コンプレックスを受け入れる
私は30代くらいには白髪が気になっていた。
今では位置によって差はあるものの頭全体の6〜7割は白髪だと思う。
亡くなった父は、毛量も多く綺麗な白髪だった。
毛量が多いのも白髪になるのも遺伝だろう。いつかは素敵な白髪にしたい。
しかし。それはまだ少し先のお話し。
40代からの10年間くらいは市販の「白髪染め・ダークブラウン」みたいな色で染めていた。
しかし数ミリ伸びれば根元は白く目立つ。
鏡を見るたびに「あーー。白髪が目立つ」とストレス。
(自分の姿見てストレスを感じてるなんて鏡の中の私かわいそう)
コロナ禍、肩甲骨の下くらいまであった髪をバッサリ切った。
同時に「白髪が目立つのが嫌」「白髪染めをしたくない」と美容師さんに相談し、白髪染めで染まってしまっている部分を伸ばしながら、ハイライトやカラーなど2年くらいかけて色々試した。
しかーし…
2ヶ月に1回程度の美容室とはいえ1〜1万5千円かかるのは痛い。
どうにかならんもんか…と検索の日々(嘘)
そして、たどり着いたのが「イルミナカラー」
美容師さんのブログでお母さんの髪をイルミナカラーで染めている記事を見つけ、「この色で染めるとこんな色」「1ヶ月後の色の変化」「2ヶ月後の色の変化」など写真付きで投稿されていた。美容師さんのお母さんも満足の笑顔。
すぐに同じ色を楽天さんでポチり。
もう1年くらいはイルミナカラーを使用しているが、髪が伸びても根本の白髪が目立たない!カラーも1.5ヶ月〜2ヶ月くらい空いても大丈夫。
ダメージが少ないので艶がある!
カットだけしてもらう美容師さんに毎回「顔色や雰囲気と合う!」と褒めてもらえる。(お世辞かもしれないけどありがたく頂戴している)
鏡を見ていてストレスを感じないどころか「なかなか良いではないか」と思っている。
写真はカラー後2週間くらい。
まだ暗めの髪色だが、カラーが落ちて髪色が明るくなってくるので伸びてくる白髪が目立たない。
結局、カラーをしているんだから白髪を受け入れてないのではないか?
いやいやそれは違う。
白髪があるからこそ、この髪色になっているのである。
白髪は「天然のブリーチ」だと美容師さんが言ってた。
白髪を褒めてくれた。
自分のコンプレックスだった白髪をやっと肯定してあげたような気持ちになっている。
でもね。
今になったから髪を明るくすることが出来たんだろうな…と思う。
子育て真っ最中に美容に時間とお金を注ぐことは出来なかった。
「どうせ結んじゃうから長いほうがいいや」「美容室代もかからなくてラッキー」と伸ばしっぱなし。
白髪染めはめんどくさかったけど、市販のものは安いし。
元の髪色がまだ黒髪の方が多かったのもあり、白髪染めの色もそんなに不自然ではなかったのかもしれない。
「白髪染めをやめたい」と思ったのは、染めるめんどくささや白髪が見えることのストレスと同時に、自分の顔と髪色が合わないような…不自然な感覚があったから。
顔まわりや髪の根元は白いのにそれ以外は黒髪。52歳の肌のハリやシワ。
バランスが悪かったんだろうと思う。それが不自然な感覚となっていだんだろうと思う。
髪色が変わり、それが解消されたかはわからないが、私の「不自然な感覚」はなくなった。むしろ「素敵」って思っている。
大袈裟かもしれないけど「風の時代・個の時代」になり自分らしくありたいって思いや、それを実現してもいいよね?っていうマインドが後押ししてくれたのかもしれない。
(ずっと当たり前に黒髪であり、白髪染めも「黒っぽい色」を選択してきた私にとっては大冒険なわけよ)
良きタイミングでグレーヘアにチャレンジしたいな。
これからも年相応の美しさや自分が満足することを探求していきたい。
自分を大切にしていきたい。
残りの人生は自分の満足度を上げていきたい。