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短大卒からMBAを取得した話①

新型コロナを機にMBA(大学院修士課程)へ進学

2020年1月、中国で発生した新型コロナウイルスが世間の関心事だった。
1月16日には日本で初めての感染者を確認した。

3月24日には東京オリンピックの延期が決定され、4月16日には緊急事態宣言が全国に発出された。

このころ巷では、新型コロナの猛威が収まるまで
1年はかかる、いや、5年はかかる・・・
といった報道がなされるようになった。

旅行が大好きな私は、海外旅行はおろか国内旅行もできなくなっていることに寂しさや無力感、失望に近い感情を持っていた。

ステイホームが呼びかけられる中で私にできることと言えば家で韓国ドラマをひたすら見ることだけだった。

このままじゃいけない

寄り道せずに会社と家を往復し、スーパーやドラッグストアへの買い物は必要最小限。
休日は家でダラダラ、もしくは3密を避けた自然のあるところで過ごすという生活にも飽きてきた。

こんな生活を、出口の見えない新型コロナが収束するまで過ごすのだろうかと考えると、ゾッとした。

ふと時間ができたので、目指す自分の姿と現在の自分の姿を比較し、何が足りないのかを抽出した。

いろいろある中でとくにビジネススキルを身に付けたいと考え、以前より興味があった中小企業診断士かMBAを取得しようと考えた。

そうだ、MBAを取ろう

結論、MBAを取得することにした。
理由はいくつかあるが、中小企業診断士は国家試験に合格しないと
「ただ中小企業診断士試験に詳しい人」になってしまうが、MBAの場合は
修了できればMBAを取得できるため、中小企業診断士を取得するほうが
不確実性が高いと考えたためである。

また、自分は短大卒であるため大学院に進学できないと思っていたが、
なにやら出願資格を確認してみると、どの大学院も4年制大学卒業後の社会人経験を必要とする社会人入試の他に、だいたい次のような基準を設けていた。

①大学を卒業する見込みの者
②大学を既に卒業している者
③海外の大学を卒業する見込み・すでに卒業している者
④4年制の専門学校を卒業している者
本大学院において、個別の出願資格審査により大学を卒業した者と同等以上の学力があると認めた者

出願資格⑤に該当する者は短期大学、高等専門学校、専修学校、各種学校卒業者等であり、本大学院が事前に個別の出願資格審査を行います。

・・・これだ!!!

私は出願資格⑤の枠で出願することを決めた。

「大学を卒業した者と同等以上の学力があると認めた者」とは?

「本大学院において、個別の出願資格審査により大学を卒業した者と同等以上の学力があると認めた者」乱暴に言えば「中卒でも高卒でも俺たち大学院が審査して認めたら、受験しても良いよ!!」というわけだ。

早速いくつかの大学院を検討することにした。地方都市に住んでいたため
・週末のみのスクーリング授業で卒業できる大学院(通信+通学)
・通信の大学院(通信)
・家から1時間のところにある大学院(通学)
が選択肢としてあった。

この中で、家から1時間のところにある大学院は国立ということもあり、
学費が安くて魅力的だった。
しかし授業に通うには、定時で仕事を切り上げダッシュで向かう必要があるし、何より合格できるかが不安だった。
ただ、こどもチャレンジを全く続けられなかった私には通信制大学院は向いていないのではと感じていたし、週末のみのスクーリングで通う大学院は家から遠く毎回往復だけでも1万円以上+宿泊費がかかってしまうことと、学費が何より高かった。

志望校は家から1時間のところにある国立大学の大学院に決まった。

卒業生の声

まずは入試や卒業できそうか?などについて情報収集をすることにした。
入試について、インターネットを検索するがなかなか見つからない。
見つかったとしてもWBS(早稲田大学MBA)やKBS(慶応義塾大学MBA)の対策ばかりで、あまり役には立たなかった。

志望校のHPを穴が開くほど見ていると、
・入試の過去問は印刷などできないが、閲覧だけならできること
・「卒業生の声」というものの中に会社の後輩と同じ学部を卒業し、現在その大学院に在籍している人
を見つけた。

入試過去問を確認

まずはHPに記載されている通りの手続きを行い、平日に有休を取得して大学へ過去問を確認しに行った。

過去10年分ほどを確認したところ、経営学や組織論についての問題を与えられた後、その問題について論理的に自分の考えを述べるといった流れのものが多かった。

「XXXという問題がある。これについて賛成か反対かあなたの立場を述べよ、また反対の意見を持つ人に対してどのように説得するかも述べよ」といった具合である。(ちなみに入試もこのような問題が出た。)

過去10年分の過去問の中に英文の長文読解の年が1年だけ存在し、
英語が苦手な私は「これが出たら終わるな」と腹をくくった。

在校生に接触

次に志望校のHPの「卒業生の声」の中に載っていた、会社の後輩と同じ学部を卒業し現在その大学院に在籍している人に接触を図った。
会社の後輩に「この人は知っているか?」と聞いてみたところ、軽い友達で連絡先を知っているとのことだったので事情を話し、紹介してもらった。
その方に授業のことや雰囲気、入試のことなど分からないことをなんでも聞いてみた。
分からないことがみるみる解決でき、クリアになった。


この方法は田舎で「世間が狭い」から通用すると思われるかもしれないが、FacebookやリンクドインなどのSNSを用いることで、都会でもある程度再現性がある方法だと思う。
ただ、見ず知らずの人にいきなり連絡する場合はお相手に失礼の無いように接触を図る必要がある。(できれば知り合い伝いでの紹介を推奨する)


短大卒からMBAを取得した話②入試対策・入試当日編 へ続く


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