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【HSP】生きていくための武器が欲しい(前編)
生きていくにはお金が必要だ。
だから、働かないといけない。苦しくとも。
辛いし、逃げ出したけど、明日も仕事に行かなくちゃ。
せっかく勉強を頑張ってレールから外れずに正社員になれたんだから、
今の仕事を手放すわけにはいかない。
そんな風に自分を奮い立たせて仕事に行くのは、とても辛い。
それでも”組織の歯車”として回り続けなければいけない、
「疲れたから」と止まることを許されないような切迫感。
ここから逃げ出したい。でも、どこへ・・・?
生きていくにはやっぱりお金が必要で、
だけど自分には特別なスキルもツてもない。
自分には資本主義社会で生きていくための”武器”がない。
八方塞がりな感覚だった。
そんな時に『僕は君たちに武器を配りたい』(瀧本 哲史著)という本に出会った。
今回はこの本の内容を紹介します。
個人的な解釈を交えながらの紹介ですので本が気になる方はこちらからご購入ください。
ブラック企業と就活ビジネス
ブラック企業というのは残業時間が月に100時間あるとか、残業代が未払いだとかいうものに限られない。というかそんな会社は論外だ。
ここで言うブラック企業とは安い給料で若い労働力を仕入れ、「正社員」という言葉で囲い込んで使い捨てにする企業のこと。
”根性と体力さえあれば誰にでもできる仕事”をさせ、数年働いてもより高いキャリアに繋がる人脈、ビジネススキルを身につけることができない。
あれ、日本にあるほとんどの企業(特に大手)はほとんどそうなのでは・・・?
数年働いても、「自分の武器はこれだ」なんて自信を持てるようになっている人なんてほんの一部のエリートくらいな気がする。
転職したとしてもまた”ブラック企業にしか雇われない負のループ”があって、「だったら今の職場で頑張るしかない・・・」と首を絞められるような思いで働いている人はきっと多い。
そして、その不安につけ込むような”就活ビジネス”も生まれている。
であれば、”自分の時間と労力、才能を何に注ぎ込めばそのリターンを受け取れるのか、真剣に考える必要がある。”と著者は主張しています。
スキルを磨くのは遠回り?資格ビジネスの闇
自分にはスキルがないから何か身につけないと・・・!そう思って勉強するものの、本当にこれでいいの?と思う人は多いはず。
そのモヤモヤは何かというと、結局IT、簿記、会計、語学の知識は勉強する人も多くて、自分よりできる人は山のようにいるし、多少できるくらいでは単価が低い。
スペックが明確に数字や言葉で定義できるスキルは”コモディティ化”すると著者は書いていました。
コモディティ化
市場投入時には高付加価値の製品やサービスと認識されていたものが、市場が活性した結果、他社が参入しユーザーにとって機能や品質などで差がなくなってしまうこと
「スキルがない」という不安を解消する”不安マーケティング”により、「資格を取れば安心」「勉強していれば安心」といった謳い文句で商品が売られている。
その一方で、勉強して高学歴で高スキルの職業に就けば人生安泰という考えはほとんどの業界で成り立たなくなっている。
だから、資格やTOEICの点数で自分を差別化しようとする限り、コモディティ化した人材になってしまい、あとは価格の安さ(年収が低くて割安かどうか)でしか比べられなくなってしまう。
そこで、他の人には代えられない唯一無二の人物(スペシャリティ)を目指す必要があるということになる。
そのためには、これまでの枠組みの中で努力するのではなく、まず私たちが生きている資本主義社会の仕組みを理解する必要がある。
そして、どのような要素がコモディティとスペシャリティを分けるのかを熟知しておかないといけない。
後編に続く・・・