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Product Engineer Nightで学んだエンジニアのための「組織・カルチャー形成」
アセンドでプロダクトエンジニアをしている宮沢と申します!
真夏のアドカレ企画ということで私はアセンドがプロデュースしているエンジニアイベントについて紹介しようと思います。
Product Engineer Nightとは?
アセンドでは「プロダクト志向を持つエンジニアたちが集まり、知識と経験を共有し互いに学びあう場」としてProduct Engineer Nightというエンジニア向けのイベントの運営支援をしています。
今回のテーマ
今回は『プロダクト志向の組織・カルチャー形成』というテーマで「エンジニアがプロダクトと事業に対してオーナーシップを持って開発できる組織作り」について各社の取り組みをお聞きしました!
そもそもエンジニアがプロダクトのオーナーシップを持つ必要ってあるの?
いろんな職種の方がこの記事を読んでくれていると信じて、まずエンジニアがプロダクトや事業にオーナーシップを持つメリットについて紹介します。
開発スピードの向上
エンジニアが仕様にも関わるため、意思決定を高速で行えるため開発スピードが上がります。ビジネスサイドとのコミュニケーションが円滑に
エンジニアがドメイン知識に詳しくなることで、ビジネス職の人達と業界についてより専門的な会話ができるようになり、課題解決に向き合うことができます。顧客の本質に切り込んだプロダクトを作れる
これは上の2つの合わせ技なのですが、エンジニアがドメインに深く潜ること、職種を越境した仕事をすることで「顧客の本質的課題」に刺さるプロダクトをつくることができます。
上記が私が感じるメリットです。
特にスタートアップではエンジニアがオーナーシップを持って、職種を越境し活躍することへの事業貢献は非常に大きいと感じます。
その組織・カルチャー形成を後押しする各社の取り組みについてまとめさせていただきました。
各社の取り組み紹介
アセンド株式会社 丹羽様
プロダクトエンジニアを支える組織アーキテクチャ
プロダクトエンジニアとして重要な要素は、「オーナーシップ」「顧客理解」「検証スピード」の3つです。
アセンドではその3つを高める施策をプロダクトの機能実装段階の各フェーズで設けています。
私自身アセンドで働いているので、特にエンジニアが現場訪問を行うと同時にFull Stack TSで開発していることにより「顧客が求める機能を高速で提供できている」実感があります。
また、「エンジニアがPdMやPMといった役割も兼務することでよりプロダクト志向に成長できる組織を構築している」ことも「顧客に必要とされるプロダクトづくり」に寄与しているんだなとあらためて理解することができました。
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株式会社LayerX 小峯様
バクラクの爆速開発を支える開発文化
LayerXといえば、やはり「羅針盤」のイメージが強く、組織文化を特に大切にされているイメージがあります。
そんなLayerXにおいてエンジニアのオーナーシップを支える開発文化として「情報を透明・オープンにする」ということを挙げられていました。
「社員一人一人が会社の代表だと思って仕事をするべき」というベンチャーは多々あると思いますが、「役員クラスと社員で得られる情報が全然違うのに自分事化しろはなかなか難しいのでは?」と感じることがあります。
よって、LayerXのように会社ができる限り情報をオープンにすることはオーナーシップを支える重要な文化だと再認識できました。
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株式会社dinii 木藤様
プロダクトディスカバリーから見る、アウトカムに向き合う価値観と習慣
飲食店向けにモバイルオーダーシステムを提供するdinii様では顧客の成功に向き合うための取り組みについて紹介していただきました。
特に印象的だったのは「顧客と話す」ということに徹底的にこだわっている点です。
この場合の顧客とは「飲食店で働く方々」ですが、実際に飲食店のシフトに入るなどエンジニアがドメインにディープダイブすることを体現していて素晴らしい取り組みだなと感じました。
顧客の会話を学ぶためLINEグループに入ったらナチュラルにシフト交代以来がきたエピソードは面白かったです。
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株式会社メルカリ 古澤様
方向性・仕組み・文化で実現する プロダクト志向の開発組織
メルカリでは組織のプロダクト志向を支える土台として「方向性」「仕組み」「文化」の3要素として挙げていました。
他の3社と比べて話に上がっていたのは「優先順位付け」に関するお話しでした。
優先順位付けの基準を設けることであったり、その意思決定プロセスをオープンにすることで誰もがその背景にアクセスすることができる仕組みにしているとのことでした。
確かにメルカリほどの大きな企業になると、やりたいことややるべきことが多く、優先順位付けがより重要になってくると思います。その中で決定事項に対して全員が納得感を持てることで大きな組織になってもプロダクト志向が浸透しているように感じました。
まとめ
「プロダクト志向の組織・カルチャー形成」というテーマでしたが、各社の取り組みはそれぞれの色が出ていて面白かったです。
一方でオーナーシップや顧客理解を高めるという観点は一致していて、あらためてエンジニアリングにおけるプロダクト志向の大切さについて実感することができ、私自身非常に学びの濃い回になりました。
みなさんありがとうございました!
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最後に
プロダクトエンジニアはまだ日本ではあまり知られていないですが、考え方に共感してくれている方も多く、個人的にはそういう方々と知り合えるのが運営支援の手伝いをしていて一番良かった点だなと思っています。
アセンドではプロダクトエンジニアのあり方を一緒に考えたり、プロダクトエンジニアの普及のお手伝いをしてくださる方を大募集しているので、興味のある方はぜひカジュアル面談を応募してください!お待ちしております!