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【日本1細かい?】夏時点の戦力分析と秋に向けた見どころ解説【東洋大学】

今回の記事では東洋大学の夏時点の戦力分析と、ブレイク選手・秋に向けた注目選手を、解説していきます


チームの戦力層分析

この章では駅伝シーズンに向けて駅伝を経験した既存の戦力の確認をしていきます。区分けとしては3大駅伝経験者を「エース」・「主力」・「準主力」の3段階に分けていく形になります。

エース

今の東洋は4年生の3本柱体制といえます。
その3人は梅崎蓮・小林亮太・石田洸介です。
梅崎は100回に2区を走り東洋史上2人目の2区で66分台を出した選手。今年はすでにマラソンを2本走り、ハーフでは関東インカレで3年連続の表彰台と、2年ぶりの日本人TOPを果しました。夏の北海道マラソンでは2時間32分の厳しい結果に終わりましたが、正真正銘、鉄紺のエースです。
小林亮太は99回箱根のシード獲得の立役者で。それをきっかけに大きく飛躍した選手。駅伝では昨年の全日本以外、一回も外さず主力区間で走り続けており安定感抜群。今年は関東インカレや全日本予選で集団から離れても、そこから耐える走りが魅力の選手となっています。
石田洸介は今年復活してきた元エース。2年生の時には全駅伝エース区間で走るも、昨年は心身の不調に陥り、一時は競技復帰をしないことを本人が考えるほど。そこから復活を果し競技面でも笑顔が戻ってきた石田は、関東インカレ1万mで28:08の自己ベストで入賞すると、全日本予選3組では残り1200mからロングスパートで組TOPの復活を果しました。

準主力

準主力の選手たちでは、緒方澪那斗・西村真周・松山和希の3人の名前を挙げて置きたいと思います。
緒方は100回の箱根で5区を担当した選手。2区と5区への憧れが非常に強い選手で今年は丸亀ハーフで61:42の自己ベストをマーク。関東インカレでハーフマラソンに出場し後半大失速してしまったことで状態が心配され全日本予選を回避しましたが、7月中旬に早稲田記録会で試合復帰。復帰戦で組TOPで後輩に実力を見せつけました。
西村は春先非常に好調だった選手で、5千・1万両方とも自己ベストを出し、関東インカレでは5千で入賞を果しました。全日本予選では失速してしまいましたが、夏合宿でもしっかり練習が積めています。
最後に1人5年目のガラスのエース・松山和希を紹介していきます。
松山は実績豊富な5年生。ただ非常に怪我が多くほとんど夏に練習が積めないところが欠点か。東洋大のインスタグラムに掲載された、競歩の五輪選手を送り出す写真で、顔周りが絞れていなかったことから、怪我などであまり練習が積めていなかったことは濃厚で、駅伝の戦力としてはプラスαの存在ですが走ればどんな区間でも非常に頼もしい走りをしてくれる選手です。

中堅

準主力選手には3人の名前を挙げておきましょうか。
ここで上げるのは岸本遼太郎・薄根大河・吉田周の3人でしょうか。
岸本は箱根10区で区間賞を取った選手。5月に記録会で復帰すると、全日本予選の1組に出場。結果的には自滅となってしまいましたが、その後男鹿駅伝3区で区間賞、網走の学連で1万の28:37の自己ベストを出しだいぶ順調に来ているといえます。
薄根は長い距離に非常に強い選手。関東インカレのハーフで4位入賞。
5千や1万ではまだタイムが出ていませんが秋以降期待ですね。
吉田周は9区で区間2位に入った選手。春は調子が上がらずですが、それは昨年と一緒。何なら試合に出れてる時点で例年以上な気がします。

期待の新戦力・エントリー争い

ここからは春に出てきた駅伝未経験の選手たちを1年生も含めて名前を挙げていきましょうか。
まず3年生からは春に大活躍。飛躍を遂げた網本佳悟ですね。
もともと長い距離が中心の選手でしたが昨年から1500mに取り組み始め、全日本予選で2組に登場。1500mで培ったラストスパートを生かし、組TOPを獲りました。しかも網走で行われた学連記録会にも出場し、28:31の自己ベストを叩きだし一気に主力級の選手へとステップアップを果しました。
2年では久保田琉月と倉本晃羽ですね。
久保田は箱根で16人のメンバー入り。高校の時から駅伝での実績は豊富な選手で即戦力での活躍が期待されていました。
今年は5千mで14:16を2回たたき出し、男鹿駅伝では各校実力者が並ぶ1区で4位。実力者にもある程度太刀打ちできることを示し、今後への活躍は期待です
倉本晃羽はロードに強い選手で、男鹿駅伝4区で区間賞を獲得すると、蔵王坊主平クロカンで中堅の薄根を上回りアップダウンにかなり強いことを証明しました。彼は山登りの候補なのでしょうか。非常に注目です。
1年生では松井海斗・宮崎優・内堀勇・迎暖人です。
1番成績を残しているのは松井海斗。関東インカレでは驚異のラストスパートで5千メートル入賞。全日本予選1組目でもロングスパートした選手に追いついて組1位を勝ち取りました。直近のU20では怪我明けとなり厳しい結果になってしまいましたが、すでに実力のあるルーキーです。
宮崎優は松井以外のルーキーの中で最も監督の信頼が厚い選手。全日本予選では2組に出走し組上位でゴール。夏も練習が積めていることから出雲から出番がある可能性が高いでしょう。
内堀も関東インカレでは1万mに出走したルーキー。すでに29:30の1万mの自己ベストを持っており夏も夏合宿でしっかり走れているようです。
迎は4月から5千で自己ベストを出している好調なルーキー。蔵王坊主平クロカンのU20の部では、2位で3位以下とは40秒差。実力を示しています。

