入院中の母の容態~女子の生き様~
認知症で入院中の母の顔がふっくらしてきた。ご飯は相変わらず「うまなか(おいしくない)、飽きた」と言っているが、食事はちゃんと摂れているようだ。おせんべいが食べたいと言ってくるようになって食欲が戻ってきて良かったと思っている。
鬱っぽい症状があり、不安になると胸が苦しくなり、息が吸えないらしく「苦しか―、苦しかー」と言っているらしい。心臓にはなにも問題がおきていないので、偽のお薬(ただのお砂糖)を服用させてそれでおさまりつつある。プラシーボ効果は案外バカに出来ないと思った。
1桁の計算問題をやりたいと言っていた。小学1年生レベルのドリルを買ってやってもらおうかと考えている。細かい計算が好きなようだ。ちなみに私は計算が大嫌いなのだがそこは母と似ていない。
要介護度が4になり、自立してトイレに行けなくなった母はオムツをはいている。そのオムツ代もかなりかかる。特別養護老人ホームの費用もオムツ代は別のところが多く、いくらくらいかかるのか確認しておかなければならない。
入院先から施設の移動を考えている。自宅で介護するのはもう無理である。今までの様に一緒に暮らせないのは寂しいと思うが、介護は中途半端な気持ちではできないので、いかしかたないと思っている
母にとって私はいい娘だっただろうか?とふと考え込んでしまう。自分では、自分なりに精いっぱい母のケアをしてきたつもりだが、それが十分だったのか、自分では判断できない。よそ様と比べたらキリがないのかもしれないが、親孝行できたという感覚がない。心配ばかりかけてきたように思える。
母の人生劇場の幕が下ろされようとしている。その幕が閉じられる前に私ができることはなんなのか自問自答しながら、後悔のないように生きていきたいと思う。
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