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理解力より大切なもの、どうやって身につける?

すべての学びは(教科への適性はあれど)、思考の方法が分かっていないと、理解力を上げていくのは難しいと思っています。
だから私は、教育者として、学問の理解よりも、まずは思考の型を身につけてほしいと思って、日々、指導に当たっています。
思考の型とは、問題解決への過程を考える力、と言い換えてもいいかもしれません。

問題解決への過程を考える。

これは教わって、中々、すぐにできることではない。従って、訓練が必要です。

もちろん、勘所を押さえるのが上手い稀有な人は、そうでもないと思いますが、大体は初めての問題を前にして、すぐ正解に至るということは難しいと思います。解いたことがなければ、解き方が分からないのが当然ですから。

だから、大切なのは、トライ&エラーで正解に近づいていくことだと思います。

これは忍耐のいる作業ではありますが、このトライ&エラーを繰り返すことによって、正解に近づくことができるし、正解までのプロセス、つまり、解法へと至る思考の型が身につくと思うのです。

トライ&エラーにおいて、大切なのは、仮説→実行→振り返り(何が良くて、何がダメだったのかを考える)を、しっかり行うことであると思います。

・仮説(この問題には、こうアプローチしたほうが良いのではないか)

・実行(仮説に基づいて実際に行ってみる)

・振り返り(駄目だった理由は何だったのか、仮説が間違っていたならば、何が間違っていたのか、実行が間違っていたならば、どこを間違えたのかなど考える)

大切なのは、問題ごとに、これら3つをしっかり行っていくことです。

これを繰り返していけば、正解へと至る思考の型ができてくる。
また、これは正解へのアプローチだけでなく、どう勉強したらいいかの勉強法へのアプローチにも当てはまります。

例えば、試験で上手くいかなかった場合、試験勉強の方向性(仮説)が間違っていたのか実際の勉強のやり方(実行)が間違っていたのかそして、次の試験ではどうしたらいいのか(振り返り)、そういうことを考えることご大切です。

ただ、忍耐が必要なことなので、しんどい作業ではあると思います。

しかし、これこそ思考の型を身につける訓練になるし、正解する以上に、この型を身につける方が有意義なことだと私は思っています。

私は文章を書くことが得意ではないのですが、こういう方向で、こういう書き方で書いていくと良いのではないか(仮説)その方向で実際に書いてみて(実行)書き終わったものをしっかりと振り返る、そして、書きたいことが書けたか、言いたい事は言えたか、面白いと思ってもらえるか、上手くいっていないとしたら、なぜ上手くいかなかったのかを振り返る(振り返り)、これを繰り返して文章の型を身につけていけるようにしています。

そして、読んだ人の悩みを解決したり、癒しになったり、前が向けたりするものが書けるようになっていけばいいなと思っています。

自分の思考の型も不十分ですが、日々を大切にして、教育者として恥じないくらいしっかりと形つくっていけたらなと、そう思います。

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