気候変動に向き合う総合診療医@みどりのドクターズ

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最近の記事

プラスチック条約策定へ 医療者も署名活動

Open Letter from Medical and Public Health Professionals on the Plastics Treaty 5th negotiation meeting (INC-5) の署名活動が行われています 皆様、プラスチック条約はご存知でしょうか? 国連環境計画(UNEP)は、すべての国がプラスチック汚染をなくすための法的拘束力のある国際合意に達するプラスチック条約の交渉を主導しています。2022年から始まり、5回シリーズ今年1

    • 台風10号・気候変動と、プラネタリーヘルス

       台風10号は過去に例のない台風の動きと被害をもたらして、多くのメディアはトップニュースとして毎日台風の動きとその被害を伝えている。本州付近に停滞している理由は、太平洋高気圧と偏西風のバランスでなんたら、、、とは伝えている。それでは、なぜ太平洋高気圧と偏西風のバランスが乱れているのか、ということに触れているメディアはマレのように思える。それは気候変動による海水温上昇と偏西風の蛇行の影響が大きいと言われる。イベントアトリビューションという科学的手法でも証明されている。台風10号

      • 世界の潮流:SDGsとPlanetary Health、そしてWell-being社会

        ☆SDGsの個別撃破問題とWedding Cake Model  SDGs(Sustainable Development Goals)が、2015年にMDGs(Millennium Development Goals)にかわる国連の新たな目標として作られて10年が過ぎ、SDGsの目標2030年がすぐそこに来ている。 MDGsは途上国の発展を目指して大きく達成は出来たものの、気候変動をはじめとする地球全体の問題が浮かび上がってきた。地球の持続可能性が浮かび上がる中、今度は途上

        • ヘルスケア気候変動、対策元年

           今年2024年前半は、気候変動対策における日本の医療・ヘルスケア領域での大きな動きが3つありました。  第一番目に、WHO下の『気候変動と健康に関する変革的行動のためのアライアンス(ATACH)』に6月、日本政府が加盟したことです。これは医療・ヘルスケアと気候変動対策に関わる多くのひとにとっての願いであり、日本政府・政策がヘルスケア領域における気候変動政策を作ると国際的に約束したことです。世界80カ国以上が加盟している中、G7で未加盟なのは日本とイタリアだけでしたので、世

          医療者が、びわこでゴミ拾いをすること

          滋賀県在住のみどりのドクターズメンバーを中心に、滋賀医大の国際医療サークルや、Fridays For Future Shiga、滋賀民医連の共催で行いました。滋賀県の後援をいただき、県のびわ活Webpageにも掲載してもらいました。琵琶湖周辺のゴミ拾いを行い、そのあとに、地球環境と医療そして健康について学習会を行いました。参加人数16名。 医療者がゴミを拾うことについて、なぜと思われるかもしれません。医療者と言えども地域の住民であり、コミュニティの一員です。その一員として、