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スピリチュアル業界に石を投げ込んでみた。
冥王星はとうとう今月20日、水瓶座に入座した。星読み、スピリチュアル界隈はお祭り騒ぎ。
でもでも。 敢えて今、このスピリチュアル界隈の空騒ぎにちょっとした石を投げ込んでみたいと思う。
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特に私が『?』と思うのはその中のツインレイ界隈とアセンション界隈。 私は科学崇拝主義ではありません。だって、私も不思議な、運命とも宿命とも分からないような体験はしてるしね。
だからこそ考えたことを、少し頭を整理する意味で書いてみようと思う。
なにしろ現在、スピリチュアル界隈では、半ば霊感商法のような手口で高額な鑑定料を巻き上げたり、高額な講座へ誘導する手口が多いのだという。
まともな人もいるだろう。もちろん。
だけど、ツインレイだのアセンションだの、そんな耳触りの良い言葉に酔わされて判断力のにぶった頭では見分けなんかつかない。
だから、ここにはっきり書こうと思う。
ツインレイもアセンションも8割が幻想だ。
冷たく響くかもしれないけど、それが色んな人の動画や記事を見て感じたこと。
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まずはツインレイ界隈からいこうか。
どの動画を観てもよく言われていることなんだけど『経済的自立が統合には必須である』とするもの。
極端なものになると、雇われているものすら駄目で個人事業主にならねば統合はないとするものまである。そして、そーゆーのには大概、講座への誘導リンクが付いている。いや、高額かは知らんがね。
何のための経済的自立なんだろうね。
世の中にはいろいろな事情を抱えた人たちが千も万もいて、その人たちの数だけ生活がある。
当然、働けない事情の人だっている。
経済的自立ができている人たちもいろいろだ。
家族を養っている人も当然いる(つまり独り身ではない)
個人事業主が向かない人だっているだろう。
社会保険料は高いし(雇われていれば労使折半だ)個人事業主ってのはそんなに甘いもんじゃない。→ 私自身の実家は自営業なのでよく分かる。
少なくとも、そんなに無責任に人に勧めていい雇用形態ではないのだ。ましてや、この厳しい御時世ならば尚更。
経済的自立をと促すその真意は、会社や家族を頼り依存するのではなく、なにがあってもなんとかなるさ、という自分自身を信頼する気もちを持ちなさいよ、ということではないかと、私はそう思う。
晴れて個人事業主になったところで、顧客を自らに依存させるような営業の仕方をしていたり、自分自身が顧客の動向に一喜一憂しているようでは、本末顛倒じゃないでしょうか。
自分自身が自分自身の仕事を好きでいること。
心から笑える在り方であること。
それがスピリチュアル関係の仕事をしているかどうかより、個人事業主であるかどうかより、経済的自立云々より大事なことであると思う。
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このツインレイという考え方を大きく俯瞰して眺めたとき、鍵になるのは『自立』(依存しない気もち)と『自己肯定感』が2本柱であるように思う。
だが、実際のこの界隈をみてみると、この言葉が不倫の免罪符になっていたり依存の言い訳になっていたりするケースがとても多い。
誰かと結ばれること、世界があなただけになって、それ以外は何もなくなること。
それが彼ら、彼女らの究極の望みであり『統合』なのだろう。
だけど、それは果たして自立といえるだろうか。
そして、せっかく魂を磨いて『自立』と『自愛』に辿り着いた人たちが、そんなことを望むんだろうか。
私は嫌だね。
私は私の好きになった誰かには自由でいてほしい。身軽でいてほしい。
それは『私ごときに』とか、そういう気もちからくるものではなく。
そういう姿を見ていたいのだと思う。
私も誰かに縛られるのはとても苦しいし、逃げ出したくなってしまうから。
それで私が、あなたが、お互いから誰かに心をうつしていくのならば、それはそこまで。
その真意はお互いが自立した気もちで、けれど2人でいることを望むその在り方と、近くにいても離れていても、お互いの幸せを願う気もちと。
それを究めていったその先に、そのツインレイというものはあるのだと思う。
そうなってくると『ツインレイ』という言葉でお互いを縛り合うことなど、愚行でしかない。
これは仲の睦まじい2人が「そうだったらいいね」と密やかに顔を合わせて微笑んだり、独りならば胸のうちに秘めて、遠くの星を見つめるように大事に仕舞っておく言葉だ。
まー、そんな簡単にはいかんけどね。 だけどそう願うことが大事で。 願いすらしなければ、辿り着けなどするわけがないのよね。
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次にアセンション界隈。
