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【日本1細かい?】夏時点の戦力分析と秋に向けた見どころ解説【駒澤大学】

今回の記事では駒澤大学の夏時点の戦力分析と、ブレイク選手・秋に向けた注目選手を、解説していきます。今シーズンの駒澤は、鈴木芽吹を中心とした黄金世代が抜けトラックシーズンで厳しい戦いを強いられました。
その中で誰が、トラックシーズン好調で、誰が駅伝シーズンに向けて鍵を握るのかというところを解決していきます。


チームの戦力層分析

この章では駅伝シーズンに向けて駅伝を経験した既存の戦力の確認をしていきます。区分けとしては3大駅伝経験者を「エース」・「主力」・「準主力」の3段階に分けていく形になります。

エース

駒澤大は現在Wエース体制といって、差支えはないでしょう。その2名は駅伝ファンなら誰もがご存知の篠原倖太朗と佐藤圭汰です。
ハーフマラソンの学生記録保持者である篠原倖太朗は、昨年に続き今年もエースとしての活躍を披露。丸亀ハーフで本調子でないながらも意地の日本人TOPを皮切りに、5千、1万で自己ベストを更新。日本選手権1万mでも、6位に入るなど活躍を見せました。
対する「怪物」佐藤圭汰はアメリカへ武者修行。室内3千、2マイル、5千の日本新記録を樹立する充実ぶりを見せていました。
がしかし日本選手権を疲労骨折で欠場したのは非常に残念でしたね。幸い夏はしっかり海外で走りこめているのはプラスだと思います。
いずれにしてもこの二人は優勝候補最有力で青学と肩を並べる、もしくは宇和間れる可能性のある選手たちが並んでいます。

準主力

ここで紹介するのは山川拓馬伊藤蒼唯の2人、1年生の時に山を走ったコンビです。
山川は箱根4区で不調から6月までレースでの復帰が大きく遅れていましたが、7月14日に苦手なトラックでも1万mで自己ベストを更新し、夏は実業団合宿に参加しているようで、秋の大活躍が期待されます。
伊藤は丸亀ハーフで61分16秒のビッグパフォーマンスも、その後不調に陥り、関東インカレの1万mではかなり不調のどん底にあるように見えました。そのあとホクレンで13分台を記録しある程度の復調を印象付けました。
伊藤に関しても夏合宿でもしっかりできているよう活躍が期待されます。

中堅

準主力選手たちには100回箱根を経験した、帰山侑大庭瀬俊輝を挙げています。
帰山はトラックシーズンに1万mで自己ベストを記録し距離を伸ばし、ホクレンでは得意種目の5千mで13分44秒となかなかのタイムを見せました。
対照的に苦しんでいたのは庭瀬。学生ハーフで64分台、関東インカレハーフでは31位と今年長い距離を主戦場にして大きく苦しみました。
庭瀬の復活はチームとして層を厚くするため復活してほしいですね。

期待の新戦力・エントリー争い

ここからは春に出てきた駅伝未経験の選手たちやエントリー争いの選手たちを1年生も含めて名前を挙げていきましょうか。
4年生からはやっぱり金谷紘大ですね。箱根直前に28分台を出し、箱根後の飛躍の兆しを印象付けると、関東インカレ5千mで決勝進出。自己ベストを13分40秒台まで伸ばしました。
3年生からは森重清治をピックアップ。神奈川ハーフで63分台をたたき出し、一気にロードのレギュラー候補へと名乗り出ました。
2年生では名前が上がるのは安原海晴・工藤信太朗・島子公佑の3人。
安原海晴はサングラス姿が瓜二つな、昨年の4年生「安原太陽」の弟君。
学生ハーフで63分04秒と走力を発揮し、関東インカレの1万mでブレイクかと思われましたが、アクシデントでDNFと悔しい結果に。ブレイク寸前で足踏みという状態が続いています。
工藤は昨年13分台ルーキーとして入学もあまり結果が残せなかった選手。関東インカレ1500mで入賞、5千自己ベストと昨年を大きく上回る成長を見せています。また島子は昨年時点ではほとんど名前を聞きませんでしたが、今年に入って13分台を記録。戦力入りもささやかれています。
1年生ではやはり桑田駿介ですかね。この春4年生の金谷と並んで最も元気だった駒澤の選手です。1万mで28分台を持っており、より長い距離のほうが得意とされていましたが、この春は5千で自己ベストを更新し、インカレでは入賞を果しました。彼は3大駅伝フル出場し、かつ主力区間を担っても全然不思議じゃないと思います。

