【日本1細かい?】夏時点の戦力分析と秋に向けた見どころ解説【大東文化大学】
今回の記事では大学の夏時点の戦力分析と、ブレイク選手・秋に向けた注目選手を、解説していきます。
チームの戦力層分析
この章では駅伝シーズンに向けて駅伝を経験した既存の戦力の確認をしていきます。区分けとしては3大駅伝・箱根予選経験者を「エース」・「主力」・「準主力」・「中堅」の4段階に分けていく形になります
エース
今のチームには確立されたエースはいないと考えています。
候補としては何人かいなくはないとは思うのですが、外から見たときに他校のエース、例えば國學院の平林・城西の斎藤らと、自信をもって張り合える選手はいないと考えています。ただ大東文化は、留学生を抱えるチームで、チームとしては、留学生にエースとして一本立ちしてほしいチーム構成。
新戦力候補の1人として紹介する、エバンス・キプロップには大きな期待がかかります。
主力
では主力選手はというと、日本人は一番手の西川千青です。
西川千青は昨シーズン飛躍し、昨年は久保田徹にも箱根予選で競り勝つほど、ロードにも強さを持っています。全日本2区では疲労、箱根1区では不運な転倒と、駅伝では厳しい戦いが続いており、雪辱を果たしたい所。
今シーズンは、丸亀ハーフで61分台をだすと、関東インカレで苦しむも、ホクレンで1万で28:19のベストを更新。エースになるための道が続きます。
後は4年生にして急成長中の小田恭平も主力として挙げておきましょう。
箱根7区区間6位の4年生は、今シーズン5千・1万・ハーフの3種目すべてで、ベストを更新。1万のベスト28:21と、主力級のタイムを持っています。
準主力
大東はここの層に厚みがあるのが、真名子監督のチームの特徴です。
準主力の選手としては大谷章紘・佐々木真人・西代雄豪・入濱輝大の4人が挙がります。
大谷は長距離区間で信頼が置ける選手。今シーズンは丸亀ハーフでは不調でしたが、学連で28:39のベスト。スピード強化に成功しています。
西代は今年のキャプテン。関東インカレで意地のハーフ入賞や、5千・1万のベストなど、頼れる主将としての風格が出てきました。
佐々木真人は箱根では10区を担当した選手。真人と書いて「なおと」と読むそうです。今シーズンは5千でベストを更新。最終学年でも単独走で頼りになる選手だと思います。
入濱はトラック中心に結果を残してきた選手。今シーズンは5千でベストを出しています。昨年の全日本4区では4区8位とまずまずの結果を残した選手。スタミナ面での課題を克服し長い距離でも結果を出してほしい所です。
中堅
中堅選手としては棟方一楽を紹介しておきます。
2年生の中で1番最初に結果を残した選手で、昨年の箱根予選でも2桁順位でのゴールと快走。箱根は走れませんでしたがその雪辱を果たしたい所。
今シーズンは5千・1万の2つでベストを更新、主力選手・準主力選手に追いつけ追い越せで、駅伝シーズンの飛躍に期待がかかります。
期待の新戦力・エントリー争い
ここからは春に出てきた駅伝未経験の選手たちを1年生も含めて名前を挙げていきましょうか。
先ず3年生からは小野翔太郎でしょうか。
今シーズンは5千と1万でベストを更新。1年生の時箱根に、16人のエントリー入りしたポテンシャルを、殻を破って見せつける時が近づいているのでは、と思っています。
2年生からは、西村悠誠と藤原幹大の2人を紹介しましょう。
西村は5千と1万でベストを出し、関東インカレでは1500m出場。得意の短い距離から駅伝を目指します。
藤原幹大は今季関東インカレにも出場。1年次から全日本・箱根で16人にエントリー入りしておりロードで期待が高まります。
1年生は即戦力の呼び声も高い選手が多い、将来の黄金世代。真名子監督の「3大駅伝・5位以内宣言」も
まず1人目はエヴァンス・キプロップ
初年度から5千13:50切り・1万28:30切りは立派です。タイム上は現時点では留学生としては少し物足りないところがありますが、まだ1年生。持ちタイムは主力級ですし、駅伝での走りに期待です。
2人目は中澤真大。関東インカレは5千で大健闘の19位。夏の学連では準主力で上げた大谷章紘に先着しての28:37のビッグパフォーマンス。駅伝シーズンに向け、期待の新戦力です。
3人目は13分台で入学したルーキーの大濱逞真。
