質問案は「なぜ性交渉ができない?」をもっと掘り下げる内容だったり、「友情結婚をどう思うか」「婚姻制度」「少子化」「世論」をどう思うか、とか、
医療機関からのコメントがあって、こういう方からの相談が増えている、それを受けて、とか、
最後に何か一言、とか。
結構、しっかり考えておかないと答えられないものも多く。なので当日ちょっと早起きして、考えて書き出していました。
やってみて気づいたのだけど、私は同じことを聞かれても毎度答えが変わる。
意外と固まってない考えって多いんだなと。混乱するような楽しいような。
テレビ的にどうか、というのはよくわからないのですが……でも、そんなブレブレな私を、「この前言っていたあれを言ってください」という方向の誘導が入ることはなく。
自分の言葉をそのまま使っていただけたので、ありがたいなと思いました。
いやあ、すごかった。そして楽しかった……。
テレビマンすごすぎるポイントその②
~単純にフィジカル面で敗北を感じた件~
奥山さん、Zoomで画面越しにお会いしたとき、黒ぶちスクエアの眼鏡で、キャップを被っていらっしゃって。なんかもう完璧すぎる。私が思う「THE テレビマン!!!」っていう雰囲気の方で。それだけでもう、私は勝手にニヤニヤ&ワクワクしておりました。笑
そんなTHE テレビマン!!!な奥山さんに最初から最後まで、大変お世話になりまして。
そして関わっているうちに垣間見える、
奥山さん「○曜日の深夜まで他の番組の撮影で関東にいなくてテレ朝行けなくて……VTRはこの日にZoom撮影にさせてください……」
「台風直撃なんで、ゲストの方は帰れなくなるかもしれないんで……僕らはスタジオにいるんですけど……」
みたいなやりとり。
雨の日も、風の日も……
どころではない。
関東にいない日も、台風の日も。
たぶん、私が一生かかっても追いつけないほど色々なところを飛び回っていらっしゃるんだろうな、と考えていました。
確実に大きなお世話だと思うんですけど、
休めるときにはどうか、ゆっくりされてほしい。
それ前提なのですが、
シンプルに、すごくタフな方だ……と思いました。
制作される過程というと、
テーマを決めて、取材に応える人を探して、テーマとの相性やバランスを考慮しつつ多方面に確認をとりながら出演依頼をして、上層部から決裁をもらって、打ち合わせして、取材して、変更点とか確認して、編集して、台本つくって、放送作家さんなどが関わって台本をブラッシュアップして、事前チェックして、タクシーやら交通費やらを手配して、本番、放送して、出演料出して、などなど……が、され、
ABEMAさんだったら、この先に、ABEMAの配信にしたり、YouTubeにしたり、ネットニュース用の記事にしたりして、場合によっては動画の管理をして……
こんなん、すごすぎですわ。
これを、2週間で1つの企画を放送までもっていく……しかも、色々な別の番組の取材があったりして、並行しながら。そして、この番組が、平日いつも、放送される。
もう、素人の私からしたら、
白目ですよ。白目案件。
すごすぎて言葉が出ないです。私が会社で「忙しい」と思っている瞬間を、思い直しましたね。社会人として、いやそれよりも以前に、フィジカル面で確実に負けている自信がある。白旗でしかない。生物としてのギガバイトの違いを感じる。
うん。すごい、すごすぎる……。
テレビマンすごすぎるポイントその③
~最初から最後までチームワークがすごすぎる~
AD(アシスタントディレクター)さんのフォローも素晴らしく。
ZoomでVTRを撮影したときのこと。
ミーハー魂全開で『毎日ぺこぱ』の日めくりカレンダーをADのH田さんに見せて、遠回しに「これにサイン欲しいんです私」オーラを出してみたのですが、ちゃんと拾ってくださいました。笑
(いやちゃんとVTR撮影に時間を割きなさい私)
H田さん「終わったあとに集合写真とか、してる方、前にいらっしゃいましたよ^^」と。やさしーい。
ちなみにH田さんは、VTRのときにPC前に座っていらっしゃった青年です。美しい方です。雰囲気的にはめっちゃ強い陸上部OBっぽい方だなと勝手に思っていました。
引き続きテレビ業界にいたら将来的に彼も「THE テレビマン」な奥山さんのような雰囲気になるのでしょうか。どうなのかな。非常に興味があります。いやどうかな。すげー気になる。
H田さん、ありがとうございました!
それから、一番最初に連絡をくださったS岡さん。
生放送の本番中、私がZoomに入れなかったとき、ずっと優しく、しかも美声で声をかけてくださいました。
S岡さん「大丈夫です。ゆっくりで、大丈夫です。Zoom入れても、すぐには映らないので、大丈夫です。」
もはや救急車に乗っている気分でした。もしかしたら本当に乗っていたのかもしれません。
そのときS岡さんの後ろで、
「結論、!、、○✕△※◆……」
「、、、だから、⇔✕○今、△!!※◆……」
みたいな声が聞こえまして、
あ、やっべ……
と、私は思っていました。
あんなに、「あ、やっべ……」と思ったのは、20代のときにベトナムの山で遭難しかけたとき以来です。そのくらいヤバいと、一周回って冷静になるタイプな私は、S岡さんの声を素で信じました。
きっと、この方が、世の中の水面下を見せない、女神的な何かなんだ……
ほぼ宗教的な感情でした。
チームワークとは、こういうことなのですね。
その節はありがとうございました。いきなり再起動して音信不通をかましてしまったことは、誠に申し訳なく思っております。
S岡さんは、番組中にカンペを出していらっしゃった方です。美しい方です。雰囲気的にはめっちゃ強いマーチングバンドOGみたいな方だなと勝手に思っていました。
カンペに「クリオネ、Zoom入れたってよ」と書いていただけたでしょうか。きっと書いていないでしょうね。
色んな意味でどきどきしました。
本当にありがとうございました!
テレビ画面の向こうには、
画面に映らないけれどその舞台をつくっている人たちがいらっしゃって、
本当にタフに、たくさんの方々が関わって素晴らしいチームワークでお仕事をされていらっしゃる。
すごいことです。正直、私にはとてもじゃないけど、できないです。
だって、あんなに気が利いて、優しくて、頭がよくて、体力とスピード感がある人たちの集団なんですもの。
すごい。すごすぎます。
きっとほんの少しだけど、その世界を覗くことができて、よかった。楽しかった。ありがたかった。
これからも、誰かがつくったものを、敬意をもって観ることができる自分でありたいです。
ABEMAの皆様、テレビ朝日の皆様がつくるテレビ、これからも楽しみにしています!
少し涼しくなってきましたが、どうかお身体ご自愛ください!!
貴重な経験を、ありがとうございましたー!!!
次は最終章。
【第3部】
夫とポスト真実を語る。夫最高って話!
をお送りします!ではでは~!