海外製コンドームは本当に大きいのか?
結論から書くと、
確かにサイズバリエーションは多いが、
基本的なサイズは日本とあまり変わらない。
にもかかわらず、
「海外製のコンドームはデカイ」
というイメージを持っている人は多いはずだ。
それは漠然とした
欧米人=デカイ
という印象によるのだろうが、
サイズ表記法の違い
にも原因があるのではないか。
国内最大でも小さい?
実際に比べてみよう。
たとえば国内メーカーで最大のこれだと
「最大径46mm」とある。
一方のアメリカAmazonで、
たとえば世界最大手メーカーのXXLサイズだと、
「Nominal width 64mm」とある。
数字だけ見ると、46mm VS 64mm で、
国内最大より2センチもでかい・・・
と差に震撼してしまう。
しかし、悲壮な覚悟で竹槍を装備するのは軽率だ。
直径とNominal width
日本のコンドームサイズ表記は、
一番太い部分の直径である。
一方でアメリカやヨーロッパのサイズ表記は、
Nominal Width = つぶした時の根元の幅だ。
したがって、欧米式表記を日本式と比べるには、
Nominal Widthを直径に直した上で、
日本式で根元の直径を測る
必要がある。
ここからは小学校算数の復習タイム。
Nominal Widthは円周の半分である。
円周は直径×円周率だから、
直径にするには、
Nominal Width×2÷円周率
なので64mmならば、
64×2÷3.14≒40.8
これに対してメガビッグボーイの根元の直径は、
およそ36mmである。
つまり、36mm VS 40.8mmであり、
5mm程度しか変わらない。
それぞれに利点がある
なんで表記が違うのだろうか。
どちらにも利点があるはずだ。
日本式は、
中身が入っている状態を想定するので、
陰茎の幅そのままで考えられる。
欧米式は、
中身の性質に左右されないので、
客観的に安定した数値を得られる。
陰茎の形や硬さは、
人種の違いに左右される部分があるらしい。
もしかすると人種的多様性の違いが、
コンドームのサイズ表記にも、
影響を及ぼしているのだろうか。
先入観を捨てよう
俺はメガビッグボーイがつけられない。
普通につけようとしたら破れるし、
がんばってつけたらうっ血し、
色がさつまいもみたいになった。
だから海外製コンドームの、
60mmを超えるサイズ表記には希望を感じた。
高校生でクレカのなかった頃の俺が海外のコンドームを買うためには、高い金を払って輸入代理店を使う他なかった。
スムーズにつけられたら、
「海外では普通なんだよねー!」
と自分の異常さが軽減されるかもしれない。
届いたコンドームに胸を躍らせ、
実際につけてみたところ、
メガビッグボーイとあまり変わらず、
俺の淡い期待は打ち砕かた。
正直苦い思い出だが、
今となっては良かったと思う。
大学で最初に仲良くなったアメリカ人留学生は、
小柄でシャイで声が小さくて、
でもめちゃくちゃ良いやつだった。
マッチョで開放的で社交的なアメリカ人、
というステレオタイプに振り回されず、
最初から一人の人間として親しくなれたのは、
コンドームの失敗が少しは関係してるかもしれない。
最後に少しだけ苦言。
セクシャルウェルネス推進みたいな団体が、
日本製がフィットしない人向け
として海外製50mm前後のコンドームを勧めていた。
ここまで読んでくださった方は分かるように、
海外製の50mmは日本式表記だと3cm程度である。
人の生活の質にかかわる情報を発信する以上、
正しい知識をもってほしいなあ、と思った。
次回⇒
「目立たせないための工夫って、逆に使えば目立たせるための工夫にもつかえるんじゃね?」