物流現場に眠る財産
実際の物流現場
実際に物流現場を観てみると、手書きで記録した管理帳票や作業指示書を使いながらもカン・コツ・経験に頼った仕事が根強く残っています。
それは、現場管理帳票の目的が、「毎日確認しなさい」と指示されたことを記録に残し、確認してもらうためのものになっているからである。
そして多くの場合、毎日繰り返している仕事の中で、いつも「同じ」で違うことは起きないし、もしあったら、気付くという前提で処理されている。
多くの管理帳票の使い道
多くの管理帳票は、月度ごとに整理して、きれいにファイリング保管がされてある。
いつの、この記録を見せてくださいといえば、そう時間はかからずに持ってきていただける。
きちんと保管管理がされていて素晴らしいと思います。
「確認するための記録・保管」という目的がしっかりと果たされている。
ところで、このファイルされた資料はどのように使いますか?と聞くと、
「監査がみえた時に活動記録として提示します。」と答える。
この記録データはどのように活用できますか?と聞いてみる。
「エッ」といわれることが多い。
目的が、記録と保管なので、毎日記録されて保管できていることが重要で、記録されている内容に関心が薄いのである。
そこにある管理帳票は宝物
記録されたデータには、大切な情報があり、状態や変化点、記入傾向などから多くの課題を読み取ることができる。
現場の管理者が、どんな課題認識でどのような視点で物事を捉えているのか見えてくることもある。
しかし、そもそも記録データを使う前提がないので、どのようにすると活用できるとか、どのように保管されていると使いやすいという議論がされていないのである。
現場のデータの可能性
これまでの現場管理帳票に対する見方を変えて、活用の仕方を考えてみると、結構すごいモノに化ける可能性がありますよ。
そこに気づいている人が潜在的に多くいることに期待しています。
そうであれば、これからの3年、5年のストーリーが大きく変わってくると考えています。