休職日記1
去年の秋、あこがれの職業についた。が、入社して9ヶ月目にして休職をしている。
2年間のインテリア学校を卒業し、ポートフォリオを作成したタイミングで就職活動を始めた。
未経験業界への転職ということもあって、なかなか決まらず、設計職をあきらめかけていた時に内定をいただき、入社することに決めた。
主に集合住宅を設計している設計事務所だ。
就活時は、個店等の内装設計を希望していたが、集合住宅の設計も楽しかった。毎日があっという間にすぎ、モノ作りをしていること、いまやっていることが自分の今後のキャリアにもつながっていると思うと嬉しく、充実していた。
入社して、3ヶ月経ったころから会社の社長と合わず、心が疲弊していった。
ただただとても怖かった。楽しいはずの仕事が、怒られないように仕事をしていくようになっていた。
うまくやろう、何事も起きないようにうまくやろう。
毎日そう思って過ごしていった。
そして入社して9ヶ月目、過呼吸になり手足が痺れまったく体に力が入らず、
救急車を呼ばれた。
もう少し、頑張ろう。もう少し頑張って経験を積んで辞めよう。
あと少し。ここで辞めても何もの残らず、転職も難しい。
心も体も疲れ果てていたが、次の転職先が見つからないと思うと怖かった。
描いていた理想の自分が壊れそうで怖かった。
でも、救急車の一件があったことにより、休職することに決めた。
自分がここまで弱っていたことにショックだった。
一方で、安堵した。もう、自分を誤魔化さなくていいんだと思ったから。
そして、恋人、友達がいまは頑張るところじゃないと教えてくれた。
休職して仕事をしない毎日が長い。それは、自分にとってすごくいい。
綺麗なものを綺麗だと感じれる。周りをよくみることができる。
人に親切にできるような心の余裕が今の自分には必要だ。
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