【日本1細かい?】夏時点の戦力分析と秋に向けた見どころ解説【法政大学】
今回の記事では大学の夏時点の戦力分析と、ブレイク選手・秋に向けた注目選手を、解説していきます
チームの戦力層分析
この章では駅伝シーズンに向けて駅伝を経験した既存の戦力の確認をしていきます。区分けとしては3大駅伝経験者を「エース」・「準主力」・「中堅」の3段階に分けていく形になります。
エース
エースなんですが、個人的に今の法政には過去数年の松永怜・鎌田航生のようなエースはいないのではないかと考えています。
過去数年の流れとして次のエースとなる選手が箱根1区を経験し上位になって、次の年にエースとして君臨するというのが慣例化していました。
しかし100回の箱根で1区に起用された宮岡は区間14位で、トラックシーズンも少し不調気味。なかなかエースとしては名乗りを挙げれずにいます。
主力
その中で主力選手候補となる選手は全日本予選4組に出走した武田和馬・野田晶斗、全日本予選3組の小泉樹・清水郁杜、あとは宮岡幸大の5人じゃないでしょうか。
宮岡は昨年のロードシーズンに大きく期待された選手。上尾ハーフで62:07を出し非常に期待されていました。トラックシーズンは少し不調。秋の復活が期待されています。
1番エースに近い存在なのは野田晶斗でしょうか。非常に駅伝がうまい選手で箱根の3区は区間17位ながらも1つ順位を上げましたし、学生ハーフでは63:07の好タイム。全日本予選4組でも14位と速い展開でも粘りの走りができる選手で、次代のエースといえる選手です。
もう1人は武田和馬。箱根で3年連続6区を担当し、100回大会で区間賞を獲得した選手でありながら、平地でも法政でトップクラスの走りを見せる選手です。関東インカレでも5千で入賞を果し、全日本予選でも4組で10番に入る活躍。春~夏にかけてトラックで最も活躍した選手です。
続くのは全日本予選で3組を走った清水郁杜・小泉樹の2人
清水は今年確実に伸びていた選手。8区で果敢な走りを見せると、学生ハーフと関東インカレで自己ベストを更新し、エースへの道を歩んでいました。
全日本予選は非常に残念な結果に終わってしまいましたが、復活に期待したいところです。
小泉樹は1年生から主力として活躍していた選手で、今年は5千では自己ベストを出しています。駅伝が巧い選手と思うのでロードシーズンに期待です。
中堅
中堅選手で名前が挙がるのは大島史也と矢原倖瑛、そして昨年の出雲を走った安澤駿空・永島悠平の3人でしょうか。
矢原倖瑛は昨シーズンの箱根直前に台頭した選手。春は学生ハーフで自己ベストを更新し、全日本予選2組で組10位。スローペースにしっかり対応し力のあるところを見せました。
安澤駿空にもロードでの活躍を期待したいところ。世田谷ハーフで63分台を出したことを考えるとかなりアップダウンに強い選手であることは予想できます。箱根まで出番はないかもしれませんが、ロードで期待できる選手だと思います。
永島悠平にもロードでの期待ができるでしょうか。神奈川ハーフでは64:21を記録しており、主力選手たちのペースにつき切りました。昨年の出雲での走りは十分、中堅選手としての役割を果たしてましたし期待したいところです。
あとは法政では珍しく13分台で入学し3年目を迎えた大器の大島史也にも注目です。全日本予選の1組でもまずまずの走りをしていましたから、出雲以降の覚醒に期待したいです。
期待の新戦力&エントリー争いの選手たち
ここからは春に出てきた駅伝未経験の選手たちを1年生も含めて名前を挙げていきましょうか。
3年生では行天陽虹と花岡慶次を挙げておきましょうか。
行天は今季最も活躍し始めた選手。学生ハーフで自己ベストを更新し、インカレハーフにも出走。全日本予選2組でもしっかり役割を果せていました。
