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【日本1細かい?】夏時点の戦力分析と秋に向けた見どころ解説【青山学院大学】

今回の記事では青山学院大学の夏時点の戦力分析と、秋に向けた注目選手を、解説していきます。


チームの戦力層分析

この章では現時点での戦力を分析していきます。この章では駅伝シーズンに向けて駅伝を経験した既存の戦力の確認をしていきます。区分けとしては3大駅伝経験者を「エース」・「主力」・「準主力」の3段階に分けていく形になります。

エース

エースといえるのは現時点で二人。黒田朝日太田蒼生の2人だと思います。黒田は箱根2区で区間賞を獲得し、関東インカレで青学史上初の27分台に突入。学生陸上界のエースです。太田は箱根3区で驚異の59分台。今シーズンは長い距離で結果を出しており、関東インカレ日本人TOP、上海ハーフで1:02:30をマーク。ロードへの適性の高さを見せました。

準主力

準主力級の選手では、前回大会原監督から2区候補として名前の上がった荒巻朋煕田中悠登そして8区区間賞の塩出翔太でしょうか。荒巻は春はおそらく怪我があったのか全く試合に出ず、7月末の中大記録会で復帰。秋以降の活躍が期待されます。田中も箱根以降走れない日々が続いていましたが、男鹿駅伝6区で試合復帰しました。
対してトラックシーズン順調だったのは塩出。丸亀ハーフで61分台を記録すると関東インカレハーフで入賞。チームの中で1番順調だったと思います。

中堅

青学が箱根で優勝争いをし続ける一番の強みは、準主力層が厚いことです。
今年そこを支えるのは鳥井健太野村昭夢若林宏樹宇田川瞬矢白石光星、そして主力だといわれる方もいるでしょうが鶴川正也ですね。
まずは関東インカレ5千で優勝した鶴川正也ですね。日本選手権でも同種目で入賞。苦手とされる長い距離でも、結果的に非公認になったものの、焼津ハーフで圧倒的なな優勝も果たし出雲だけでなく全日本、箱根でも活躍できるように準備を進めています。鶴川は主力とも迷いましたが、三大駅伝出場1回なので準主力扱いとさせていただきます。
関東インカレで元気な姿を見せたのは、白石光星も一緒。関東インカレ1万でベストを更新しました。野村若林の山コンビや箱根で10区を走った宇田川も関東インカレに出走。宇田川は得意の1500mで2位に入りました。
出遅れていたのは2年生の鳥井健太。箱根直前に怪我があり、春シーズン姿を見せていませんでしたが、7月末に復帰。夏はAチームで過ごせているようです。

期待の新戦力・エントリー争い

ここからは春に出てきた駅伝未経験の選手たちやエントリー争いの選手たちを1年生も含めて名前を挙げていきましょうか。
3年生からは神田大地皆渡星七を挙げていきましょうか。皆渡は100回箱根でも16人入り。冬のロードシーズンは長い距離に積極的に参戦し、春は5千・1万の両方で自己ベストを更新。夏合宿はBチームで過ごしているようですが、長い距離に強い選手なので箱根の8区以降での出走に期待がかかります。
2年生からは平松亨祐本間創をピックアップ。平松は5千とハーフで自己ベストを更新。関東インカレハーフでは15㎞過ぎまで無理して入賞争いに挑戦したせいか、DNFとなりましたが夏合宿ではAチームで過ごせているようで駅伝シーズンへ期待がかかります。
本間は関東インカレ3千SCで入賞を果たすと、男鹿駅伝の3区で好走。実力者の東京国際の白井を区間タイムで上回りました。
1年生からは折田壮太・飯田翔太・安島莉玖・佐藤愛斗・小河原陽琉の5人を一挙紹介。折田は関東インカレ5千で決勝に進出。夏合宿であまり調子が良くないとの情報もありますが彼に依存しなくてよいチーム作りができているのでゆっくり回復してほしいところか。
飯田翔太は13分30秒台のタイムを持って入学。夏合宿をAチームで過ごせているようで、この世代の駅伝デビュー1番乗りは彼になりそうか。
安島莉玖は入学早々に5千でベストを更新した選手。青学の夏合宿恒例の坂TTで素晴らしい結果を出したとの情報を聞いてます。
佐藤愛斗はトラックシーズンに、5000mで2回自己ベストを更新し、夏合宿もAチームで過ごしています。彼も秋の駅伝シーズンのデビューが期待されます。
最後に挙げるのは小河原陽琉。関東インカレで1500mで決勝進出を果たした選手で、夏合宿はAチームで参加しているようです。もしかしたら箱根6区への期待もあるのでしょうか。

