【日本1細かい?】箱根駅伝まとめと来シーズンに向けて【中央学院大学】
今回の記事では中央学院大学の箱根駅伝の結果まとめと雑感。そして101回箱根シーズンへ向けた展望を話していきたいと思います。
箱根駅伝雑感と総括
往路雑感
往路18位 5時間31分42秒
1区 稲見峻 20位 1:02:53
2区 吉田礼志 14位 1:07:59
3区 伊藤秀虎 21位 1:04:42
4区 黒岩友禅 6位 1:02:32
5区 柴田大輝 16位 1:13:36
1区は期待の新星稲見峻でしたが、12㎞過ぎから遅れ1区は20位。2区は大エースの吉田礼志が登場、序盤から突っ込むも10㎞~権太坂の登りで苦しみそちらで大幅タイムロスがあり、7分台ギリギリ。3区を走った準エースの伊藤秀虎は序盤から力を出せず10㎞~15㎞、15㎞~20㎞以降は15分30秒から
それ以上かかってしまい3区終了時で20位で通過することに。使った選手としてはここでシードには入っていたかったはずです。4区の黒岩は親子での給水を見せ、力走。3つ順位を上げ区間6位で主力区間を走り切ります。
5区の柴田大輝は順位を1つ落とし、区間16位でシードとは1分半差に留まりました。
復路雑感
6区 小松裕太朗 16位 1:00:41
7区 工藤巧夢 12位 1:04:00
8区 黒谷優 16位 1:06:19
9区 近田陽路 23位 1:14:24
10区 飯塚達也 12位 1:10:20
6区小松裕太朗は序盤で遅れ、中盤巻き返すも終盤ペースダウンし区間16位に。続く7区に置かれた準エース格の工藤は序盤から安定したペースを刻むも、区間12位で主力としては物足りない結果に。8区黒谷優も安定したペースを刻み区間16位も役割は果たしました。大誤算は9区か成長株でエース級にもなりかけていた近田が区間最下位。しかも区間21位とは2分近く差がつき先頭とも5分以上離され繰り上げの憂き目にあってしまいました。
10区の主将飯塚達也は繰り上げの集団を駿河台の久保と牽引し続けラストも意地で競り勝ち区間12位でゴールしました。
今回の箱根総括
箱根で中大を除いて実力を最も発揮できなかったチームだったと思います。5年前ごろに持っていたレース巧者ぶりを失っていることを感じました。特に3区伊藤秀虎、9区近田陽路とチーム2番手、3番手の選手が大きく苦戦したのがかなり厳しかったと思いますし、この2人が本来の走りをしていたらシード争いをしていたしても過言ではないと思います。
あとはあえて6区から7区に変えた工藤でアドバンテージを作れず、6区でも60分41秒と苦しみました。ここは結果論ではありますが戦略ミスといえるのではないでしょうか。
あとは一つ気になったのは98回、100回と1年生を1区・2区のどちらかにおいて両方とも区間18位、20位と苦戦しているのですよね。ここの配置はかなりギャンブルだなと感じました
来季の目標
来季の目標ですが箱根のシード獲得と全日本の出場だと思います。吉田礼志らが4年生になり是が非でも結果が欲しいシーズンになるでしょうし、年齢から考えると名将・川崎監督も進退を賭けて臨む可能性も否定できません
戦力分析(新入生を含めない)と目標に向けた課題
4年生
この世代は戦力の中核を担っています。まずは大エースの吉田礼志。2年生の時に台頭し学生陸上界のエースとなれる実力を持っています。予選会でも日本人TOPを狙えるでしょう。脇を固めるのは28分台を持つ堀田晟礼・柴田大輝・工藤巧夢の3人でしょう。工藤は1年生の時に6区で台頭し、今ではすっかり主力として信頼されています。堀田は双子で入学した堀田兄弟で入学し弟の退部後も駅伝以外ではエース級の働き。箱根予選や本戦でも活躍してほしいところです。柴田大輝は箱根5区を担当。激坂王で好走しましたし28分台も持っていますから来年の5区でさらなる上積みを期待できます。