花岡は神奈川ハーフで64分台を出して名前を上げた選手。1万でも29:31もだし新戦力候補ですね。
2年生の新戦力候補では湯田陽平兵・野崎翔太郎・星野泰地・重山史徳の4人を挙げておきます。
野崎・星野・重山は、7月の3000mで学内上位に食い込んだ選手達。特に野崎は、主力選手に次ぐタイムで走っており期待が持てますね。
湯田は行天と同じように春かなり好調だった選手です。学生Hで63:48を出し、関東インカレでも得意の3千m障害で入賞で表彰台。秋以降に期待が持てます。
その3千mで主力である宮岡を上回った、ルーキーの2人である粟野揺と加藤大馳も、もしかしたら秋以降出てくる可能性があるでしょうか。特に粟野揺は、法政の中では世代TOPのタイムで入学してきた選手であるためエントリーだけでもされる可能性はあるかと思います。
秋の駅伝展望
駅伝に関してですが、出られるのは出雲だけなのですよね。
出雲に関しては法政は得意距離ではないので、そうなると選手をある程度試しながらになると思います。
その中で法政の1つのテーマとしては、「エース武田を箱根6区におけるために」どのように主力候補の選手たちが、飛躍できるかだと思います。
その意味で出雲駅伝の1区と3区でどこまで結果が残せるかは箱根に向けた1つ試金石になるかなと思います。
秋の駅伝シーズン注目選手ピックアップ
野田晶斗
法政の新エースになり得る存在なのが、この野田晶斗です。
全日本予選4組でも武田とともに粘りの走りをし、チームではすでに主力級。出雲では走る区間でどこまで他校のエースと渡りあえるかが非常に注目です。
小泉樹
小泉樹も注目選手の1人ですね。
最終学年の箱根では1区を希望しており、復活した今シーズンはすでに主力として活躍しています。ただ正直全日本予選3組は厳しい結果に終わり、
秋の駅伝・ロードシーズンでの奮起が求められます。
非常に駅伝が巧い選手で希望通り1区に起用される可能性もあり、野田と同じく出雲で試験される選手の1人になるのではないでしょうか。
清水郁杜
全日本予選ではアクシデントがあった、清水郁杜も注目選手の1人。
全日本予選後の帰路に、しっかり自分の足で歩けていたということで重傷の心配はないと思いますし、秋以降のさらなる飛躍に期待がかかります。
野崎翔太郎
彼も注目選手の1人ですね。
先の7月中旬の3000mで主力の武田・大島に次ぐタイムでスピードに関してはかなり期待が持てます。個人的には出雲から出番があると考えており、11月以降のハーフに向けての距離対応が求められるという意味でも、秋以降にも注目の選手になってきます。
個人的出雲・全日本の現段階での予想オーダー
出雲駅伝
1区小泉樹 2区武田和馬 3区野田晶斗
4区野崎翔太郎 5区行天陽虹 6区清水郁杜
さて出雲の予想ですが、1区と3区は主力の中で試したい選手になるのでは、と考えています。その中で2枠のうちおそらく野田晶斗は確定。あと1人は小泉樹・宮岡幸大・矢原倖瑛・大島史也のうちの1人でしょうか。
あとは湯田陽平兵をどこかに使ってくるのかとも思います。
いずれにしても箱根に向けて、色々と坪田監督も考えながらの起用になるでしょう。
あとがき
いかがでしたでしょうか。今回は法政大学の駅伝シーズンのための戦力分析と注目選手のピックアップをさせていただきました。
坪田監督がほぼワンオペで専任コーチのいない体制の中でやられていることに、頭が上がらない思いがいたします
その中で今年は次年度に向けて新たなエースを探しながらのシーズンになるのかなと考えており、全く話に上がってこなかった選手が急に飛躍を遂げることもあると考えると非常に目が離せないチームなんじゃないかと思います。
次回は早稲田大学の駅伝シーズンのための戦力分析と注目選手のピックアップをさせていただきます。次回の記事もよろしくお願いします。