秋の駅伝展望

まず出雲駅伝ですが、青学・駒澤・城西と箱根の上位3チームが優勝を狙っており、その中で優勝が狙える可能性はかなり小さいでしょうから、新戦力を試しながらの駅伝になるでしょう。
翻って全日本はシードを確実に取りに行きながら、上位を狙ういわゆる箱根に向けた試金石となる駅伝となるでしょう。

秋の駅伝シーズン注目選手ピックアップ

石田洸介

https://news.yahoo.co.jp/articles/1f29ba82870ecc1072355827c8f3bf49c1775f8f

まずはこの選手からピックアップしましょうか。
帰ってきたエース石田洸介です。99回箱根に体調不良明けの2区で失速してしまってからの挫折から、一時期完全に競技を離れていましたが、乗り越えて完全復活。トラックシーズンの活躍は大器の復活を感じさせました。
出雲での出走は考えずらく、おそらく全日本から出走になると思います。彼の特性上自分のペースで押していく走りが得意なため全日本7区などで見たいなとか考えています。

緒方澪那斗

https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/125615

2人目は緒方です。
彼は関東インカレで途中まで日本人先頭集団にいながら急失速し、状態が心配され、全日本予選もパスすることに。
ただ7月に復帰すると夏も選抜合宿に選ばれしっかり練習を積めているようで、出雲・全日本での活躍が期待されます。
どんな区間でも走れてアップダウンにも対応できるランナーですから、前半区間に置いたり、後半区間で1人で刻んでもらったりいろんな起用が考えられるでしょう。

松井海斗

https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/othersports/rikujo/2024/07/01/post_43/

3人目はこの人ですね。
松井はトラックシーズンでは、ルーキーでもNO.1の結果を出した選手です。
先のU20では失速がありましたが怪我明けであったためであり後半は無理をしなかったということだったと思います。
駅伝では前半区間での走りが求められると思いますし、東洋のそして学生のエースとなるための歩みをしてほしいなとおもいます。

久保田琉月

https://sports-toyo.com/news/detail/id/25725

久保田は男鹿駅伝で1区を走った選手は1年生のみで参加した2019年のBチームを除いて全員がその年の3大駅伝に出走しており、主力へのある種、登竜門となるところ。中盤まで2位集団を引っ張り最終的に2位の中大・本間とは約10秒差。ブレイク間近といえると思います。

馬場大翔

https://hochi.news/articles/20231118-OHT1T51143.html

最後に挙げるのは、箱根の5区候補でもある馬場大翔でしょうか。
箱根では16人のエントリー入り。焼津皆とハーフではコースの誘導ミスがあり記録としては非公認になりましたが63:31となかなかのタイムをたたき出せています。競争としてはおそらく同じく2年の倉本晃羽と同じ立場となり、秋以降にトラックのタイムで結果を出すなどができれば箱根5区に大きくつながるでしょう。

個人的出雲・全日本の現段階での予想オーダー

出雲駅伝

1区緒方澪那斗 2区松井海斗 3区小林亮太
4区網本佳悟  5区宮崎優  6区薄根大河

出雲のチームはこれが1番ありそうだと思っています。
日本インカレの結果にもよるとは思いますが、1年生は絶対1人は起用してくると思うんですよね。そのうえでよく考えたら、主力をつかわなかった、といわれている2021の出雲メンバーは、しっかりのちにしっかり主力も使っていますし、特に前半区間のメンバーはガチメンを使ってくるでしょう。

全日本大学駅伝

1区松井海斗 2区緒方澪那斗 3区小林亮太 4区宮崎優
5区網本佳悟 6区岸本遼太郎 7区石田洸介 8区梅崎蓮

昨年の失敗を踏まえて1区、2区特に熱くしてくるでしょう。
とはいえ昨年の1区・熊崎はなぜか絶望的に駅伝とかみ合わなかっただけなので、やったことは正しかったと思っています。
そのうえで昨年と比べても中間層は質・量ともにだいぶ良くなっていますから、昨年のような失態は犯さないのではと推測しています。

あとがき

いかがでしたでしょうか。今回は東洋大学の駅伝シーズンのための戦力分析と注目選手のピックアップをさせていただきました。
今年は箱根での驚きの走りをきっかけに、石田洸介の復活、網本佳悟・松井海斗の台頭などチームが昨年と比べて大きく上向いていますから、鉄紺ファンに喜びを届けてほしいと思います。

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