2019年6月 読書リレー
毎月やると言っておいて、ふた月目でめちゃめちゃに遅れる体たらくですみません。言い訳をさせてもらうと、引越しでバタバタしてたんです。
大学時代以来の一人暮らし。しばしば家事がしぬほど面倒くさくなったり、孤独に苛まれたりしますが、やっぱり気楽でいいですね。
今までのモーメントはこれ↓
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●サムイル・マルシャーク著、ウラジミル・レーベデフ絵、うちだりさこ訳『しずかなおはなし』1963年、福音館書店https://www.amazon.co.jp/dp/4834000176/ref=cm_sw_r_cp_apa_i_FYhmDbZFFYKSN
図書館で見かけた絵本。展開はだいたいAmazonの説明そのままです(どうなんだそれ)。
起こっていること自体は絶体絶命の危機なのに、静か〜に優し〜く進んでいくんですよね。絵の雰囲気のせいもあるんでしょうか。ハリネズミかわいい。
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●板倉徹『ラジオはココロの疲れを、そっと取り除く』 2013年、ぱる出版https://www.amazon.co.jp/dp/4827207933/ref=cm_sw_r_cp_apa_i_dVhmDbXFJPVXB
これも図書館で見かけて、その場で読んだ本。「このせかせかした現代社会、こういうことないですか? こんな感じで困ったことはないですか? そんなときはこれ! ラジオ!」みたいな感じで各節ほぼ全部でラジオを推してくるから、青汁の通販番組見てる気分になって違う意味でおもしろかった。一人暮らしの家にはテレビ置いてないので、朝はもっぱらラジオ聴いてます。聞き流す分には結構心地いい。
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●湊かなえ『ポイズンドーター・ホーリーマザー』2018年(2016年初出)、光文社文庫https://www.amazon.co.jp/dp/4334776965/ref=cm_sw_r_cp_apa_i_nfimDb2DPD09R
ゼミの後輩が研究対象に選んでいた作家さんで、ずっと気になっていたんです。本屋で見かけて、短編集だし表紙が気に入って、手に取った次第。
全編だいぶ内容が精神にくる。メンタルがゴリゴリ削られていくんだけど、すごくおもしろい。人の印象や真相って、見る人の立ち位置によってここまで変わるかね、と驚嘆した。人間不信に陥らないよう注意されたし。
個人的には「ベストフレンド」が一番好きです。
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●入間人間『バカが全裸でやってくる』2010年、メディアワークス文庫 https://www.amazon.co.jp/dp/4048688197/ref=cm_sw_r_cp_apa_i_6pDmDb8RFPXF2
ポイズンドーター・ホーリーマザーでメンタルが死んだので、「バカバカしいのが読みたい」と積読から引っ張り出した本。
入間さんの群像劇が前々から大ッ好きなんです。薄く細く繋がっていた登場人物たちが、ある時点で急速に収束していく、邂逅するのがとんでもなく気持ちいい。あと、入間さんの描く人物って、大体みんな脱力系なんですけど、いい意味でも悪い意味でも極端というか、ある意味まっすぐ、一途なんですよ。そこまでするか! っていう、気が狂った、それこそ、バカばっかり。ねえよ! って選択肢を取る展開も多いけど、それが既にとんでもなく魅力です。みんな入間さん読も。
続編もあるので、またいつか読みたいですね。
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7月への繰り越し本は、
フランツ・カフカ著、原田義人訳『城』1966年(1922年初出)、角川文庫
案の定まだ読めてません……このままだと今月のノルマ(月3冊)が達成できないので、これから他のを先に読む予定ですが……城、来月前半で読了できたらいいなあと思います。
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