仙台育英から輝かしい実績を引っ提げて入学した、鳴り物入りのルーキーで、5千mでは13:43のベストを出し、駅伝も高校駅伝の活躍がありますから、期待がかかります。
最後4人目には清水雄翔を紹介しましょう。
5千の記録は14:30ながら、夏の学連記録会で29:06をだし、組トップ。一気に名を轟かる選手になりました。思えば準主力で紹介した、4年生の大谷も高校時代の5千のベストは14:38で、そこから真名子監督の元で、大きく成長した選手。この世代が黄金世代になるには不可欠な存在だと思います。
秋の駅伝展望
真名子監督は今シーズン3大駅伝で、全駅伝5位以内を目標にすると宣言しており、この目標を達成するためには、特に前半区間が重要になります。
具体的には出雲なら1区と3区。全日本なら2区に肝となる選手を起用することで前のチームと一緒に流れていくことが大事になってきます。
秋の駅伝シーズン注目選手ピックアップ
エヴァンス・キプロップ
1年生ですが今年の大東文化の、成績に浮沈を一身に背負う選手ではあると思います。今年の大東において、4年の西川千青と並び、エースとしての活躍が求められます。まずはほかの選手のいる前半区間での活躍を期待したい所です。
入濱輝大
入濱輝大は駅伝シーズンで殻を破ってほしい選手。
昨年の箱根予選では51位で全日本4区も8位など、好走経験もあるので、主力選手として、しっかり一本立ちしてほしい選手になります。
箱根では3区で2年連続、悔しい結果に終わっているだけに、前哨戦で結果を残し、良い流れで箱根に繋ぎたい所です。
中澤真大
中澤真大はルーキーでもトップレベルの成績を残している選手で、スーパールーキーと呼ばれてもおかしくないタイムを残しています。
23年には3千障害でインターハイの経験があり、アップダウンにも強そうで駅伝デビューへの期待がかかります。
棟方一楽
棟方も期待したい選手。しっかりトラックで結果を出していましたが実はまだ駅伝未経験。箱根予選は活躍したとはいえ、初の駅伝に期待がかかります。1万の記録はすでに、主力選手達に勝るとも劣らない記録を持っており、個人的にも大きく期待したい選手です。
大濱逞真
鳴り物入りで入学した彼にも期待がかかります。
全国高校駅伝1区9位など輝かしい実績を持っており、アップダウンにも適応可能。個人的には大濱は出雲2区や全日本1区などの前半区間に非常に期待が持てる選手だと思っており、5千のスピードも非常にある選手なので楽しみです。
個人的出雲・全日本の現段階での予想オーダー
出雲駅伝
1区E・キプロップ 2区大濱逞真 3区入濱輝大
4区中澤真大 5区小田恭平 6区西川千青
ということで出雲ですが、キプロップは1区で見てみたい選手。初の駅伝となると襷をかける事に苦労する留学生も多いですから、その不安要素も1区なら除けます。そして2区と4区は1年生、3区と5区には短い距離にも強い主力級の選手を考えていると予想してみました。あとは棟方は出雲でも見てみたい選手ではありますね。走るなら5区かなと考えています。
全日本大学駅伝
1区大濱逞真 2区E・キプロップ 3区入濱輝大 4区棟方一楽
5区中澤真大 6区小田恭平 7区西川千青 8区西代雄豪
全日本も1区2区はルーキースタートを予想。何より全日本は2区が大事な区間なので、留学生のキプロップに、担ってほしい区間にはなります。ほかの2区候補でいいますと、入濱か西川ぐらいでしょうか。あとは下級生の4区・5区を3区と6区で挟む形にするのではないかなと考えています。ただこのオーダーだと、ちょっとキプロップの負担が大きいので、出雲の結果次第では、再考が必要かもしれませんが。
あとがき
いかがでしたでしょうか。今回は大学の駅伝シーズンのための戦力分析と注目選手のピックアップをさせていただきました。
今年は5位以内を目標に掲げていますが、昨年の4年生は久保田徹・菊池駿介を筆頭に非常に強い世代だったのですよね。その中で全日本・箱根で昨年を超える結果を残せば、名伯楽・真名子監督の面目躍如といえると思います。
次回は予選会校に入りまして、東海大学の駅伝シーズンのための、戦力分析と注目選手のピックアップをさせていただきます。次回の記事もよろしくお願いします。
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