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【編成から考える】超個人的東京ヤクルトスワローズドラフト評価
今回は昨日行われたドラフト会議における、東京ヤクルトスワローズの採点をしていきます。
何を基準に評価していくか
そもそも今回の評価というのは、選手に対する評価では断じてありません。
それはなぜかと申しますと、選手に対する評価は時期尚早すぎると考えており、なので「ドラフト評価・採点は5年たたないとできない」という格言は、正しいと思っています。
それに私はただの素人でありプロのスカウトのように、選手を精度高く評価できるわけはないです。ですからこの選手をドラフトで取るべきではないとか、言う権利はないと思います。
では何を評価していくかという話ですが
(1)編成上の課題をしっかり補強できたか 各15点 90/100
(2)上・中位指名にポジション的過剰投資はなかったか 10/100 もしくは 1指名指名毎に -30点
(3)会心の指名 1指名指名毎に +10点
という二つの観点・ルールで考えていきます。
編成上の課題は以下の記事で示したところをしっかり補えたかが評価点。
①先発投手の枚数不足
②センターのレギュラー問題
③山田哲人の短期的後釜と長期的後釜
④主軸バッターの高齢化や流失危機
⑤2軍における捕手不足
⑥リリーフ投手
この6つをカバーできたかどうかを評価対象にします。
あとは、上位指名で、左の個性派リリーフなど出場機会が限られる選手を獲得していないこと……、つまりこれが「(2)上・中位指名にポジション的過剰投資はなかったか」というポイントになってきます。ちなみにここでいう上・中位指名とは4位以内を指します。
指名の振り返りと照らし合わせ
ではドラフトの指名を振りかえるとこうなります。
![](https://assets.st-note.com/img/1729835601-eLqm2lBDRcxFNpQX4nbvOS3T.png)
それを上で挙げた課題別に指名選手をプロファイリングしていきますと
①先発投手の枚数不足 中村優斗
②センターのレギュラー問題 なし
③山田哲人の短期的後釜と長期的後釜 田中陽翔
④主軸バッターの高齢化や流失危機 モイセエフ・ニキータ 根坂辰昇
⑤2軍における捕手不足 矢野泰二郎 松本龍之介
⑥リリーフ投手 荘司宏太 廣澤優 下川隼佑
となります。
細かく分析
ではここからは課題別に細かく見ていきましょう。
①先発投手の枚数不足 中村優斗(ドラフト1位)
まずは1つ目は先発投手の駒不足問題から。
ここには、真の即戦力として名高い中村優斗をGET。
コントロールとフォーク・縦スライダーが武器と明言する右腕は、通算、今期とともに、奪三振能力に優れており、最速も160㎞/hを叩き出しています。これはドラフトで指名された選手の中で1年に1人か2人のレベルの選手で、この選手を単独指名できたのは、会心の指名でした。
②センターのレギュラー問題 なし
はいここには指名がありませんでした。個人的には中堅手の出場状況と丸山和郁・岩田幸宏の成績をみて、西川史礁をドラフト1位に推すほど、必要だと考えていました。
ただ球団側の擁護をさせていただきますと、丸山・岩田に加え、西川遥輝・増田珠の成績と塩見泰隆の怪我の具合を鑑みて、「西川史礁・麦谷祐介レベルの選手ではないと大学生野手を獲らない」という決断をしたのではないかとかんがえており、ドラ2以降の指名でドラフト1位候補レベルではないから手を出さなかったのかなと考えています。
③山田哲人の短期的後釜と長期的後釜 田中陽翔(ドラフト4位)
続いて、3つ目。山田哲人の後釜についてですがここには長期的後釜を1人指名してきました。6様ことヤクルトのレジェンド、宮本慎也の教え子で、守備力には絶対的な自信を持つ選手。高校通算21発の長打力も併せ持ちます。
私はドラフト前に短期的な後釜も必要だと考えており、社会人から下位で指名すべきだと考えていましたが、おそらく今年2軍で一定以上の成績を残した、伊藤琉偉に託すということだと考えています。
④主軸バッターの高齢化や流失危機 モイセエフ・ニキータ(ドラフト2位) 根坂辰昇(育成1位)
さてここは世間から、投手以外で1番言われていたところですね。
その中で、長期的な満額回答を出してくれたと思っております。
モイセエフ・ニキータは通算打率5割越えと低反発を誇る新基準のバットでも甲子園でホームランを持ったパワーを誇る大砲候補の選手。
将来の3割30本が期待できる選手で、リーグの趨勢をも変え得る選手で、まさに会心の指名といえるでしょう。
⑤2軍における捕手不足 矢野泰二郎(ドラフト5位) 松本龍之介(育成4位)
2軍における捕手不足においては2人の選手を指名しました。
矢野は独立リーグの中でも強肩強打で鳴らした捕手。松本龍之介も強肩が自慢の捕手で、何より2軍でのシーズン中の捕手不足に大きくフィーチャーした指名になりました。
⑥リリーフ投手 荘司宏太(ドラフト3位) 廣澤優(育成2位)下川隼佑(育成3位)
最後に、前回の記事では課題に含めませんでしたが、リリーフ投手は寿命が短く、そのために短いスパンで循環が必要なので、課題の1つとして対象に含めておきましょう。
支配下ではリリーフは1人指名。荘司宏太は独特なホームで投げるパワー系リリーフ左腕。非常に奪三振能力は高いですが、コントロールは少しアバウトな可能性がありそうです。
出力が高そうな好投手ですが、左のリリーフとなると出場機会が限られるため、ドラフト3位という枠に、このようなタイプの選手を獲るべきだったのかは疑問符が付きます。
しかも昨年もドラフト3位という枠に全く同じポジションを割いてますからね。はっきり言って2年連続の過剰投資だと言わざるを得ないと考えています。
育成ドラフトに関しては非常に楽しみな選手たちになります。育成4位の下川に関しては、もうすでにプロ相手に2軍戦では実績十分なサブマリン。
育成2位の廣澤優は四死球率は非常に高くかなり不安要素ではありますが、最速158km/hを誇るパワー系リリーフで育成で指名であれば十分面白い存在だと思います。
総評と採点
ということで、野手課題に関しては、センター問題と短期的な山田哲人の後釜という2つのポイントを逃しているので減点ですが、両方ともある程度計算が合ってのことだと考えると、減点を半減し、ポジション75/90。
ドラフト3位のポジションが過剰投資だったため-30点
会心の指名が2つあったので+20点
以上から東京ヤクルトスワローズのドラフトは
![](https://assets.st-note.com/img/1729843489-2QtVuANo4YjEIXh1RBz5Sqwy.png)
と評価させていただきます。
あとがき
お付き合いいただきありがとうございました。
予定を変更して、東京ヤクルトスワローズのドラフト関連の記事を2本連続で投稿させていただきました。私は本当に東京ヤクルトスワローズが好きで強くなってほしいという一心で、この記事を考えているので、その熱意だけでも届けばと考えています。今年のドラフトに関しては、高卒投手やセンターができる中堅手が欲しかった気持ちがありますが、例年以上に、1位・2位の選手の指名に対する満足感が個人的には強く、例年以上にプラスの感情が現在は強いです。
普段は大学駅伝に関する記事を投稿することほとんどなので、そちらも気になる方は、ぜひご覧ください。
次回以降は、前回の記事でも予告しましたが、「【日本1細かい】箱根予選そしてその先へ」というテーマで、箱根駅伝予選にでた、全日本大学駅伝にでない大学の記事を書いていこうと考えております。次回の記事もよろしくお願いします。
ありがとうございました。