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女王まりかのつれづれぐさ/第二十六回;人気の出過ぎた敵役

     どーもー⭐️ 女王まりかです😆

 来週から戦隊モノの投稿を始めるのに先駆けて始めた、戦隊週間記事の第三弾です。

     今回はこんなネタです。


第二十六回;人気の出過ぎた敵役


 前回(つれづれぐさ第二十五回)のコメント欄で、
『敵役を倒す過程も良いけど、敵側の事情も好き』
 という話が出ました。

 ご尤もですね。実際に敵側もじっくり描いた方が、ドラマとしての完成度は格段に高まります。

 ですけど…一時期、スーパー戦隊シリーズでは、『敢えて敵側の掘り下げをやらない』という方針の時期があったそうです。


 何故かと言うと…
 
 敵の方がヒーローより人気になってしまうことがあるからみたいです。

 その代表例は、獣拳戦隊ゲキレンジャーに登場した、理央様とメレ様らしいです。

*以上の内容の情報源は『私の姉が話していたこと』でしかないので、あんまり信用し過ぎないでください。

 取り敢えず、お二方のお姿をご覧ください。

なんかのトレイディングカード


 黒い男性の方が理央様で、緑の女性の方がメレ様です。

 この二人の人気を私は実感したことがあります。
 スーパー戦隊は放送終了後、俳優さんたちが全国を回って舞台公演をやる『ファイナルライブツアー』たるものを必ずやります。
 私はゲキレンジャーのファイナルライブツアーを観に行ったのですが…。

 理央様役の荒木宏文さんにはお姉さま方からの猛烈な声援が、メレ様役の平田裕香さんにはお兄さま方からの猛烈な声援が送られていました。
 ゲキレンジャー役の俳優よりも確実に大きな声援を貰っていました。

 主役を上回る人気を獲得した敵キャラ二人は、しっかりと背景事情、更には思想・信条が描かれていました。


 と言うか、そもそも獣拳戦隊ゲキレンジャーそのものが、【獣拳】という拳法の流派対立(激獣拳と臨獣拳)の話なんですね。
 主役側と敵側は『思想の違いから枝分かれした二つの流派』という関係でしかないんですよ。

 理央様とメレ様は、『上っ面の強さを求めて道を誤った若者』として描かれる筈だったんですけど…。

 強調されたのは、理央様が『ストイックな苦行に耐える姿』とメレ様が『理央様を献身的に支える姿』でした。

 それ以外にも、いろいろと人気の出る要素はあったんですけど…。
 取り敢えず要約を見せた方が早いと思ったので、下記をご覧ください。

 理央様は元々激獣拳の拳士でしたが、ある日
「こんな所では強くなれん!」
 と言って、激獣拳から臨獣拳に鞍替えしました。

 その後、激獣拳側では若い三人の拳士が【獣拳戦隊ゲキレンジャー】に選抜され、師匠たちが「悪だ」と無暗に批判している臨獣拳の拳士と戦うのですが…。

 実は、その背後には【無間龍】という黒幕が居ましたとさ。
 無間龍は不老不死で、退屈で長い生涯にウンザリしていました。無間龍は刺激を求めた結果、【幻獣王】たるものを誕生させて世界をめちゃくちゃにしてもらうおうと企み、何百年に亘る計画を立てたそうです。獣拳が二つの流派に分かれた原因も、無間龍の暗躍の影響だったみたいです。

 無間龍は【幻獣王】になり得る何百年に一度の器を見つけますが、その人物こそが理央様でしたと。理央様を幻獣王にする為に、無間龍は理央様の家族を惨殺するなど暗躍していた事実も明らかになり、理央様は落胆するのですが…。

 理央様はジャン(ゲキレッド)の叱咤を受け、自分を支え続けていたメレ様への気持ちにも気付き、ゲキレンジャーと共に無間龍に立ち向かうことを決意します。
 そして若者たちは流派の垣根を越えて、無間龍と戦うのですが…。

 理央様とメレ様はあることに気付きます。
「激獣拳の師匠たちは臨獣拳を認めないだろう。それなら自分たちの代で臨獣拳を終わらせる」
 そして、こんな希望をゲキレンジャーに託します。
「臨獣拳の技はお前たちが引き継いでくれ。同じ獣拳の技として。技が継承されれば、散っていった拳士たちも少しは報われる」
 悲壮な覚悟を決めた二人はゲキレンジャーの三人の盾となり、無間龍の前に若い命を散らしました。二つの流派に分かれた獣拳は、片方が消滅することで一つの獣拳に戻りました。

 そして最終回、臨獣拳の技を継承したゲキレンジャーが無間龍を倒しました(正確には封印しました)。

まりかの記憶に基づく、ゲキレンジャーの要約


 これなら理央様とメレ様、ヒーローより人気出るわ…。
 っていうか、この番組の主役って理央様ですか? もやは、その勢いすら感じます。
 
 放送当時、私もメレ様が大好きで、
「尊敬する人は?」と問われたら「メレ様!」
 という程度にはメレ様を信奉していました。

 その反動なんでしょうか?
 ゲキレンジャーより後の作品では【顔出しの女性キャラ(敵)】が激減します。

 ゲキレンジャーの後のスーパー戦隊は17作品ありますが、
 敵側に顔出しの女性キャラが出たのは僅か4作品。

・炎神戦隊ゴーオンジャー(ケガレシア様)
・特命戦隊ゴーバスターズ(エスケイプ)
・魔進戦隊キラメイジャー(ヨドンナ様)
・暴太郎戦隊ドンブラザーズ(ソノ二、ソノゴ)

 逆にゲキレンジャーより前では、ほぼ全作品に【顔出しの女性キャラ(敵)】が出ています。

 この事実をどう受け取るかは人それぞれかと思いますが…。

 メレ様みたいに、イエローやピンクを上回る女性キャラは困る!

 という意向があったとしても、私は疑問には思いません。


 取り敢えず、敵側を描くって難しいですね。
 少しさじ加減を間違えると、完全に立場が逆転してしまうので。
 この記事を書いてみて、改めて創作の難しさや面白さを実感しました。


*余談
 ところでゲキレンジャーのOP、今聞くと前奏が凄く凝ってますね。
 最初は二胡が主旋律を奏でてるんですけど、少しずつエレキギターとシンセサイザーに置き換わっていって、歌唱が始まる頃にはロック風になってるって…。
 音楽は詳しくないんですけど、ちょっと語ってみました。


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