砂沼から言葉歩いて-2020-10
砂沼から言葉歩いてー2020
2020 第六巻 1月から12月 2010年3月 脳梗塞から九年目 失語症・言語発達障害・ 聴覚障害高次脳機能障害・発声発語・感覚障害
砂沼から言葉歩いて-2020-10
俳句
Anikó Papp 様
特選に頂きます。
赤と白静かな寺の秋の音 俊克
【赤と白静かな寺の】という基底部は、
「静かな寺」は、コロナウイルスのせいで、
海外からの観光客の居なくて、
何時も賑やかなお寺も静かになってしまうわけです。
この基底部の後、
【秋の音】という干渉部がぴったりですね。
基底部と季語の取り合わせが良いと思います。
お寺が静かになり、色々な秋の音ばかりなるわけです。
人々の話と笑い声が無くて、
風の音と虫の声が遠くから聞こえるわけです。
ですから、秋の寂しさが募るわけです。
⦿風格の待宵の月御薬園 俊克
●鶏頭の畑を歩きドイツ村 俊克
●コスモスが畑を揺れる青き空 俊克
●珍しい秋の花々烏山線 俊克
●岐阜城はオレンジ色の今日の月 俊克
●栗拾い岩間で食べたピザの味 俊克
●記念祭希望を託し廉太郎 俊克
●生き霊の見入る演出律の風 俊克
⦿風爽か秀歌を残し遺徳かな 俊克
●秋沼の人が行く道開花かな 俊克
●圧巻の鮮やか丘に曼珠沙華 俊克
⦿貸し切りの秋の挙式は遊園地 俊克
●散策の漆紅葉は白根山 俊克
⦿赤と白静かな寺の秋の音 俊克
●赤み帯び完熟梅や秋日和 俊克
●鮮やかに濃くなる色の秋の薔薇 俊克
●立ち枯れたひだが緑の月夜茸 俊克
●道端に今日は見える金木犀 俊克
●時を経て引退ポスト紅葉山 俊克
●白やがて午後は紅色酔芙蓉 俊克
●竜の渡りや鵯が駆ける空 俊克
⦿涸沢の木々と青空ナナカマド 俊克
●深まりの赤く色づき楓かな 俊克
●鮮やかさ自慢の姫の唐辛子 俊克
⦿月山を色彩楽し山紅葉 俊克
●秋暁の光り輝く千手ケ浜 俊克
●寒露音や朝の滴に映し空 俊克
●押し出して輝く卵の秋の鱒 俊克
●香ばしく産地の旬の秋柳葉魚 俊克
●八戸の背黒鰯は煮干しかな 俊克
●名月の海が明るく走る船 俊克
●鱲子のじっくり干されもっちりと 俊克
●応援の間隔空けた運動会 俊克
●待ちに待ち加工原料秋刀魚来る 俊克
●秋の夕水面輝く西の湖 俊克
●芦ノ湖の湖面に映り秋の夕 俊克
●邪鬼を踏み憤怒の顔や秋秘仏 俊克
●残念な大津祭は太鼓の音 俊克
●紅楓の金精峠旅映る 俊克
●床を踏み魅了の舞の踊笠 俊克
●一押しの秋のうどんや食事券 俊克
●柿の秋時間を過ごし裏筑波 俊克
●冬近しパンの風味のしもつかれ 俊克
●ゴンドラに乗って装い紅葉狩 俊克
●藤袴旅する蝶の中継地 俊克
⦿西日受け雌阿寒岳の秋景色 俊克
⦿劇場の鬼滅の刃霞網 俊克
◎色づきの東丹沢紅葉踏む 俊克
●掘り上げた自然は厳し落花生 俊克
●敷き詰めた木箱の香りきのこの日 俊克
●柿の濃さ土塀続きの色の街 俊克
●鴨川のラジオ体操朝寒し 俊克
●保津川のトロッコ浮かぶ青紅葉 俊克
●二羽近く餌にたわむれ鶴来る 俊克
●空海の手彫り秘仏や秋深し 俊克
●YOSAKOIの躍動あふれ波と風 俊克
●響かせた秋の音楽東大寺 俊克
●コスモスやコキア真っ赤に染まる丘 俊克
⦿もみぢ葉に異なる滝の照葉峡 俊克
●コスモスが斜面一面青い空 俊克
●到来の鮭のウライの落とし柵 俊克
●廃線の四つのアーチ紅葉川 俊克
●行く秋名物看板脚が折れ 俊克
●懐かしく水郡線の零余子飯 俊克
●地図になく秋の秘境の青い池 俊克
●エゾタヌキ紅葉埋もれて餌探す 俊克
●紅蓮華の秋の鬼滅やオルゴール 俊克
●新米は価格下落のコロナ余波 俊克
⦿積もったと秋の初雪茶臼岳 俊克
⦿紅葉駆け遠くに霞む高の瀬峡 俊克
●鮮やかにコキアの丘や秋の海 俊克
⦿鎌池の名の木の紅葉遊歩道 俊克
●渋柿や一晩入れて湯に漬かる 俊克
●彫刻の鬼滅くりぬく南瓜かな 俊克
●コスモスや望む筑波の小貝川 俊克
⦿鮭釣りの感染防止手取川 俊克
短歌
●枝豆の馬のかみしめ在来種
追われふっくらさやが連なる 俊克
⦿尾瀬沼の檜枝岐村草紅葉
風の散歩の沼尻平 俊克
●松茸が大豊作の競り落とし
迫力重さ巨大松茸 俊克
●静寂と鮎の暗闇火ぶり漁
水面を照らす鮎は追われて 俊克
●朝晩の秋が深まりナナカマド
染め行く肌の鮮やか紅葉 俊克
●銭湯に薬湯浮かべ藤袴
源氏好まれ湯上がり気分 俊克
●ネモフィラとりんりんロードアウトドア
悲喜こもごものうっすら笑顔 俊克
⦿うっすらと初冠雪は白くなり
寒気が流れ早い初雪 俊克
●もふもふと真っ赤色づきみはらしの
シルエット染めコキアポンポン 俊克
●風船の思い出残し放つ空
嬉し手紙の縁の栗の子 俊克
●秋晴れの友禅流し飛び跳ねた
水面の文字にたわしでこする 俊克
⦿秋晴れの早く色づき御射鹿池
湖面彩り照らされ夕日 俊克
●引き揚げの歴史を知って記念館
史実を伝え貴重な時間 俊克
●宇多川のやな場仕掛ける鮭の群れ
県内出荷ふ化場運ぶ 俊克
●光芒は岩場の苔の幾筋も
歴史ロマンの石垣進む 俊克
⦿ゴロゴロと南瓜さまざま博覧会
和寒町のパワフル南瓜 俊克
⦿農園の魅力を伝えミス・ワイン
学ぶワインと深める歴史 俊克
⦿コロナ禍で案山子祭の立ち牛と
里美アマビエなおみのかかし 俊克
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