一粒の麦

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mRNAワクチン接種後の自己免疫及び腫瘍性転帰:制御性T細胞応答の役割(論文の翻訳)

(原著)Autoimmune and Neoplastic Outcomes After the mRNA Vaccination: The Role of T Regulatory Cell ResponsesAnthony M Kyriakopoulos1, Greg Nigh2, Peter A McCullough3and Stephanie Seneff4 1 Nasco AD Biotechnology Laboratory, Department of Rese

    • パーおよびポリフルオロアルキル酸の毒性と人間の健康レビュー(論文の翻訳)

      パーおよびポリフルオロアルキル物質の毒性と人間の健康レビュー:将来の研究に情報を提供するための知識の現状と戦略スザンヌ・Eフェントン、アラン・デュカットマン、アラン・ブービス、ジェイミー・Cデウィット、クリストファー・ラウ、カーラ・ン、ジェームズ・Sスミス、スティーブン・Mロバーツ 最初に出版された:2020年10月5日 https://doi.org/10.1002/etc.4890 要旨パーおよびポリフルオロアルキル物質(PFAS)の環境および人間の健康への影響の報

      • 真核生物のゲノムには反復配列が存在する

        BLUE BACKSの「新・大学生物学の教科書」シリーズを気の向くままにゆっくり読んでいます。年寄りの楽しみでもあるのですが、若い時はいろんな分野のBLUE BACKSシリーズをよく読んでいたことを懐かしく思い出します。 今回は、真核生物のゲノム配列についてまとめているページに飛んでみたいと思います。 真核生物は細胞の中にたんぱく質の集合体からなる発達した構造(細胞内骨格)を有します。代表的なものはヒトや酵母菌など。 真核生物のゲノムは、ポリペプチドをコードしていない多数の

        • 組換えDNAとバイオテクノロジー

          年寄りの読書で、いろんな分野の書籍を探したり、眺めたりしているのですが、若い頃から好きでよく読んでいたBLUE BACKS に、アメリカの『大学生物学の教科書』というシリーズがあることを偶然知り、少しずつゆっくり読み進めています。 あくまでも自分の知識の整理のためのまとめですが、その中から興味のあるページを少しずつまとめていきたいと思います。 ということで、今回は「組換えDNAとバイオテクノロジー」というページのまとめに挑戦したいと思います。難しいのは覚悟の上。まずは前半部分

          ゲノム編集の応用と未来への課題

          これまで、コツコツと宮岡佑一郎先生の「トコトンやさしいゲノム編集の本」を自分なりにまとめてきました。この分野の進歩はとても早くて、それに伴い、倫理的・社会的な問題も次々に出てきていることも感じています。 今回は、同じ本の最後の方のまとめをしていきたいと思います。 年寄りの初学者ではありますが、これを機会に、いろんな他の分野の書籍も読んでみたり、世界の知見にも触れていければ、と思う今日この頃です。 1:研究目的の遺伝子改変生物を作る(植物から動物まで) ゲノム編集技術は、これ

          ゲノム編集の応用と未来への課題

          ゲノム編集の先端技術−2

          前回まで、宮岡佑一郎先生の「トコトンやさしいゲノム編集の本」のまとめを少しずつ続けてきました。もちろん私のような初学者の年寄りにとっては、難しいところも多いのですが、noteに自分自身に分かりやすいようにまとめていくことで、大分、頭の中は整理出来ます。いろんな関連書籍を読んだり、最新の知見にアクセスしたくなってもきます。ただ、ゲノム編集も怖さを感じたり、応用の目的を誤った場合の人間たちの驕りみたいなものも感じたりします。 今回は、前回の続きで、ゲノム編集の先端技術のまとめをも

          ゲノム編集の先端技術−2

          ゲノム編集の先端技術−1

          今回も宮岡祐一郎先生の「トコトンやさしいゲノム編集の本」から、ゲノム編集の先端技術のところの前半部分をまとめていきたいと思います。 初学者の年寄りには難しい内容が多いのですが、noteにまとめていくと頭の中が少しずつ整理出来てきます。初学者としては、まず基礎的なところを整理しながら、このような技術が、自分たちの生活のいろんな場面でどのような影響を及ぼしているのか、これからどのような影響を及ぼしていくのか、想像力を働かせながらさらに勉強していきたいと思います。 1:先端技術を

