【日本一細かい】101回箱根駅伝の戦力分析と区間予想【大学】
この記事は12/10に発表された、20大学のチームエントリーから、山梨学院大学の戦力分析と区間予想になります
戦力分析
エントリー
主力はもれることなく順調にエントリー。
４年生５人、２・３年生が４人ずつ、１年生が３人と学年バランスも非常に良いですね。また４年生の村上・３年生の平八重・２年生の和田とキピエゴン、１年生の阿部と各学年に主力がいるのもいいですね。
少し痛手なのは、２８分台を持つ溝永怜央と、前回の箱根で１０区を走り、予選会にも出走した占部大和の１６人エントリー漏れですかね。
２人とも少し長い距離の実績が少ないため、距離の部分の懸念かと思われます。
エース
山梨学院のエースはやはり留学生です。
ブライアン・キピエゴンとジェームズ・ムトゥクは、両方とも1万ｍで27分台を持ち、2人とも、関東インカレチャンピオンとなっている、まさにエースといえます。
トラック型のムトゥク、ロード型のキピエゴンという棲み分けとなっており、20㎞のロードでは、今のところキピエゴンが優勢か。監督はぎりぎりまで調子を見きわめて起用といっていますので、このどちらかが箱根の2区に来るのでしょう。67分切りが目標タイムになると思います。
主力選手
ここからは主力選手。
1人目は4年生の村上大樹です。
2年生の頃から、主力区間を務めていた、山梨学院における日本人エースといえます。11月には待望の1万ｍ28分台。昨年、負傷により走れなかった、雪辱をはたす為の、101回大会にしたいことでしょう。
2人目は平八重充希を挙げましょう。
チーム日本人の中で最速の1万ｍの記録を持つ選手で、11月上旬の日体大では、、1万で28:39を記録しました。箱根予選でも、チーム内4位・全体69位でまずまずの走りを見せました。
準主力選手
準主力選手として４人挙げておきましょう。
まずは、昨年の箱根で4区を走った、和田瑛登。今シーズンは28分台こそ出なかったものの、学生ハーフでの63分台を皮切りに、1万で29:06、箱根予選ではチーム内5位・全体70位と順調に成長しています。
2人目は徳田秋斗。昨年の箱根では、故障明け・もしくは不調明けの状態で7区を走り、区間最下位も、箱根予選チーム内7位、11月上旬には1万で28分台と、実績をしっかり残しています。
箱根予選において実績以上の活躍を見せたのは、4年生の土器屋快都。
箱根予選では、チーム3位・全体66位に入り、タフな環境下で、強い選手であることを見せつけ、箱根出走に向けて、大きくアピールしました。
その先輩達を箱根予選で一気に上回っていったのは、ルーキーの阿部紘也。
箱根予選では10㎞以降、100人抜きと大車輪の活躍で、チーム内2位に入り上位通過に貢献。1万では29:17にとどまっていますが、長い距離でかなり強い選手です。
山登り候補
山梨学院には絶対的な山登りの選手がいます。
昨年の5区で区間11位に入った2年生の弓削征慶です。彼は平地での走力は、チームの中で上位というわけではないですが、山での無類の強さは、首脳陣から高く評価されており、昨年の激坂王では2位に入りました。5区の最有力候補といえるでしょう。
もし、弓削が山で使えなかった場合、走る候補としては、先ほど挙げた、1年生の阿部か。5区を志望区間としているようです。
山下り候補
6区にも強い経験者がいます。
走れば3年連続出走となる高田尚輝です。最高タイムは59:53の区間13位。昨年は区間21位と大きく苦戦しましたが、今年のリベンジを狙います。
もう1人の6区候補は大西陸でしょうか。
3年連続で箱根予選に出走していますが、未だ本戦に縁がない選手。
11月以降記録会に全く出ておらず、山要員だと思われます。
10番以内の出走争い
ここからは出走選手争いに言及していきましょう。
まずは箱根予選で出走した選手から話していきましょうか。
残っている選手の中で箱根予選で最も成績が良かったのは、塚本陸斗。チーム内6位に入り、タフな条件下での強さをアピールしています。
箱根予選にはもう1人、残っているメンバーから出走者がいます。
予選会チーム12位の2年生の伊藤駿。
11月上旬の日体大記録会で29:25のベストを出しています。
その日体大記録会で同じ組を走り、伊藤上回ったのは、同学年の田原匠真。
29:23を出して、上尾ハーフでも1:04:07と好走しました。
上尾ハーフでは、高橋楓河・大杉亮太郎という、2人の1年生も好走しており、特に大杉は63分台を出しています。
戦力からの区間編成考察＆予想
まず2区は留学生で固定。スピードのある平八重は1区志望ですし1区。村上は3区を希望しており、その区間が適任だと思います。
また、5区・6区は昨年の経験者でいいでしょう。
次に阿部と和田の区間配置。より登りに自信がありそうな阿部を4区、経験者である和田を9区と予想しておきます。
残りの7区・8区・10区ですが、やはり上級生に預けるのが最適か。
7区には経験者の徳田、8区は予選会でのビルドアップが素晴らしかった土器屋、10区は塚本を予想しておきます。
考察
区間予想の結論
１区 平八重充希 ２区 B・キピエゴン ３区 村上大樹
４区 阿部紘也 ５区 弓削征慶
６区 高田尚輝 ７区 徳田秋斗 ８区 土器屋快都
９区 和田瑛登 10区 塚本陸斗
目標と展望
目標はシード権。
自信のある区間は2区・5区・6区の3つとなるでしょう。
6区を終えた時点でシード権からリードを獲れる順位に入っておきたい所。
その意味では、山へとつなぐ3区・4区は1番のポイント区間になってくると思います。
キーマン
村上大樹
その意味で村上大樹は、非常に重要なキーマンです。
2年ぶりの箱根となりますが、留学生区間の後を務める選手になるでしょうから、ここでしっかりと踏みとどまっておきたい所です。
阿部紘也
先ほど挙げた通り4区もキーマンになります。
そこで4区を予想している、阿部紘也は、箱根予選での公園内でのビルドアップや、5区希望を出すほどの登りの強さは、4区のコースにぴったりだと考えており、出走なれば、非常にキーマンとなる選手となると思います。
高田尚輝
6区が濃厚の高田も、キーマンの1人となります。
前回の区間21位と非常に悔しい結果となっており、リベンジを期す箱根になるでしょう。ただ昨年の失速もあり懸念はあるでしょうから、彼の山下りの走りが、復路で浮沈を決めると思います
あとがき
いかがだったでしょうか今回は山梨学院大学の戦力分析とそれによる区間予想と戦略、展望について語らせてもらいました。学年バランスが非常によく、下級生からの突き上げが激しいため、今後が非常に楽しみになっています。
また次の記事では専修大学の戦力分析と区間予想、戦略、展望について語る記事を書かせていただきたいと思います。次回の記事もよろしくお願いします。
最後までお読みいただきありがとうございました。