内側広筋は外旋位でも内旋位でも効いた方がいい!


追記:2024.9.1)
大腿骨の振る舞い、脛骨、距骨との関係性についてnoteを書いています。
そちらと合わせて読むことで、理解がぐっと深まるはずです。

内側広筋(Vastus Medialis)とは?

内側広筋は、膝関節の安定性と機能性に重要な役割を果たす筋肉です。四頭筋の一部であり、膝の内側に位置しています。この筋肉は、特に膝の伸展と膝蓋骨(膝のお皿)の安定化に寄与しています。

内側広筋の役割

膝関節の伸展: 内側広筋は、歩行、走行、ジャンプなど、膝の伸展に必要な動作をサポートします。 • 膝蓋骨の安定化: 膝蓋骨を正しい位置に保持し、滑らかな動きを促進します。これにより、膝の痛みや障害を防ぎます。

内側広筋の重要性

膝関節は、日常生活の動作やスポーツ活動において中心的な役割を担います。内側広筋が弱い場合、膝の不安定性や痛みを引き起こす可能性があります。例えば、ランナー膝や膝蓋骨の不安定性など、様々な膝の問題が内側広筋の機能不全に関連していることがあります。
とくに内側広筋斜頭は、特に膝の伸展の最終段階で活躍し、膝蓋骨を内方に牽引することで膝の安定化に貢献します。この筋肉の収縮不全が発生すると、膝蓋骨が外方に変位し、膝蓋大腿関節障害のリスクが高まります。また、脛骨の外側変位や外旋の制御にも一役買っており、特に膝関節不安定性(膝OAなど)の治療や予防において重要な役割を果たします 。

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