生き物を飼うことへの憧れ~女子の生き様~
子どもの頃、犬を飼っていた。私なりに可愛がっていたし、エサも与えていた。しかし、この犬は繋いでいる鎖を食いちぎり、度々脱走をしていた。
ある日を境に帰ってこなくなった。私は犬はこのウチが嫌いで愛想をつかし、どこかへ逃げて行ったものだと考えていた。
実際は、そうじゃなかった。父が犬を捨てていたのだ。その事実を後から知ったとき、私は父に怒った。そのとき、「お前は、犬がいなくなったとき、泣きもしなかったくせに」と言われた。その言葉に私は痛く傷ついたのだった。
ペットロスという言葉をよく耳にする。愛犬、愛猫などと死に別れてしまったときに心に穴が空いたような言い知れぬ悲しみを感じるものらしい。
そこまで、愛されて旅立ったペットたちは、愛犬冥利、愛猫冥利につきるのではないだろうか。
最後まで飼うことが許されなかった私にとっては羨ましい話であり、そこまで飼わないと動物は飼ってはいけないものだと思ってしまう。
友人の愛猫の話を聞かされてはそんなに愛らしく甘えてくるのなら私も飼ってみたいのだが、過去のトラウマで結局飼えずにいる。
生き物を飼うのは難しいと考えてしまっている自分がいるのだった。
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