秋の駅伝展望

駒澤の秋の駅伝シーズンに向けた展望ですが、どうしても駒が不足気味であるといえると思います。
篠原・佐藤・山川の3枚はどの駅伝、どの区間においても必ず区間賞を争えるレベルの非常に強い選手たちといえるでしょう。ただそのほかの選手たちがどこまでついていけるのかは1つ課題であり、この3人がいるために出雲では有力な優勝候補ですが、5連覇を目指す全日本やそのあとを考えるともっと駒が欲しいといったところだと思います。
そういった意味で秋の駅伝シーズンに向けて注目の選手を挙げていきます。

秋の駅伝シーズン注目選手ピックアップ

伊藤蒼唯

https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/414343

1人目の注目選手には主力として名前を挙げた伊藤蒼唯を挙げます。
彼は現状、実績豊富な4番手という立ち位置ですが他の主力選手と比べると少し安定感にかけるのが気になるところです。
そういった意味で彼が主力区間でどこまでできるかはチームの成否に影響するという意味で彼はキーマンといえるでしょう。
幸い夏合宿では練習をしっかりつめているようで、1部記事では山川を差し置いて、3年生エースとして紹介されているようなので期待ですね。

桑田駿介

https://4years.asahi.com/article/15264461

スーパールーキーである、桑田駿介もこの秋の注目選手の1人です。
関東インカレで入賞できる実力を持つ彼はある程度主力の区間、例えば全日本では2区~4区のどこかでの起用が見込まれます。
夏合宿では、篠原や伊藤と一緒に練習しており、もうすでに主力としての立場をチーム内では確立しつつあります。

安原海晴

https://hochi.news/articles/20231231-OHT1T51080.html?page=1

3人目に挙げるのは安原兄弟の弟の海晴です。
春シーズンにブレイクし損ねた分、秋の駅伝シーズンで本格的なブレイクを果したいところでしょう。出番はおそらく出雲なら4区か5区、全日本なら3区~6区のどこかということになる可能性が高いでしょうし、
夏合宿では選抜メンバーで順調に回れていると聞いていますから、秋シーズンに期待したいですね。

小山翔也

https://www.komazawa-u.ac.jp/komaspo/athletics/14314.html

最後にこの選手を挙げたいと思います。
2年生の小山翔也です。
高校時代からロードに強く、個人的に駒澤の次代のエースだと思っている選手ですが、春は怪我があったのですよね。トラックシーズン全くと言っていいほどレースに出れなかったみたいです。
ただ夏合宿にはしっかりと復帰してくるようで、来シーズンのためにも是が非でも出てきてほしい戦力なんじゃないかと思います。

個人的出雲・全日本の現段階でのオーダー

出雲駅伝

1区篠原倖太朗 2区佐藤圭汰 3区山川拓馬
4区桑田駿介  5区安原海晴 6区伊藤蒼唯

出雲羽このオーダーで。
やはり昨年の出雲を再現することで出雲を確実に取りに行くのではないかと思います。一つ気になるのはルーキーの桑田がSチームで練習しているという情報があるのですよね。その場合1区や3区に起用される可能性がでてくるのか。あとは5区には主力以外の選手で、1番調子がいい選手が起用されるでしょうから、だれが起用されるのかは非常に気になります。

全日本大学駅伝

1区金谷紘大 2区佐藤圭汰 3区伊藤蒼唯  4区小山翔也
5区桑田駿介 6区安原海晴 7区篠原倖太朗 8区山川拓馬
出雲はこの予想で。1区は好調な4年生を過去2年起用していますし金谷選手なんじゃないでしょうか。あとは工藤・島子ら2年生がどこまでオーダーに食い込んでくるか注目ですね。

あとがき

いかがでしたでしょうか。今回は駒澤大学の駅伝シーズンのための戦力分析と注目選手のピックアップをさせていただきました。
今年の駒澤はとにかく新戦力、新主力選手の育成がテーマになっており2年生が重要な立場にあるので頑張ってほしいと思っております。
次回は城西大学の駅伝シーズンのための戦力分析と注目選手のピックアップをさせていただきます。
次回の記事も是非よろしくお願いします

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