これは一頃より大分、解像度が上がってきたような印象を受ける。
だけどこれもはっきり書いておきたい。
正義の宇宙人は分かりやすい形で助けになど、こない。
もしも来るなら、それは正義の宇宙人なんかじゃない。
この世界は民主主義だ自由だ平等だなんて言ってるけど、実はそれを隠れ蓑にした階級社会だ。
それが証拠に世界の富は1%の超富裕層が37%の資産を独占し、なんと下位50%の中間(なのかな)〜貧困層が所有する資産は、そのなかのたった2%だ。
なにが平等だ。
(そして日本政府はそのたった2%を分け合っている無辜の民からさらにどうやって毟り取るかを様々な手で試している)
だからそんな宇宙人が来て、その超富裕層を打ちのめしてくれたとして ── 支配構造はなにも変わらない。
ただ支配するものが宇宙人になっただけ。
宇宙を信頼してないわけじゃない。
ただ、本当に次元の高い宇宙人ならば、そんなことはしないと思うよ。
それでも外部の助けを望むのだろうか。
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今、この世界を支配しているのは、その上位1%の超富裕層であり、彼らは「分断」をうまく使って残り99%の人々を支配している。
人種、国籍、宗教、血筋、学歴、性別。材料は無限にあるんだよ。
国内を見てみれば、性別、さらには血筋、学歴。
旧Twitterでは男性と女性での分断が埋まらない。そこに最近流行りのLGBTQ+でトランス女性が加わり、それに弱者男性(だろうなぁと推測している)が味方して、もう泥仕合になりつつある。
芸能界も政財界も、2世の花盛り。
学歴についてはそこまでじゃないけど、血筋で加点減点がある学校は存在するよね。どことは申し上げませんが。
で、またそれが就活のときに効いてくるんだよな。コネクションってカタチでね。
せめて、国内の分断は解決しなければ。
この国は近い将来、なくなる。
最小単位である女と男ですら争っている現在、それはもう絶望的なのかもしれない(昭和時代のモデルである、女が男に追従せよというスタイルを継承しようというのは本末顛倒だ。進化が感じられないし、時代が下った意味もないから)
政治もそうだ。
未だ2世議員はのさばっている。
ピラミッドの頂点と底辺は分かり合えない。
……その状態でアセンションだと?
自分たちのなかの問題すら解決できていないのに、他所の誰かに引き上げてもらって解決しようなど、そんなムシのいい話はないよな。
一部でよく言われるベーシックインカムも私は懐疑的な目で見ている。
実現はひとつの希望だが……?
だけど労せずに手にした収入は泡銭になりやすいということも、忘れないでほしい。
泡銭だけで暮らす労働者が多い街は、非常に治安が悪い。Easy Come Easy Go、ってね。
あまり大きな声では語れない話だけど、東日本大震災での原発事故の際、多くの補償金が近隣の人たちに支払われたらしい。
いきなりやってきた多額の補償金で身を持ち崩してしまった……なんて話もよく聞く。
働かなくても暮らしていけるほどの金額のベーシックインカムがもたらすものは、決して善きものばかりではないと思うよ。
それに、もし支給されるようになったとしたら、今度は企業が賃上げをさらにしなくなるんじゃないかな。むしろ下げそう。
結局、アセンションよりもベーシックインカムよりも、まずこの狂った世界を正常化すること。それから正しい政治が行われること。
現実は厳しいし、同じ日本人同士ですら分断しているようなこの状態で、何のとっかかりもなく光も見えない状態だけど……
『光の宇宙人』が、物理的にこの世界ごとヘルプしてくれるとしたら、それからの話ではないかと思うよ。
つまり、道はまだ長いということ。
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私たちのこの世界は、今こそ変革の時を迎え、見えないなにか大きな力もそれを後押ししているように思う。
ただまだ、そういう意味での変革ではなく。
まずは、ひとりひとりの内側が変革していくこと。視点を高く、次元の高い考え方に近づけていくこと。
そういう人が多くなれば、世界が変わる。
より次元の高い地球に変わっていく。
それを以てしてのアセンションなんだと思う。
第一線で仕事をされている方からはお叱りを受けるかもしれませんが。
占いもスピリチュアルも好きだけど、超現実主義者で理論主義の私から見たこの業界は、ちょっとこの頃、危うい。
光と闇がこの世界にあって、我々は光だ、闇は駆逐すべきモノである!と息巻く人々がいる。
いや、でも闇もあってこその世界で。
闇がなければ光は存在できないのだからね。
本当の敵は闇でも悪辣な組織でも貨幣経済でもなく。
分断で支配するこの支配構造と、それによって崩れてしまったこの世界のバランス。
誰かを駆逐するのではない。
正常化するんだ。均衡を取り戻すんだ。
これからの私たちにはそれがきっとできる。
そう、まずは信じることから。
どうかこれからの冥王星水瓶座時代が善きものでありますように。
祈りをこめて。