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市井の悪人(スポーツ関連企業編)

採用の背景

丁度ゴルフ場の預託金返還時期が1年ほど後に迫っていたので、その対応の為に私を採用したようでした。

デフレ経済の今は「預託金ビジネス」など成り立たないでしょうが、バブルの頃は、利用者に数千万円の預託金を出させ、それでゴルフ場を造成し、営業開始後20年で返すと言ったビジネスが普通に行われていました。
預託金は平たく言えば借金なのですが、会員権の値は右肩上がりでしたので、20年後、会員権を手放して、預託金の返済を求める者などいないであろうという読みから成り立っているビジネスでした。
私が、取り調べたB勘屋(「東京地検でのイジメ(刑事部編)」参照)から、「先生、公務員なんかしてないで、土地を買いなさい。銀行には私が話をしますから」などと真剣に言われた時代の数年後でした。

私は、学生相手の専門学校(市井の悪人(専門学校編)、同2、同3参照)と異なり、戦後の高度成長を支えた民間企業、その中でもスポーツ用品関連では業界ナンバー1の民間企業に就職することで、「これは精進を重ねないと、笑われることになる」と身を引き締めました。

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