一方的かつ反感を買いそうな近況報告。


久しぶりに記事を書きたくなったので、読んでくださる方に近況を報告したいと思う。それには昨年からの心境の変化も汲んで、説明してみたい。


2023年秋。私は仕事がダルくなり、量を減らすことにした。結婚してちょうど二年。その頃、取り憑かれたように願っていたことは妊娠することだった。毎月生理が来たら、この世の終わりかというぐらい、落ち込んでしまう自分がいた。


なぜ、そこまで落ち込むのかというと、仕事がマンネリの苦役に思えていたからだ。元々やりたくて就いた仕事だけど、なかなかストレスが大きく、嫌気がさすことも多かった。かといって、辞めるのも何だか違うなと思っていた。せっかく厳しい環境で五年働いたのだし、妊娠して産休・育休に入り、子どもが産まれたら復帰する。この展開が理想的ではないか?…

いつか子どもがほしいな、というフワフワした理想が、切実な願望になった。しかも形を変えてきた。何せ、辛い事から早く逃げたい!という気持ちが下敷きになっているので必死なのだ。


ある日、生理が来たので例のごとく落ち込み、仕事も休んだ。(私はタクシードライバーの仕事をしている。比較的休みの取りやすい職種だと思う)
そのまま二週間ほど休暇をとってから、復帰したけど、しばらくして、仕事量を減らそうと決めた。もう毎日仕事行くのムリ!と。


正社員から夫の扶養に入ってアルバイトになり、一ヶ月経って、妊娠が分かった。めちゃくちゃ嬉しかった。夫と焼肉を食べに行ってお祝いした。


嬉しかったです、で済めばよかったのだが…済まなかった。
つわりで否応なしに体調不良と気分の落ち込みに襲われ、朦朧としたまま一ヶ月を過ごした。そして数回目の受診で、流産していることが分かったのだった。踏んだり蹴ったりだ。


2023年の年末に手術して、辛かったつわりは綺麗に消えた。悲しかった。


でも、夫、母や姉など親しい人の労りの言葉や、やさしさに触れて、泣いて、ぼーっとしていたら癒やされる。
そして悲しさの中にいる時でも、冷静な自分をいつも感じていた。これは周りの誰のせいでもないし、人生には起こってほしくないことも起こるんだなとただ実感した。自分が人に恵まれていることも知ったと思う。

2024年、職場の親しい人には妊娠・流産報告していたので、とりあえず元気な姿を見てもらいたく仕事に復帰した。
けど、やっぱり仕事、行きたくねーな…
と、会社に相談して休業させてもらっている。
この職場でまだやりたい事があるけれど、今は距離をおきたいというのが本音だ。顔を合わせれば『妊娠した?』とか『子どもはまだ?』と聞いてくる人が多いのだ。


今は気ままに楽しく生活している。
そして、昨年とは明らかに心境が変わった。
この数ヶ月で、新しい事をいくつか始めている。
原付に乗る。ギター教室に行く。ぬか漬けを始める。ポスティングの仕事をする。一つ一つ、やりたかったことをやっていく。何につながるのか分からないけど、とにかく面白い。
無理やり新しいチャレンジをするのではなく、流れが向いてきたと感じたから始めている。 


子どもを産みたいな、育てたいなという気持ちは変わらないけど、何か根本が変わってきた。
流産してよかったとは言わないが、確実に昨年の経験を経て、自分はいい感じになってきた。


妊娠したら確実に幸せになれるというわけではない。たぶん、子どもが自分を幸せにしてくれるのではない。
自分を幸せにするのは自分だ。当たり前ですが。生活の中には楽しいことがたくさんある。だから執着しすぎず、明るくやっていこうかな。


全てをうまく言語化できないのだけど、今までの自分は、行きたくない方向を向いたまま、やたら必死にオールを漕いでいたようなものだ。
頑張ってるけど、努力してるけど、視線は行きたくない方向を見てるので、行きたくない場所に行くのは当たり前なのだ。なりたくない自分が顔を出すのだ。
その逆をしようと思っている。


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