砂沼から言葉歩いて-2020-5
砂沼から言葉歩いてー2020
2020 第六巻 1月から12月 2010年3月 脳梗塞から九年目 失語症・言語発達障害・ 聴覚障害高次脳機能障害・発声発語・感覚障害
砂沼から言葉歩いて-2020-5
俳句
●校庭の創立数ふ鯉のぼり 俊克
⦿影落とし売り先見えずカーネーション 俊克
●鴨川を客もまばらの夏始 俊克
●五稜郭桜立ち入り禁止かな 俊克
●園芸をコロナも忘れ夏野菜 俊克
●終息のマルカルハート今朝の夏 俊克
⦿田植機の作業のマスク無事終る 俊克
●アマビエの南部鉄器や清和かな 俊克
⦿発想で動物マスク風薫る 俊克
●夏水車田んぼ潤す用水路 俊克
●炎帝の神社一斉コロナ去る 俊克
●コロナ禍のキーマカレーや夏野菜 俊克
⦿コロナ禍の早期終息山開き 俊克
●御利益のアマビエ塗り絵あいの風 俊克
⦿市役所の嬉しマスクや夏始 俊克
⦿郵便で役所の便り初夏マスク 俊克
●歴史とは現れコロナ夏の海 俊克
⦿値崩れが大量マスク夏来る 俊克
⦿ヒンヤリとインターネット夏マスク 俊克
⦿感染がコロナ病棟麦の秋 俊克
●ニッコリと和菓子アマビエ守宮かな 俊克
⦿コロナ禍のビールは変わる消毒液 俊克
⦿鮎釣りの県外自粛興津川 俊克
⦿五月忌コロナマスクの安くなり 俊克
●夏神事頒布苦渋のあぶりもち 俊克
⦿釣果あり縁起がいいと鮎配る 俊克
●再会の夏の教科書真新し 俊克
●生きがいを夏のマスクのボウリング 俊克
●風薫るアマビエワインシール貼る 俊克
●子燕は一緒に震へ親を待つ 俊克
●石楠花や時折雨の入園者 俊克
●若鮎が利根が魚道の跳ねる音 俊克
●押し競饅頭子燕巣の中に 俊克
⦿点滅の揺れて光が姫蛍 俊克
●阿寒湖の鮮やか赤い苺摘む 俊克
●開幕し鵜飼の安堵金華山 俊克
●オークスが走る無敗の夏競馬 俊克
⦿山開き尾瀬の自粛の澄んだ空 俊克
●砂浜の元気を貰ふ浜昼顔 俊克
⦿山登り規制解除の筑波山 俊克
●コロナ禍の徐々に再開麦の秋 俊克
●コロナ禍は馬鈴薯の花癒やされる 俊克
●待ちに待ち野球開幕ソーダ水 俊克
●評価受け聖地の地図のアジフライ 俊克
⦿コロナ禍の夏の観光青い池 俊克
●花が好き麦撫子は細長い 俊克
●水面に人々感じ姫水蓮 俊克
●風薫る器用に描きぞうの国 俊克
●葉柳や一つ二つの砂沼行く 俊克
⦿名を刻む夏のダービー無敗なり 俊克
短歌
⦿公文書安倍と麻生の事実拒否
言えず苦しむ安倍昭恵様 俊克
⦿開山もコロナ感染恐山
参拝まばら静寂包む 俊克
●換金を隣り警察パチンコの
換金できぬ警察動く 俊克
●クレモナの調べが響きバイオリン
音色聴き入る身を乗り出して 俊克
⦿少年がエールを送る赤十字
明るく願い絵のバンクシ― 俊克
●弘前に桜を誇る沈黙の
残る遅咲き樹木医ため息 俊克
⦿役立てば下水処理場第二波の
週に一回コロナ冷凍 俊克
⦿残雪が雪解け進み農鳥の
くっきり出現目安の田植え 俊克
⦿白潮の白く濁った相模湾
黒潮乗って穏やか続く 俊克
●花房が翡翠葛の温室で
つぼみ次々花リフレッシュ 俊克
●千枚の来迎壁に下張りを
壁に貼られて花の絵の蓮 俊克
⦿百均もいまさら届けアベマスク
マスク好みの欠かせぬマスク 俊克