          ゲノム編集の先端技術−1

          ゲノム編集を可能にするツールの基礎

          今回は、また宮岡祐一郎先生の「トコトンやさしいゲノム編集の本」から、ゲノム編集を可能にするツールについて、初学者なりにまとめていきます。 いろんな分野で利用されている技術であるからこその怖い面も多いと感じます。 1:ヌクレアーゼってなに? 前回までのまとめでは、切断されたDNAを修復する仕組みには、NHEJ、HR、MMEJなどのいくつかの種類があることを知りました。 このDNAの修復機能を利用してゲノムを編集するには、標的とする配列のDNAを切断しなければなりません。 DN

          ゲノム編集を可能にするツールの基礎

          ゲノム編集の基礎の基礎

          前回に続き、宮岡祐一郎先生の「トコトンやさしいゲノム編集も本」の自分なりのまとめです。「トコトンやさしい」とはいっても、基礎知識を確認しながら読んでいかないと、年寄りの初学者にはやはり難しいです。でも何回も読んで、一つ一つ興味深く自分で調べていくと、この分野の奥の深さと物凄い発展の速さ、そしてその裏にある怖さも感じることが出来ます。本日は2回目。 9:ゲノム編集って、そもそもなに? ヒトのゲノムはA、T、G、C という4文字だけからなる、60億字にも及ぶ文章(あるいは暗号)

          ゲノム編集の基礎の基礎

          ゲノム編集の基礎(まずは遺伝の仕組みから)

          ゲノム編集についての書籍がいろいろ出ていますね。 凄く興味はあるものの、年寄りで初学者の私には難しいものばかり。 そんな中で、宮岡祐一郎先生が書かれた「トコトンやさしいゲノム編集の本」という書籍を見つけました。ゲノム編集の基礎から学べる書籍ですが、私のような者にはそれでもハードルは高いかな。でも、向学のため、自分のため、目次に沿って少しずつまとめてみようと思います。 1:世界が変わる?ゲノム編集技術 遺伝子は、私たちの細胞の中のDNAに含まれています。ある生物のDNAが持つ

          ゲノム編集の基礎(まずは遺伝の仕組みから)

          「ゲノム編集の光と闇」読後のまとめ:その3

          青野由利さんの書かれた「ゲノム編集の光と闇」、初学者の年寄りにはとにかく難しく、いろいろなことを考えさせられました。 ただ、とにかく興味のある分野だったので、どんどん引き込まれていく反面、人間の作り出した技術に対する怖さも凄く感じてしまいました。 今回、まだ使い方もよく分かっていない年寄りの初noteでしたが、自分なりのこの本の読後の最後のまとめをしたいと思います。 ヒト受精卵を編集する: 2018年11月26日、AP通信から「中国の研究者がゲノム編集された子どもの誕生を主

          「ゲノム編集の光と闇」読後のまとめ:その3

          「ゲノム編集の光と闇」読後のまとめ:その2

          今日は2回目の投稿になります。今回も、noteの使い方さえまだよくわからないままの投稿になりますが‥お許しください。 今回は前回の続きで、青野由利さんが書かれた「ゲノム編集の光と闇」という本の後半途中までのまとめを書いていきたいと思います。 年寄りには内容も多くて難しいけど‥やはり面白いですね。 そして、本は読みっぱなしではなく、書きまとめて整理していく方が自分の頭にしっかりインプットされる気がします。頑張ってみますね。 https://youtu.be/TdBAHexVY

          「ゲノム編集の光と闇」読後のまとめ:その2

          「ゲノム編集の光と闇」読後のまとめ:その1

          いい歳になって初めてnoteなるものに初挑戦している私。 noteのやり方もほとんど分かっていませんが、まずはやってみることが大事と勇気を振り絞って、また自分がこれまで読んだ本の中で面白かった本のまとめを自分なりにしてみたいという気持ちもあり、初noteを書いてみたいと思います。 青野由利さん(科学ジャーナリスト)の書かれた「ゲノム編集の光と闇〜人類の未来に何をもたらすか」、初学者の私にも比較的読みやすく興味をそそる本でした。その本の中身の概要を私なりにまとめていきたいと思

          「ゲノム編集の光と闇」読後のまとめ:その1