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正解の道

大学時代のバイト仲間4人でスパジャポに行った。
出会って約10年くらいになる。
平日の昼間から夜まで岩盤浴で雑誌をみたり
食べながらダラダラと話をしていただけの
1日だけど、すごく満たされた気持ちになる。

大学を卒業し、社会人になって、結婚をした子もいて
10年の間にたくさんのライフステージを共にした。
10年も一緒にいるけど、わたしはみんなのこの10年を
すべて知っているわけではない。

歴代の彼氏やくだらないことで笑い合ったこと、
旅行の思い出はたくさんあるけれど、
どんなことに悩み、どんなことを乗り越えてきたのか、
すべてはわからない。

相手もわたしのすべてを知っているわけではない。
でも、ただ同じ空間にいることや何の意味もなさそうな
会話をしている時間にすごく安心する。
すべてを委ねるような感覚。

社会に出てわたしは、何者かを目指してずっと力んできた。
それでもうまくいかず、向かってくる課題について
考えて選択しつづけてもまた、課題がやってくる。
いつまで経っても正解がみつからない。

最近のわたしは、一人で正解の道を探し続けていた。
みんなに会ったら正解とはなんなのか、
よくわからなくなった。
力んでいない時代に戻され、それの道が正解だとかも
考えていなかった時代。
思い出してみると1日1日が豊かだったと思った。
もちろん悩みや不安は抱えていたけれど、
それ以上に楽しかった思い出が蘇る。

社会人になってから将来の道の正解を求めすぎていまの時間を
楽しめきれていないのかもしれない。
今読んでいる本で、力むとは柔軟でないということ。
という言葉を見つけた。
もっと力を抜いて正解を求めず、柔軟に選択をしていくことが、
いまのわたしには必要だ。
何者かになることを目標としない生活。

また10年後今を思い出した時、悩みや不安より楽しかったことを
思い出し、その時の自分の背中を支えられる存在であろうと思った。






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