チームの選手層を担うところでは永野俊佑、蒲田陽生、清水猛らがいます。それぞれ29分台前半哉63分台などのタイムを持っています。
あとは秋以降の復活に期待したいのは2年生のころエースになりかけた安藤武留ですね。28分台62分台のタイムをほこり復活すればエース級の実力を持ちます。
3年生
この世代の主力は黒岩友禅と近田陽路ですね。1年生のころから期待されていた黒岩は箱根4区で素晴らしい走りを見せました。登りに強そうなところもストロングポイントです。近田陽路は学生ハーフで2位を記録しベストも62分1桁と非常に強い選手です。あとは今年に入ってから結果ハーフで結果を残した選手が何人もいますね。62分台を出した坂本駿、63分台の黒葛野瑞希・小松裕太朗・黒谷優らがいますね。特に黒葛野は16人のエントリー候補にも名前が挙がってこなかった選手でしたね。あとは29分17秒を出した三角洸太もいますね。かなり選手層の厚い世代です。
2年生
この世代は1年生で1区を走った稲見が中心ですね。1区で苦しみましたが1年生から28分台、62分台の持ちタイムは見事です。あとは29分06秒を出した前原颯斗も注目選手で箱根でも16人エントリー入り、次世代の主力候補といえると思います。
あとは選手層の底上げには井本陸力、中谷涼誠、野村慈音、林愛斗、吉田翔辺りの誰かが63分台を出してくれると復路に心強くなりますね。
戦略
全日本予選に向けた戦略
全日本予選ですが個人的にはしっかり突破する能力があると思います。4組には例年より不調とはいえ吉田礼志がいますしほかの後半組候補としては堀田、工藤、稲見といます。また前半組で稼げそうな近田、前原、三角などそろっていますからね。吉田礼志自身も不調ながら関東インカレ5000mでは冷静なレースを見せていますし期待が持てます。
箱根予選に向けた課題
箱根予選は是が非でも上位通過を果たしたいところ。吉田礼、近田の2人をまず50位以内、あとは中間層に稲見、堀田、黒葛野、坂本、前原といった予選会で成績を期待したいけど危うさを秘めたメンバーがいますから黒岩、柴田、工藤に牽引してもらってペースメーカーをしてもらいたいところですし、メンバー的には余裕をもって上位通過できるメンバーです。
箱根に向けた戦略
箱根に向けてですが6区は個人的には解決していると思っています。工藤には58分半を切れる力がありますし、1区、3区、7区、9区の候補メンバーは近田、堀田、稲見、前原、坂本と多くいますから確実にコンバートしていける戦力的余裕はあるでしょう。
課題は5区でしょうか。柴田大輝は73分36秒は今回の中では十分なタイムですが小涌園前以降かなり区間順位を落としているのが気になります。雨や寒さに弱かったのなら合点がいきますが8区の黒谷、4区の黒岩を含めた候補を吟味し72分台の選手を輩出したいところです。
キーマンとなる選手
一気に挙げると稲見峻・堀田晟礼・黒葛野瑞希・坂本駿・前原颯斗です。稲見峻、堀田晟礼は駅伝以外では素晴らしい成績を残していますから駅伝で本領発揮してほしいところです。黒葛野と坂本は丸亀ハーフで好走したことから期待がかかります。前原は29分06秒と素晴らしいタイムを12月に記録し2年生での主力化が中央学院の次世代を担いますから、ぜひ活躍してほしいですね。
あとがき
今回は来季の中央学院大学の来シーズンの展望と課題について語らせていただきました。個人的には箱根予選TOP通過の大穴だと思っていますし、本来の実力を発揮した中央学院を見たいです。
次回は明治大学の来シーズンの展望と課題について語らせていただきます。次回の記事もよろしくお願いします。