秋の駅伝展望

秋の駅伝シーズンですが、青山学院が目指すところはやはり三冠ということになるでしょう。ただそのためには先ず出雲駅伝で打倒駒澤大学ということで序盤1~3区にエース級を並べる必要があるでしょう。その場合昨年のように2区に黒田朝日を置くわけには行かないでしょうから、例年以上に2区の人生、出来が重要になるでしょう。
全日本では2区、3区、7区、8区にある程度強い選手を置けるため、優勝候補最有力候補といえるでしょう。

秋の駅伝シーズン注目選手ピックアップ

ということで秋の駅伝シーズンに向けてチームの成績を左右しそうな選手たちをピックアップしていきます。

荒巻朋煕

出典:https://x.com/aoyamasports/status/1526881502075977728

青学の主力を担う選手の1人です。
100回箱根駅伝では1区を走り36秒差の区間9位。1区に置かれたことから、原監督からの信頼の厚さがわかります。今期はトラックシーズン主要大会に姿を見せず、状態が心配されていましたが、7月末に記録会で復帰。
合宿でもAチームで過ごせ居ているようで、今年は出雲からの活躍が期待されます。暑さ、距離、ハイペースなどタフさがうりの選手なのでここからの駅伝が楽しみです。


鶴川正也

出典:https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/135325

鶴川もやはりキーマンの一人ですよね。
関東インカレ2部の5000mチャンピオンは、未だ駅伝経験1回で、駅伝では本来の力を出せていません。ただ今夏は本人が「早く駅伝で走りたい」と発信ほど、夏合宿を順調に過ごせており期待がかかります。
彼の場合は上りも苦にしないタイプではありますが、長い距離を比較的苦手としており、駅伝では前半のスピード区間での起用が見込まれるでしょう。
元世代NO.1ランナーの駅伝が楽しみです。

飯田翔太・佐藤愛斗

https://hochi.news/articles/20240620-OHT1T51222.html?page=1

さてここでは駅伝デビューが特に期待されるルーキー2人をまとめて紹介します。この2人は夏合宿をAチームで、今のところフルで過ごしておりルーキーの中でいま最もレギュラーに近い選手だと思います。
飯田は世代3位のタイムとなる13分30秒台の5000mタイムを持つ実力者で、佐藤愛斗は先述した通り、青学の中で最もトラックシーズン順調だった選手。
彼らの起用が考えられるのは、出雲なら4区・5区もしくは余程順調なら2区となるでしょうか。対駒澤の優勝戦線を考えたときに、2区は最も優勝の可否を分ける区間でありまさにキーマンといえるでしょう。

個人的出雲・全日本の現段階でのオーダー

出雲駅伝

1区荒巻朋煕 2区鶴川正也 3区黒田朝日
4区野村昭夢 5区佐藤愛斗 6区太田蒼生

優勝を狙うオーダーを考えてみました。
人選が難しかった2区には、1区起用も有力視される、鶴川正也を予想。1区には荒巻朋煕が代役としていけますが、2区には代役がいないと思ったのでこのオーダーでの予想です。野村も夏合宿で調子がよさそうなので4区予想、5区を1年生の中で1番今のところ体調がよさそうな佐藤愛斗で予想してみます。4区と5区は年によって選手起用にばらつきがある印象なので予想しにくいところです。

全日本大学駅伝

1区若林宏樹 2区鶴川正也 3区黒田朝日 4区荒巻朋煕
5区平松亨祐 6区田中悠登 7区太田蒼生 8区塩出翔太

全日本はこのようなオーダーで予想させていただきます。あえて両駅伝ともスーパールーキーの折田を外して予想させてもらいました。
1区の人選がちょっとわからないのですよね。年によって箱根1区のための試金石にする年と山の定位置がある選手を採用してくる年とでばらけるのですよね。あとは鳥井や野村など多士済々なので監督してもうれしい悲鳴を上げてしまうと思います。

あとがき

いかがでしたでしょうか。今回は青山学院大学の駅伝シーズンのための、戦力分析と注目選手のピックアップを、させていただきました。
今年は青学にとって三冠のための、またとないチャンスとなっており狙ってほしい気持ちとともに、だれか止めてくれという気持ちが複雑ですね
次回の記事は駒澤大学の駅伝シーズンのための、戦力分析と注目選手のピックアップをしていく予定です。次の記事もよろしくお願いします。

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