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(116)後ろに世にも醜い老婆が座っている③

軌道修正のチャンス

勉強会終了後、彼に話すタイミングがなかったのでメールで伝えた。

「あなたが全く気づかないため、メッセージとして“彼女の心“を私に見せて伝えてきたのだと思います。彼女は一緒に仕事を組むような人ではありません。」

それでも彼は私を信じなかった。

さらにその後、私の知人がその女医と顔を合わせたことがあった。
知人は私より年上のお姉さんで過去に大物俳優や女優さんのヘアメイクをされていた人。
「彼女の口がひん曲がっているでしょう?心に思っていることと、口に出して言っていることが違うと口が斜めに曲がってしまうものなのよ。」
と知人も会った瞬間彼女の心根を見抜いていた。

そのことも彼に伝えた。
それでも彼は全く取り合おうともしなかった。


それから2年の月日が経った頃、彼から私に1本の電話が入った。

「彼女には離れてもらったよ。
とても一緒に仕事はできないよ。」と。

そしてさらに1ヵ月後。
彼は私に
「お金のトラブルって、どうやって分かるの?
昨日(彼女から)電話があったんだ。
クレジットカードも止められてしまうから助けてほしい、と。地位も経済的にそれなりの収入のある人だし、僕は君の言うことなんて全く信じてなかったわけだよ。昨日電話をもらったとき驚いてしまった。もちろん断ったよ。」

私は答えた。
「彼女にはもう一つ金銭トラブルが起こります。」

私が「見えたもの」はだいたい2〜3年後現実になる。

言いかえれば、私が「見えた」あと、現実になるには2〜3年の猶予がある。つまり、その前に人生の軌道修正をするチャンスがある。

あのとき彼が彼女を見抜いて諭してあげていたら彼女は変わっていたかもしれない。

私が「見えたもの」で外れたことは
まだ一度もない。

終わり

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